アカモクとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 植物 > 藻類 > アカモクの意味・解説 

あか‐もく【赤藻×屑】

読み方:あかもく

ホンダワラ科の褐藻海岸干潮線以下に生え細長く羽状切れ込み円柱状の気泡がある。雌雄異株東北地方などで食用とする。

赤藻屑の画像

アカモク Sargassum horneri (Turner) C.Agardh

ヒバマタ目 ホンダワラ科 (Fucales Sargassaceae)
アカモク 生標本写真
低潮線付近から潮下帯岩上
分   布
北海道東部を除く),本州四国九州
タイプ産地
"in the Straits of Corea" (九州北岸).
アカモク 葉写真
写真)
アカモク 気胞写真
気胞写真)
アカモク 付着器周辺写真
付着周辺写真)
アカモク 生標本写真2
(生標本写真2)

【このページ文章はまだ校閲校正をしておりませんので今後大きく変更される事があります参考としてご覧下さいまた、引用つきましてはご遠慮願います。】

付着器は仮盤状。そこから一本円柱状の生じる。縦溝状のしわが入り,短い付けることが多い。から各方向にを出す。中肋はっきりしており,柄を持った膜状縁辺には鋸歯持ち中肋まで達す切れ込みみられる基部に近いところのでは中肋を持つこともある。気胞細長い円柱状で頂端には冠を持つ。雌雄異株。春から初夏にかけて成熟する。非常におおきい個体生長する一年生海藻である。東北地方などでは若い個体先端食用とするようである。

高さ:1~5m


アカモク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 06:25 UTC 版)

アカモク学名Sargassum horneri (Turner) C.Agardh[1])は、褐藻綱ヒバマタ目ホンダワラ科に属する海藻である[1]北海道東部を除く)から日本列島全土の漸深帯(浅海)に分布し、朝鮮半島中国及びベトナム北部にまで分布する[2]。1年生で、秋から冬に生長し、4-7mの長さに達する[2][3][4]雌雄異株である(まれに雌雄同株の個体がある)[2]秋田県では「ギバサ」、山形県では「銀葉藻(ギンバソウ)」、新潟県では「長藻(ナガモ)」と呼び食用にする[4][5][* 1]。ちなみに、新潟県佐渡地域で「銀葉藻(ギンバソウ)」と言うと、ホンダワラ科に属するホンダワラのことであり、「長藻(ナガモ)」とは違う海藻である。


注釈

  1. ^ 山陰地方では、アカモクと似たホンダワラを神馬草と称する[6]。アカモクを「じんばそう」とする用例もある[7]
  2. ^ 秋田県では5月中下旬に収穫され[9]愛知県では3月から4月[3]京都府北部(丹後地方)では春[10]福岡県では2006年の調査では2月中であった[11]

出典

  1. ^ a b c 吉田忠生・吉永一男 (2010) 日本産海藻目録(2010年改訂版), 藻類 Jpn.J.Phycol. (Sorui) 58:69-122, 2010 Archived 2014年4月16日, at the Wayback Machine.
  2. ^ a b c d e f g h i j k 吉田忠生『新日本海藻誌:日本産海藻類総覧』(内田老鶴圃、1998年初版、ISBN 4753640493)pp.386-387.
  3. ^ a b c セントレア周辺に生える未利用資源を商品化。 シャキシャキでネバネバな食感が新しい常滑のアカモク。” (html). 特定非営利活動法人ドゥチュウブ (2012年8月2日). 2014年5月18日閲覧。
  4. ^ a b c 宮城県・アカモクを活用した連携による商品開発” (PDF). 一般社団法人食品需給研究センター. 2013年5月6日閲覧。
  5. ^ a b ねばねばヘルシー食材、食べてキレイに!” (html). 復興デパートメント(Yahoo! JAPAN). 2014年5月18日閲覧。
  6. ^ ギバサとジバサ(下)成熟までに2年間も”. 秋田魁新報 (2000年3月24日). 2013年5月6日閲覧。
  7. ^ 横浜康継. “海中漫歩第二話「海藻の花」3/3”. 海苔増殖振興会. 2013年5月10日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j k 吉田忠生「8 ヒバマタ目類」『有用海藻誌』(大野正夫 編、内田老鶴圃、2004年、初版、ISBN 4-7536-4048-5)pp.125-127.
  9. ^ ギバサとジバサ(上)かつては野菜の代用品”. 秋田魁新報 (2000年3月17日). 2013年5月10日閲覧。
  10. ^ 丹後の海の生き物アカモク”. 京都府農林水産部水産事務所. 2013年5月10日閲覧。
  11. ^ 篠原直哉、後川龍男、深川敦平、秋元恒基、上田京子、木村太郎、黒田理恵子、赤尾哲之「福岡県大島産アカモクSargassum horneriの成熟と湯通し加工品の品質との関係」『日本水産学会誌』第75巻第1号、公益社団法人日本水産学会、2009年2月15日、70-76頁、NAID 110007055512 
  12. ^ a b 大野正夫 「15 地方特産の食用海藻」『有用海藻誌』(大野正夫 編、内田老鶴圃、2004年、初版、ISBN 4-7536-4048-5)p.287
  13. ^ 海のネバネバ健康食品!! ナガモ(アカモク)” (PDF). 新潟県. 2022年6月26日閲覧。
  14. ^ 今回のお魚 ナガモ(アカモク)”. 佐渡のお魚情報通信(ナガモ). 新潟県 (2019年3月29日). 2022年6月26日閲覧。
  15. ^ a b c アカモクの下処理方法”. 京都府農林水産部水産事務所. 2013年5月10日閲覧。
  16. ^ アカモクと加工品の紹介”. 京都府農林水産部水産事務所. 2013年5月10日閲覧。
  17. ^ 海藻アカモク人気急上昇/最強の粘り気、鉄分・亜鉛たっぷり/生活習慣病予防で注目 冷凍品や健康食品に『日経MJ』2017年8月7日フード面
  18. ^ “嫌われアカモク、復興後押し…「健康効果」注目」”. 『読売新聞』朝刊. (2017年6月5日). https://web.archive.org/web/20170809041402/http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000305/20151029-OYT1T50055.html 
  19. ^ 「海藻の森づくり」で海も人も健康に”. 連載「自然」に魅せられて. 一般財団法人セブン‐イレブン記念財団. 2020年8月29日閲覧。
  20. ^ a b 中村まりこ (2016年8月16日). “健康と美容のための海藻『あかもく』が練りこまれた逗子名物『あかもくうどん』”. ippin. ぐるなび. 2020年8月29日閲覧。


「アカモク」の続きの解説一覧

アカモク

出典:『Wiktionary』 (2021/08/18 12:53 UTC 版)

名詞

アカモク赤藻屑

  1. 褐藻綱ヒバマタホンダワラホンダワラ属に属す海藻一種学名:Sargassum horneri



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アカモク」の関連用語

アカモクのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アカモクのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
海藻海草標本図鑑海藻海草標本図鑑
Copyright (C) 2024 千葉大学海洋バイオシステム研究センター 銚子実験場 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアカモク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのアカモク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS