はんだやの象徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 10:20 UTC 版)
はんだや(半田屋)には「はんだや三種の神器」とも呼ばれる三つの象徴がある。学生利用者が多い、はんだやならではのユーモアであるとも言われている。 「生れた時からどんぶりめし」 はんだやは、創業以来「生れた時からどんぶりめし」 のキャッチコピーを使用している。幼い女の子が口を大きく開けてどんぶりめしを頬張る写真と、このキャッチコピーが書かれたポスターが店の上方に掲げられている。これは、「大衆食堂半田屋」 ブランドでも変わらず続いている。初期のポスターには、「メシはすべてササニシキ100% 心豊かにハラいっぱい お召し上がり下さい」と表示されていたが、現在では削除されている。 「貸借は友を失う」ゲーテ 「めしのはんだや」 ブランドの店では、小さなお札くらいの大きさに、達筆で書かれた「貸借は友を失う ゲーテ」の文言が店内のいたるところに貼ってあった。実際はこの金言はゲーテによるものでは無く、ハムレット第一幕、第三場 59行目 フランスへ旅立つ息子レアティーズに忠告するポローニアスの台詞からとったものである。 借手にもなるな、貸手にもなるな。借金(かり)は倹約の刃鋒(きつさき)を 鈍くし、貸金(かし)は動(やゝ)もすれば 其元金(もと)を失ひまた其友をも失ふ。 幻の「めし(大)」 はんだやを語る上で欠かせないのが「めし」の存在である。米の名産地である宮城県に立地するチェーンである以上、顧客の米の食味に対する要求水準は高い。はんだやはあくまで宮城県産米の使用を堅持することにより、米にうるさい仙台市民・宮城県民の満足を勝ち得てきた。はんだやは、創業した戦後まもない頃から、ご飯の盛りが多いことを店の特徴としてきた。戦後60年も経ち、グルメブームを経験した現在において、その盛り具合は異質でさえある。 めし (ミニ) : 180g(御飯茶碗) めし (小) : 320g(どんぶり) めし (中) : 480g(どんぶり大盛り) めし (大) : 800g(以下参照) レジ近くの上の方に掲げられているメニューには、それぞれ値段が書いてある。しかし、メニューにある 「めし (大)」 には、価格が表示されていないどころか、「とても食べられません。(中)で充分です」 と書いてある。伝票方式の場合には「とても食えない。(中)でたくさんです。」と伝票にも印字されている。ただし一部の店舗では「めし(大)」が提供されている。例をあげれば、石川県の「野々市店」では「めし(大)」(800g)を「270円」で販売している。「めし(大)」は、「めし(中)」の上に「めし(小)」のどんぶりをひっくり返してごはんを盛り、しゃもじで、ごはんがこぼれないように整えてから提供される。また、半田屋では地方の実情に合わせ、ごはんの炊き方を替えており、石川県では「やわらかめ」にしている。
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