ほるまりん版
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「メダロット (漫画)」の記事における「ほるまりん版」の解説
同シリーズの原作者であるほるまりんが漫画化。『メダロット』から『メダロットG』が『コミックボンボン』に1997年6月号から2003年7月号まで連載された。 その後、『デンゲキニンテンドーDS』2009年11月号から2010年10月号まで『メダロットDS』が連載された。 2013年6月21日より新装版としてメダロットヒカル編の単行本が復刊される。 ゲームの発売に合わせて、『メダロット』(全3巻)、『メダロット2』(全4巻)、『メダロット3』(全2巻)、『メダロット4』(全2巻)、『メダロット5』(全2巻)、『メダロットG』(全2巻)、とタイトルを変えている。タイトルが変わるごとに各物語は一段落するが、全体のストーリーは繋がっている。 また、主人公が変わるたびに話が大きく変わるため、各作品の主人公の名前から、メダロットがヒカル編、メダロット2 - 4がイッキ編、メダロット5及びGがコイシマル編と呼ばれる。 根本的な設定が他メディアと大幅に異なる。例を挙げれば、ゲームではイッキ編はヒカル編の7年後の物語だが、漫画では12年後となっている。 メダロット達というよりメダルが明確に人格を持つと描写され、他メディアでは装備している機体名で呼ばれることがほとんどであるメダロット達は基本的にメダルの個体名で呼ばれ端役であろうと会話シーンが多くあり、その個性が強調される。メダロット作品は基本的におもちゃとしてのメダロットと社会との関係を描く傾向にあるが、ほるまりんの漫画版は特にその傾向が強く、様々な人物の思惑と陰謀が渦巻いている。ほるま特有のシュールギャグによる軽いノリを交えつつも、児童誌らしからぬ重いテーマを扱うことも多いシリアスな側面が強い作風となっている。特にシリーズが進むにつれて登場人物の言動には子供向けコンテンツやおもちゃに対しての風刺的要素を持つものが多くなっていき、ギャグ面においても現実の出来事を皮肉ったものも見受けられる。これは、「2」を連載する際に、当時のコミックボンボンで書かれていた漫画の幼年誌にありうる背伸びの傾向をテーマに「力強さ」「情緒豊かさ」「利口さ」の内、少なかった3番目の利口さの方向で進んだためとなっている。 ゲーム版では数字のやり取りのみで表現している効果に視覚的な説明がなされていることが特徴の一つで、アンチエアや変化といったゲーム版では特に原理が説明されていないパーツの機構も描かれる。数あるメディア作品の中でもメダロットの破壊描写が顕著であり、ちょっとした攻撃でパーツがはじけ飛び、オイルを血、部品を骨や臓器に見たてた演出が多い。またメダロットたちも傷つくたびに悲鳴を上げる。
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