永江孝子
(ながえ孝子 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 13:39 UTC 版)
永江 孝子
ながえ たかこ
|
|
---|---|
生年月日 | 1960年6月15日(65歳) |
出生地 | ![]() |
出身校 | 神戸大学法学部 |
前職 | 南海放送アナウンサー |
所属政党 | (民主党→) 無所属(碧水会→各派に属しない議員) |
称号 | 法学士 |
公式サイト | 参議院議員 ながえ孝子 公式サイト |
選挙区 | 愛媛県選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2019年7月29日 - 現職 |
選挙区 | 比例四国ブロック(愛媛県第1区) |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2009年8月31日 - 2012年11月16日 |
ながえ たかこ
永江 孝子 |
|
---|---|
プロフィール | |
出身地 | ![]() |
国籍 | 日本 |
生年月日 | 1960年6月15日(65歳) |
血液型 | A型 |
最終学歴 | 神戸大学法学部 |
勤務局 | 南海放送 |
活動期間 | 1983年 - 2008年 |
ジャンル | 情報番組 |
配偶者 | あり |
出演番組・活動 | |
出演経歴 | もぎたてテレビ70 県政広報番組「愛!愛!!えひめ」 今コレ! |
永江 孝子(ながえ たかこ、1960年〈昭和35年〉6月15日[1] - )は、日本の政治家。参議院議員(2期)。衆議院議員(1期)、南海放送アナウンサーを務めた。
議員の登録名などの表記は、ながえ孝子となっている[2]。
経歴
愛媛県松山市生まれ[1][3]。生家は毛糸店[3]。松山市立東雲小学校、松山市立御幸中学校(現松山市立東中学校)、愛媛県立松山東高等学校、神戸大学法学部卒業[1][4][3]。大学卒業後、1983年に南海放送に入社[3]。永江自身はアナウンサーではなくディレクターを志望していたが、アナウンサーの募集しかなかったため、アナウンサーとして入社した[4]。南海放送初のママさんアナウンサーとして、1991年から「もぎたてテレビ70」を18年間務める。「もぎたてテレビ」は南海放送始まって以来の高視聴率を誇る番組で、初代パーソナリティを共に務めた、野志克仁は、松山市長である。2008年9月19日、南海放送を報道制作本部副本部長で退社[4]。
2009年、第45回衆議院議員総選挙に愛媛1区から民主党公認(社会民主党・国民新党推薦)で出馬[5][6]。愛媛1区選出の自由民主党前職で、第1次安倍内閣で内閣官房長官を務めた塩崎恭久に対し中盤では優勢が伝えられていたが[7]、塩崎に3千票弱の僅差で敗北し、重複立候補していた比例四国ブロックで初当選した[8]。
衆議院議員時代には、文部科学委員会に所属し、返済不要の奨学金創設に注力したが、真際に東日本大震災が発生し、復興費に充てるため創設は見送られた。震災を受けて、被災地の子ども支援にあたる「被災地の子ども達の未来を守る女性議員ネットワーク」を立ち上げ、事務局長として政府に提言書を提出。エネルギー政策も脱原発を訴えた。
2012年の第46回衆議院議員総選挙、2014年の第47回衆議院議員総選挙にも民主党公認で愛媛1区から出馬したが、いずれも自民党前職の塩崎に敗れ、比例復活も叶わず落選した[9][10]。2016年の第24回参議院議員通常選挙では、連合愛媛からの要請を受け[11]、民進党、日本共産党、社民党の支援も受けて愛媛県選挙区から無所属で立候補したが、自民党現職の山本順三に8千票あまりの僅差で敗れ、落選[12][13][14]。
2019年2月7日、自民党は愛媛県選挙区の現職である井原巧参議院議員を次期衆議院議員総選挙で愛媛3区に擁立し、同年の参院選には井原に代えて、タレントのらくさぶろうの公認を決定した[15]。その4日後の2月11日、永江は愛媛県選挙区から無所属で出馬する意向を表明[16]。落選中に県内に立ち上げた15の後援会[4]や、立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党の支援を受け、自民党公認のらくさぶろうを大差で破って当選[17][18][19]。7年ぶりに国政に復帰した[17]。
同年8月1日、参院に初登院[20]。それに先立ち、7月30日には永江、同じく野党統一候補で当選した嘉田由紀子(滋賀県選挙区選出)の2名で新たな会派「碧水会」の立ち上げを発表し、参議院事務局に会派の設立を届け出た[21]。
2020年9月3日、立憲民主党と国民民主党の合流新党への入党受け付けが締め切られ[22]、9月7日には玉木雄一郎を中心とする新「国民民主党」に加わる国会議員の募集が締め切られた。永江はいずれの党にも参加せず、無所属での活動を継続することとなった[23]。
