この事故を受けた関係者の対応
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「埼玉県防災航空隊」の記事における「この事故を受けた関係者の対応」の解説
通報を行った登山グループのリーダーが、事故後すぐに秩父市役所にて謝罪会見を行った。 7月26日の埼玉県議会定例会において、県議会全員による黙祷が行われた。 秩父市長は海外の姉妹都市に向かうために成田空港に向かっていたが、事故の一報を聞いてキャンセルし、事故当日に秩父に戻って記者会見を開いた。 埼玉県知事(2010年7月現在)は、事故後すぐにコメントを発している。「(防災ヘリコプター「あらかわ1」の墜落事故に関する知事コメント) 昨日、秩父市大滝において、遭難者の救助にあたった防災ヘリコプター「あらかわ1」が、墜落するという事故が発生いたしました。この事故により、お亡くなりになった<亡くなられた隊員の所属と名前>には、埼玉県民を代表し、心から哀悼の意を捧げます。お亡くなりになった方々は、710万の埼玉県民の安心・安全のため、日々、厳しい訓練を重ね、自らの危険を顧みず、日夜、人命救助に全力を尽くしてこられました。県民の尊い命を救うという崇高な任務に全身全霊を捧げた消防精神のもと、こころざし半ばとなってしまったことに、どんなに無念であったことと存じます。また、御遺族の皆様方の深い悲しみを察するに余りあるものがございます。埼玉県民を代表し、御遺族の皆様方に心から哀悼の意を捧げます。 県としては、事故原因の解明を受け、このような事故が二度と起こらないように早急に対策を講じてまいります。お亡くなりになられた方々の崇高な消防精神を胸に刻み、悲しみを乗り越えて、引き続き、県民の安心安全に全力で取り組んでいくことを改めてお誓い申し上げます。 平成22年7月26日 埼玉県知事 上田清司」 8月4日、埼玉県議会6月定例会にて、以下のように決議された。「(埼玉県防災ヘリコプター「あらかわ1」の墜落事故に関する決議) 平成22年7月25日、秩父市大滝地内で、遭難者の救助に当たった本県防災航空隊の防災ヘリコプター「あらかわ1」が墜落した。この事故では、狭山市消防本部及び鳩ヶ谷市消防本部から県防災航空隊へ派遣されている隊員各1名、秩父消防本部の隊員1名、本田航空株式会社所属の機長、同じく副操縦士の計5名が亡くなるという極めて痛ましいものとなった。事故の犠牲となられた方々は、日々、厳しい訓練を重ね、自らの危険を顧みず、強い使命感をもって、日夜、任務に全身全霊を捧げてこられた。崇高な消防精神を持つ5名もの尊い命が失われたことは痛恨の極みであり、犠牲となられた方々と御遺族の皆様に対し、心から哀悼の意を表する。 県や県内各消防本部をはじめ防災航空関係者は、この悲しみを乗り越え、今後も起こりうる様々な災害や事故に対してひるむことなく対処していかなければならない。よって、県は、今回の事故原因を踏まえ、このような事故が二度と起こることのないよう万全の事故防止策を講じるとともに、早期に従前の防災航空体制を確立し、県民の安全安心のために全力で取り組むよう強く求める。 以上、決議する。 平成22年8月4日 埼玉県議会」
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