ひとりで生きてゆければとは? わかりやすく解説

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ひとりで生きてゆければ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/06 13:28 UTC 版)

「ひとりで生きてゆければ / あいつの残したものは」
オフ・コースシングル
初出アルバム『SONG IS LOVE
A面 ひとりで生きてゆければ
B面 あいつの残したものは
リリース
規格 7"シングルレコード
録音 1976年2月26日 – 29日 (1976-02-26 – 1976-02-29)
ジャンル
レーベル EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI
作詞・作曲
プロデュース
  • 武藤敏史
  • 小田和正
  • 鈴木康博
オフ・コース シングル 年表
  • ひとりで生きてゆければ / あいつの残したものは
  • (1976年 (1976)
SONG IS LOVE 収録曲
SIDE A
  1. ランナウェイ
  2. ピロートーク
  3. こころは気紛れ
  4. ひとりで生きてゆければ
  5. ひとりよがり
  6. 青春
SIDE B
  1. めぐる季節
  2. おもい違い
  3. 青空と人生と
  4. 恋はさりげなく
  5. 冬が来るまえに
  6. 歌を捧げて
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ひとりで生きてゆければ
小田和正楽曲
リリース1997年5月21日 (1997-05-21)
規格8cmCDシングル
レーベルLittle Tokyo / ファンハウス
作詞者小田和正
作曲者小田和正
プロデュース小田和正
その他収録アルバム
チャート順位
  • 週間24位(オリコン
  • 登場回数3回(オリコン)
収録曲
  1. 遠い海辺
  2. ひとりで生きてゆければ

ひとりで生きてゆければ / あいつの残したものは」(ひとりでいきてゆければ あいつののこしたものは)は、1976年5月5日 (1976-05-05)に発売されたオフコース(当時の表記はオフ・コース)通算8枚目のシングル

解説

「ひとりで生きてゆければ」はアルバムSONG IS LOVE[注釈 1]に収録されるが、アルバム収録曲と同内容。この曲は後に小田和正がシングル「遠い海辺[注釈 2]のカップリング曲としてセルフカバーしているが、歌詞が一部書き換えられている。ベスト・アルバム自己ベスト-2[注釈 3]収録に際し、再び元の歌詞に戻された。

このシングルより、プロデューサー武藤敏史の紹介で、武藤が以前ディレクターを担当していた“ザ・ジャネット”の元メンバー大間ジローがレコーディングに初めて参加した。そして発売日の1976年5月5日、オフコースに加入する。1975年12月 (1975-12)渋谷ジァン・ジァン新宿ルイードでのコンサートをもって解散したザ・ジャネットは、最大の理解者だった武藤にとって、彼が初めて一から育て上げたミュージシャンだった。彼らの道が開けるように尽力したが及ばず、解散を思い留まらせることもできなかった。特に大間と松尾一彦の力を評価していた武藤は、彼らが再び音楽をできる場を掴めるように望んでいた。1976年2月25日 (1976-02-25)、その頃喫茶店やスナックで昼夜掛け持ちのアルバイトをしていた大間を久しぶりに誘った酒の席で、武藤は彼を明日行われるレコーディングに誘った。「俺、叩くなら無理ですよ。ロックンロールしか叩けないし、いろんなことできないから」と渋る大間に武藤は「いいから、とにかくスティックだけ持って、来い」と言った。翌日、東芝EMIスタジオに来た大間に武藤は「わからないことがあったら何でも、小田さん、鈴木さんに聞けばいい」と言い、鈴木の曲(「あいつの残したものは」)を一曲目、二曲目に小田の曲(「ひとりで生きてゆければ」)をそれぞれレコーディングした[1]。武藤によれば「この曲は『歌を捧げて』や『老人のつぶやき』のような静かな曲の系統に近いが、その中に新鮮なビートもあり、彼らの多様な音楽的な側面のうち、“静”の傾向の曲を代表するもの、その真髄を示す曲だといえるとも思うし、僕の大好きな曲のひとつでもある」[2]と振り返っている。また、大間の加入については「この曲のレコーディングからドラムの大間ジローが参加していることも、オフコース史のひとつのエポックになったと言えると思う。僕も小田、鈴木の両氏も常々、レコーディングのたび考えていたことなのだが、『ハイ、やりましょう』と言ってスタジオ・ミュージシャンが入って来て音を録る。そして終わったら『お疲れさま』と言って別れるというのじゃ、音楽を創造する人間としてはあまりに寂しい話じゃないだろうか。やはり作者の意図を充分に汲みとって、より完全な表現をしてもらうためには、普段から人間的な面での付き合いもあるミュージシャンの方がいいし、さらにステージでいつも一緒に演奏してくれるミュージシャンが必要でなかろうかと…。そのための第一弾として、僕が(大間)ジローを紹介し、オフコースに加入する橋渡しをしたわけである」[2]と当時を振り返っている。