2022年8月に嘉田が国民民主党の会派に参加したため、碧水会は解散。
2025年7月20日投開票の第27回参議院議員通常選挙で再選[24]。
政策・主張
憲法
- 憲法改正についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
- 9条への自衛隊の明記について、2025年のNHKのアンケートで「反対」と回答[26]。
- 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2025年のNHKのアンケートで「反対」と回答[26]。
外交・安全保障
- 「他国からの攻撃が予想される場合には先制攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2019年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[25]。
- 「北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2019年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[25]。
- 日本の防衛力をさらに強化することについて、2025年の日本テレビのアンケートで「どちらともいえない」と回答[28]。
ジェンダー
その他
- 「治安維持のためプライバシーや個人の権利の制約は当然だ」との問題提起に対し、2019年の朝日新聞社のアンケートで「反対」と回答[25]。
- アベノミクスについて、2019年の朝日新聞社のアンケートで「評価しない」と回答[25]。
- 消費税率を10%より高くすることについて、2019年の朝日新聞社のアンケートで「反対」と回答[25]。
- 物価⾼対策として消費税率を引き下げることについて、2025年の日本テレビのアンケートで「賛成」と回答[28]。
出演番組
選挙歴
当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
比当 | 第45回衆議院議員総選挙 | 2009年 8月30日 | 49 | 愛媛県第1区 | 民主党 | 12万7562票 | 47.57% | 1 | 2/5 | 2/3 |
落 | 第46回衆議院議員総選挙 | 2012年12月16日 | 52 | 愛媛県第1区 | 民主党 | 4万9382票 | 22.03% | 1 | 2/5 | 8/1 |
落 | 第47回衆議院議員総選挙 | 2014年12月14日 | 54 | 愛媛県第1区 | 民主党 | 7万4508票 | 39.98% | 1 | 2/3 | 5/1 |
落 | 第24回参議院議員通常選挙 | 2016年 7月10日 | 56 | 愛媛県選挙区 | 無所属 | 31万8561票 | 48.30% | 1 | 2/3 | / |
当 | 第25回参議院議員通常選挙 | 2019年 7月21日 | 59 | 愛媛県選挙区 | 無所属 | 33万5425票 | 56.00% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第27回参議院議員通常選挙 | 2025年 7月20日 | 65 | 愛媛県選挙区 | 無所属 | 28万7853票 | 47.20% | 1 | 1/5 | / |
脚注
- ^ a b c d e f g h 『DJ名鑑 1987』三才ブックス、1987年2月15日、272頁。
- ^ ながえ 孝子(ながえ たかこ):参議院 - 2025年5月25日閲覧。
- ^ a b c d プロフィール│元衆議院議員 ながえ孝子 公式サイト
- ^ a b c d ながえ孝子の歴史│元衆議院議員 ながえ孝子 公式サイト
- ^ “衆院選スタート 政権選択へ決戦 県内選挙区16人出馬”. 愛媛新聞. (2009年8月19日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “〈陣営を追う〉愛媛1区 塩崎氏、票読めず訴え徹底 永江氏、完勝向け引き締め”. 朝日新聞. (2009年8月25日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “【中盤の情勢・愛媛】永江やや優勢、塩崎追走”. 朝日新聞. (2009年8月27日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “愛媛1区-小選挙区開票結果-2009総選挙”. 朝日新聞 2019年8月3日閲覧。
- ^ 「2012衆院選 愛媛1区[リンク切れ]」『毎日新聞』。2019年8月3日閲覧。
- ^ 「2014衆院選 愛媛[リンク切れ]」『毎日新聞』。2019年8月3日閲覧。
- ^ 「参院選:連合愛媛、永江氏に出馬要請へ 「県民代表として適任」/愛媛[リンク切れ]」『毎日新聞』2016年3月29日。2019年8月3日閲覧。
