しーしーぶいとは? わかりやすく解説

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シー‐シー‐ブイ【CCV】

読み方:しーしーぶい

control-configured vehicle制御本位航空機設計初期段階から飛行制御考慮して開発することにより、機体小型化軽量化操縦性の向上等を図った航空機をいう。


【CCV】(しーしーぶい)

  1. Control Configured Vehicle
    機体設計初期段階から飛行制御考慮して開発され航空機のこと。
    一般的な日本語訳存在しないが、直訳の「制御本位航空機」や、意訳の「運動能力向上機」などで呼ばれることがある

    通常の航空機において制御系は、開発・設計後期段階考慮される
    この場合あらかじめ機体安定性重視した設計としておく必要があるが、これによって様々な無駄が生じる。
    これに対してCCVでは、あらかじめ機体制御能動的に行う設計にすることで、以下の利点期待される

    静安定緩和による、運動性安定性両立
    直接操縦翼面制御による、姿勢方位独立した制御
    荷重制御による、機体構造材の軽量化
    振動フラッターバフェット)を抑制することによる機体長寿命化乗り心地改善

    例え従来のように「補助翼ロール昇降舵ピッチ方向舵ヨー」などと操縦一意分担するのとは異なりそれぞれの動翼統合的に動かすことによって、より細やかな制御が可能となったり、抗力低減し速度や省燃費性を向上させることも可能となる。
    具体的な例としては離陸上昇中、従来飛行機とは逆に昇降舵下げ舵にして、水平尾翼揚力発生させることも可能となる。
    これらを実現するにはフライバイワイヤーなどの制御技術不可欠といわれる

    CCVの実験機として、アメリカのF-16CCVや、日本のT-2CCVが知られる
    これらの機体制御助けるため、オリジナル機体比べ動翼先尾翼)が追加されている。

    実用機としては日米共同開発のF-2が知られる
    この機体はF-16ベースではあるが、政治的理由からT-2CCVの技術によりCCV化されている。

    関連損傷許容設計



  2. Command and Communication Vehicle.
    陸上自衛隊装輪AFV82式指揮通信車」の非公式愛称


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