不知火及び水島
名称: | 不知火及び水島 |
ふりがな: | しらぬいおよびみずしま |
種別: | 名勝 |
種別2: | |
都道府県: | 熊本県 |
市区町村: | 宇城市不知火町永尾、八代市植柳下町、鏡町北新地先 |
管理団体: | |
指定年月日: | 2009.02.12(平成21.02.12) |
指定基準: | 名8,名11 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | 九州西岸の八代海の北部海域とその沿岸域は、古くから景行天皇の巡幸及び不知火にまつわる様々な伝承が残されていることで有名である。『日本書紀』には天皇の巡幸に際して湧水を献上したとの故事が記される「水島」をはじめ、天皇が夜間航行時に方角を見失った船を適切に陸地へと導いたとされる「不知火」の発生海域、不知火を展望するのに最適の地点などから成る。古代から近世にかけて水島を詠んだ和歌が多数存在し、水島は肥後国における代表的な歌枕の地として認知されるようになった。また、水島の北に当たる八代海の東岸域には大規模な干潟が発達し、夜間、その海上に「不知火」と呼ぶ無数の火が現れることで知られる。漁火やとぼし漁の光源が日中に暖められた干潟上の暖気と夜間の放射冷却による冷気から成る複雑な空気層により異常屈折して生ずる一種の蜃気楼現象である。それらを展望する地点として近世まで宇土半島の基部に位置する「龍燈場」が知られていたが、干拓の進展に伴って潮流が変化し、不知火の発生海域が西へと移動したことにより、近代以降には永尾剱神社境内が広く知られるようになった。独特の自然現象を伴う景勝地であり、風致景観が持つ観賞上の価値は高い。 |
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