葡萄(ぶどう)
中央アジア原産。アルメニア、コーカサス、西アジア、南欧、アフリカ地中海沿岸に広く自生している。聖書によれば、方舟に乗って生き残ったノアの一族はトルコとアルメニアの国境にあるアララット山にブドウを植え、ライオンの血と子羊の血をかけて栽培したとある。エジプトでは紀元前4000年に既にブドウが栽培され、ワインがつくられていた。ブドウは果梗(かこう)を取り、組織が死ぬと同時に果皮に付着する酵母が増殖し自然にアルコール発酵が始まるので、人間が壺にブドウを貯えた時からワインが生まれたと考えられる。中国では紀元前122年、漢の武帝の代に、バクトリア(現在のアフガニスタン北部)から張騫(ちょうけん)が「蒲桃(ぶどう)」を持ち帰ったのが初めとされる。ブドウとは古代ペルシア語のブダワが訛(なま)ったものである。わが国へは中国留学僧によってもたらされ、行基(668~749年)によって甲斐の国へ移植された。文治二(1186)年、甲斐の人雨宮勘解由が野生植物の中から在来の山ブドウと異なる品種を発見し、栽培したのが甲州ブドウの始まりである。わが国ではブドウを禁忌植物とする地方が多く、栽培が普及しなかった。
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