シーリング【ceiling】
読み方:しーりんぐ
2 最も高い値。法令で定める、価格・賃金・生産量などの最高限度。
3 国の予算編成に際し、各省庁が毎年8月末までに財務省に提出する概算要求に先だって、歳出の増大を抑制する目的で示される概算要求額の上限枠。閣議で決定されたあと各省庁に示される。概算要求基準。概算要求枠。→ゼロシーリング
[補説] 3は、民主党政権下の平成22年度(2010)予算で一時廃止されたが、翌平成23年度(2011)予算で復活した。
シーリング【sealing】
シーリング(しーりんぐ)
政府の各省庁は8月末までに、大蔵省に次年度の予算見積もり請求をする。これを概算要求基準(シーリング)と言う。
シーリング決定にあたっては、通常、予算の概算基準請求が行われる前に閣議了解する。2001年度のシーリングの場合では、2000年8月1日の臨時閣議で決定された。
シーリング制では既存事業を繰り返して新規事業が生まれない、という批判がある。特に公共事業では、各省庁のシェア固定化などの弊害が指摘されている。
このような観点から、2000年のシーリングでは、省庁ごとの予算配分に加えて、総額1兆円の特別枠を設けた。このうち「生活関連重点化枠」ではシーリング制をやめ、予算配分は与党が決める。
2001年1月には省庁再編が実施される。より効率的な行政に向けて、予算面でもその効果を期待したいものである。
(2000.08.12更新)
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