しんしんと柱が細る深雪かなとは? わかりやすく解説

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しんしんと柱が細る深雪かな

作 者
季 語
 
季 節
冬 
出 典
前 書
 
評 言
 信州の冬は寒い。この句が作られた頃(大正十五年頃の作と言われている)は、地球温暖化進んでいる現在より一層寒さ厳しかった。昔の暖房といえば炬燵火鉢だけ。体に纏って寒さ凌ぐほかなかった。
 掲句栗生純夫代表作の中の一句。家を支え家々覆い尽くした一面雪景色、これらの光景鮮明に浮かんでくる。屋根重みに、人々雪国重圧にじっと耐えて冬を越さなくてはならない家郷重さに耐えて生きている作者自身のことかもしれない。「しんしんと細る」という言葉奥行き深さ感じさせる
 栗生純夫は、明治三十七年長野県須坂市生まれる。十六歳のとき、小諸市出身臼田亜浪師事、「石楠」に入会。「石楠」の最高幹部一人となる。実作者の立場から小林一茶研究し昭和初期から中期にかけて、『一茶新考』など一茶研究書物数多く発表する昭和二十一年郷里長野県須坂市俳誌科野』を創刊多く俳人育成し信濃毎日新聞俳壇選者を、昭和十二年から亡くなる昭和三十六年まで担当するなど、信濃俳壇中心的存在であった
  〈田植うるは土にすがれるすがたせり〉  純夫
 土の俳人と言われ栗生純夫句碑建立されている、長野県須坂市臥龍公園は、桜の名所百選にも選ばれ見事な臥龍のまわり咲き誇る四月桜の季節には観光客でにぎわう名所でもある。

参考出典 『栗生純夫 年譜作品

写真
須坂市観光協会サイト
より 
評 者
備 考
 



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