「あいつの残したものは」は、「ひとりで生きてゆければ」と同じセッションでレコーディングされたが、このシングルのみでの収録曲。歌詞は、アルバム『ワインの匂い[注釈 4]収録曲「あれから君は」の後日談のような内容になっている。

ジャケット裏面には両曲の歌詞と「ひとりで生きてゆければ」の楽譜が掲載されているほか、現在は非喫煙者の小田がタバコを手にしている写真が使われている[注釈 5]

収録曲

SIDE A

  1. ひとりで生きてゆければ  – (3'42")
    作詞 · 作曲:小田和正、編曲:オフ・コース、歌:オフ・コース

SIDE B

  1. あいつの残したものは  – (3'20")
    • 作詞 · 作曲:鈴木康博、編曲:オフ・コース、歌:オフ・コース
    • アルバム未収録曲

レコーディング・メンバー

ひとりで生きてゆければ

スタッフ

リリース日一覧

地域 タイトル リリース日 レーベル 規格 カタログ番号 備考
日本 ひとりで生きてゆければ / あいつの残したものは 1976年5月5日 (1976-05-05) EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI 7"シングルレコード ETP-20259 「あいつの残したものは」はオリジナル・アルバム未収録。ジャケット裏面には両曲の歌詞のほか「ひとりで生きてゆければ」の楽譜を掲載。
2020年6月3日 (2020-06-03) USM JAPAN / UNIVERSAL MUSIC LLC
CD
UPCX-4229 デビュー・シングル『群衆の中で / 陽はまた昇る』からラスト・シングル『夏の別れ / 逢いたい』までを収録した全36枚組CD BOXコンプリート・シングル・コレクションCD BOX』(UPCY-9918)の中の1タイトル。発表当時のアナログ7インチ・シングルのアートワークを再現した12cm紙ジャケット仕様CD。

カヴァー

ひとりで生きてゆければ

脚注

注釈

  1. ^ SONG IS LOVE』 1976年11月5日 (1976-11-05)発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI LP:ETP-72212
  2. ^ 小田和正遠い海辺」 1997年5月21日 (1997-05-21)発売 Little Tokyo ⁄ FUN HOUSE SCD:FHDL-1105
  3. ^ 小田和正『自己ベスト-2』 2007年11月28日 (2007-11-28)発売 Little Tokyo ⁄ BMG JAPAN CD:FHCL-2024
  4. ^ ワインの匂い』 1975年12月20日 (1975-12-20)発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI LP:ETP-72123
  5. ^ 著書『キャディ』(1994年3月25日 (1994-03-25) スタジオシップ刊)によれば、禁煙したのは29歳のとき。

出典

  1. ^ 『オフコースの道 はじめの一歩(1)』株式会社サンリオ、1983年、191-207頁。全国書誌番号:84007237 
  2. ^ a b 『オフコース / Three and Two』株式会社八曜社、1979年、235-239頁。 

外部リンク

オフコース
その他




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