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栗生純夫

栗生純夫の俳句

しんしんと柱が細る深雪かな
嘆きつつ中洲の雲雀棒立ちに
我にある富と云ふもの冬の桐
母と寝る一夜豊かに虫の声
生垣に身幅をはさむ三十三才
降り出づる泉のほとりすぐに濡れ
 

栗生純夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/24 00:22 UTC 版)

栗生 純夫 (くりう すみお、1904年明治37年)4月20日 - 1961年昭和36年)1月17日)は、日本俳人小林一茶研究家。本名は神林 新治(かんばやし しんじ)。須坂市名誉市民。

経歴

長野県上高井郡須坂町(現在の須坂市東横町)の農業・繭糸商の家に生まれる。小諸市出身の臼田亜浪に師事。実作者の立場から小林一茶を研究し、軍隊入営中に『一茶新考』を出版するなど、書物を数多く発表。1946年(昭和21年)、郷里の長野県須坂町で俳誌『科野』(しなの)を創刊し[1]、『信濃毎日新聞』俳壇選者を長く担当するなど、信濃俳壇の中心となって活躍した。一茶研究により日本俳文学会会員に推挙される。1961年死去。享年56。墓所は須坂市の普願寺。

代表句

  • 田植うるは土にすがれるすがたせり
  • しんしんと柱が細る深雪かな 
  • 目指すもの何ならん橇逸り出
  • 稲架解けばすなはち千曲奔騰す
  • 嘆きつつ中洲の雲雀棒立ちに
  • 我にある富と云ふもの冬の桐
  • 母と寝る一夜豊かに虫の声
  • 生垣に身幅をはさむ三十三才
  • 降り出づる泉のほとりすぐに濡れ

著作

  • 一茶新考 栗生純夫 著 西沢書店 1926
  • 一茶新考 栗生 純夫/著 一茶屋 1936
  • 土の俳人一茶 栗生純夫 著 長野県農会 1942
  • 大陸諷詠 栗生純夫 著 長野俳句文化会 1943
  • おらが春 小林一茶 著,栗生純夫 校訂 信濃郷土誌刊行会 1945 (一茶選書 第1編)
  • 山路笛 栗生 純夫/著 信農郷土誌刊行会 1946
  • 山帰来 栗生純夫/著 信濃郷土詩刊行会 1946
  • 一茶の生涯 栗生純夫 著 信濃郷土誌出版社 1946
  • 一茶十哲句集 小林一茶 著,栗生純夫 編 信濃郷土誌出版社 1946
  • 新校八番日記 小林一茶 著,栗生純夫 校訂 信濃郷土誌出版社 1946 (一茶叢書 ; 3)
  • 父の臨終記 小林一茶 著,栗生純夫 校訂 信濃郷土誌会 1946 (一茶選書 第2編)
  • 父の臨終記 おらが春 小林 一茶/著,栗生 純夫/校訂 信濃郷土誌出版社 1947 (一茶名作選書)
  • 一茶八番日記 小林一茶 著,栗生純夫 校訂 信濃郷土誌出版社 1947 (一茶名句選書)
  • 純夫句集 栗生 純夫 著 明日香書房 1947
  • 一茶発句集 一茶 著,栗生純夫 校訂 信濃郷土誌出版社 1948
  • 科野路 栗生純夫 著 長谷川書房 1955
  • 科野 : 栗生純夫遺句集 栗生純夫 著 神林きく江 1965
  • 一茶随筆 栗生純夫 著 桜楓社 1971
  • 一茶句にあらはれた階級・職業 栗生純夫 掲載誌 信濃教育 (通号 782)1952-02 p.21~27
  • 信濃者一茶 栗生 純夫掲載誌 国文学 : 解釈と鑑賞 / 至文堂 編 21(9) 1956-07

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 同誌は栗生の死去に伴い、1961年に終刊。

参考文献

  • 「郷土歴史人物事典 長野」第一法規 1978年
  • 田子修一他編『栗生純夫年譜と作品』 1987年



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