その他の南宋画家
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劉松年(りゅうしょうねん、生没年不明)銭塘(杭州)の人。紹熙年間(1190 - 1194年)の画院待詔。代表作に『四景山水図』、『羅漢図』(台北故宮博物院)などがある。 李迪(りてき、生没年不明)孝宗・寧宗期の画院画家。河陽(河南孟県)の人。花鳥画をよくした。 梁楷(りょうかい、生没年不明) - 東平の人。南宋になってからは銭塘に住む。寧宗の嘉泰年間(1201 - 1202年)の画院待詔であった。酒を愛し、性格は豪放で、自ら「梁風子」と称した(「風子」は「狂人」の意)。減筆体(少ない筆のタッチで描く)の人物画に特色を発揮した。代表作に『李白吟行図』(東京国立博物館)などがある。 蘇漢臣(そかんしん、生没年不明) - 開封の人。北宋末から南宋初の宮廷画家。人物、特に子供の絵を得意とした。台北故宮博物院の『秋庭戯嬰図』はヤジロベエ遊びに熱中する姉弟を描いたもので、蘇漢臣の作と伝えられる。 揚無咎(ようむきゅう、1097 - 1169年) - 江西清江の人。字は補之(ほし)。梅花の絵を専門にした。 趙孟堅(ちょうもうけん、1199 - 1264年) - 宋朝宗室の出身で、厳州知州という地位にあった。松竹梅蘭を主に描いた。 李嵩(りすう、生没年不明) - 銭塘(杭州)の人。光宗、寧宗、理宗の画院で活動した。人物を主に描くが、山水、花鳥画もある。 牧谿(もっけい、生没年不明) - 南宋末の禅僧。理宗・度宗の時代に活動した。臨安(杭州)長慶寺の僧で、俗姓は李、法諱は法常で、牧谿は号。禅僧の余技として山水、蔬果などを描いた。日本において特に評価が高い。代表作に『写生蔬果図鑑』など。 瀟湘臥遊図(しょうしょうがゆうず) - 乾道5・6年(1169・1170年)頃、舒城李生作の水墨山水画巻。東京国立博物館蔵。董源、巨然、米芾父子の系統を引く江南山水画の代表作として名高い。李公麟の作と伝承されていたが、実際の作者は「舒城李生」で、舒城(地名)の李という姓の画家であることしかわからない。 張沢端『清明上河図』 李唐『万壑松風図』 徽宗『搗練図』 劉松年『羅漢図』
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