へ に関わる諸事項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:54 UTC 版)
50音で唯一、平仮名・片仮名の字形が同形となっている。平仮名・片仮名とも、「部」の旁の「阝」(おおざと)を変形させた物である。曲がり方の角度を若干変えてあるか、曲がった後少し曲げるかで平仮名・片仮名の違いを付けているが、それでも字形の変化はほとんど見られない。また、平仮名では「へ」は唯一、元となった漢字の一部から造られている。他の字体は元となった漢字全体の草書体から造られている。 音楽の音名で、「ファ」の音 (F) を表す。→ヘ (音名) 音が「屁」に通じるので、以下のように使用されない場合がある。いろは四十八組に「へ組」は存在しなかった。6番目の組は代わりに「百組」と称した。 自動車用ナンバープレートには用いられない。 現代の日本語では「へ」で終わる単語はごくわずかであり、広辞苑第5版対応の「逆引き広辞苑」によると、「脚辺」(あとへ)のみである。もっとも、一戸、二戸など、岩手県・青森県に存在するn戸(nは一〜九の漢数字。ただし、四は現行地名に無い)という地名は、すべて「へ」で終わる。 女性層を中心に、手紙の宛名書きなどで「へ」に「〃」を書き足す言葉遊びがある。「〃」は本数を変えたり、ハートマークに置き換えたりすることもある。私信で行われるものであり正確な起源は不明だが、1960年頃には既に地方(新潟)の女学校でも流行していたとの証言がある。成立には複合的な要因が考えられるが、その一つに「補空」や「捨て点」などと呼ばれる書道の習慣が挙げられる。同種の言葉遊びとして、「様」に「〃」を書き足すものや、台湾において「收」(日本語の「へ」と同様、宛名書きに使用される漢字)に「〃」を書き足すものがある。 日本のお笑いタレント・春日俊彰(オードリー)の持ちギャグの一つに、少しうつむき加減になって、上目遣いで不敵な笑みを浮かべながら客に向かって「ヘッ!」と言うものがある。
※この「へ に関わる諸事項」の解説は、「へ」の解説の一部です。
「へ に関わる諸事項」を含む「へ」の記事については、「へ」の概要を参照ください。
- へ に関わる諸事項のページへのリンク