- ^ “【参院選・愛媛】「力不足で…」民進、共産、社民の統一候補の永江孝子氏落選 地元民放元アナの知名度も…”. 産経新聞. (2016年7月11日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ 「愛媛)若年層支持、山本氏厚く 参院選出口調査[リンク切れ]」『朝日新聞』2016年7月12日。2019年8月3日閲覧。
- ^ 「2016参院選 愛媛[リンク切れ]」『毎日新聞』。2019年8月3日閲覧。
- ^ “愛媛選挙区 らくさぶろう氏 自民本部が公認”. 愛媛新聞. (2019年2月8日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “参院愛媛に地元アナ出身の永江孝子氏出馬表明 元民主党議員、野党統一候補を模索”. 産経新聞. (2019年2月11日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ a b “野党共闘 永江氏当選 らくさぶろう氏に大差”. 愛媛新聞. (2019年7月22日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “愛媛選挙区、無所属新人の永江氏が初当選 地元タレントらかわす”. 毎日新聞. (2019年7月21日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “無所属の永江孝子氏が初当選…愛媛選挙区”. 読売新聞. (2019年7月21日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ “「地方の現状訴える」永江氏が参院初登院”. 愛媛新聞. (2019年8月2日) 2019年8月3日閲覧。
- ^ 「嘉田由紀子、永江孝子の両氏が新会派「碧水会」[リンク切れ]」『毎日新聞』2019年7月30日。2019年8月3日閲覧。
- ^ 「合流新党に149人参加 うち衆院議員106人[リンク切れ]」『NHK』2020年9月4日。2020年9月6日閲覧。
- ^ “玉木氏ら新国民民主は14人 大塚氏参加、連合系割れる”. 中日新聞. (2020年9月8日) 2020年9月8日閲覧。
{{cite news}}
: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ) - ^ “愛媛選挙区、無所属の永江孝子氏が当選確実…元南海放送アナウンサー”. 読売新聞. (2025年7月20日) 2025年7月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 朝日新聞社 永江孝子(2019年参院選).
- ^ a b c d NHK 愛媛 選挙区(2025年参院選).
- ^ a b 読売新聞社 永江孝子(2025年参院選).
- ^ a b c d 日本テレビ 永江孝子(2025年参院選).
参考文献
- 政治資金収支報告書
- “【政治資金収支報告書】ながえ孝子後援会連合会(令和4年分 定期公表)”. 愛媛県選挙管理委員会 (2023年11月24日). 2025年7月8日閲覧。
- “【政治資金収支報告書】ながえ孝子後援会連合会(令和5年分 定期公表)”. 愛媛県選挙管理委員会 (2024年11月26日). 2025年7月8日閲覧。
- “【政治資金収支報告書】ながえ孝子サポーターズ愛媛(令和4年分 定期公表)”. 愛媛県選挙管理委員会 (2023年11月24日). 2025年7月8日閲覧。
- “【政治資金収支報告書】ながえ孝子サポーターズ愛媛(令和5年分 定期公表)”. 愛媛県選挙管理委員会 (2024年11月26日). 2025年7月8日閲覧。
- 候補者アンケート
- “永江孝子(2019年参院選)”. 朝日新聞社. 2025年7月8日閲覧。
- “永江孝子(2025年参院選)”. 読売新聞社. 2025年7月8日閲覧。
- “永江孝子(2025年参院選)”. zero選挙. 日本テレビ. 2025年7月8日閲覧。
- “愛媛 選挙区(2025年参院選)”. NHK. 2025年7月8日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 永江孝子 公式ブログ - ウェイバックマシン(2016年9月24日アーカイブ分)
- ながえ孝子(永江孝子)参議院議員 (@takakonagae) - X(旧Twitter)
- 永江孝子 (@nagaetakako) - X(旧Twitter)
- 永江孝子 (takako.nagae.1) - Facebook
- ながえ孝子 FanPage (nagaetakako) - Facebook
- Takako Nagae (@nagaetakako) - Instagram
- 永江孝子 - YouTubeチャンネル
固有名詞の分類
- 永江孝子のページへのリンク