かごしま早生【カゴシマワセ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第9126号 |
登録年月日 | 2001年 7月 27日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | かごしま早生 よみ:カゴシマワセ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 鹿児島県 | |
品種登録者の住所 | 鹿児島県鹿児島市鴨池新町10番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 西元直行、岩田浩二、児玉香、東明弘、川田原千鶴、桑波田龍澤 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「徳森早生」の珠心胚実生から育成されたものであり、果形がやや扁平、果重が中、果皮色が橙の育成地(鹿児島県垂水市)では10月上旬~中旬に成熟する温州みかんである。樹姿は開張、樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さ及び節間長は中、とげの多少は少である。葉身の形は紡錘形、波状の程度は弱、大きさは中、葉身長は長、葉身幅は中、網脈の鮮明度は明瞭である。翼葉の形は痕跡、葉柄の長さ及び太さは中である。花序の形成は単性、花(花蕾)の重さは重、花弁の形は紡錘形、長さは中、幅は広、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は一部合一、花粉の多少は少である。果実の形はやや扁平、果形指数は中、果頂部の形は平坦、放射条溝の有無は無、凹環の有無は不明瞭、果梗部の形は切平面、放射条溝の多少は少である。果心の充実度はやや粗、大きさはやや小、果実の重さは中、果皮の色は橙、油胞の大きさ及び密度は中、凹凸は平、果面の粗滑は中、果皮の厚さは薄、果皮歩合は小、剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟、さじょうの形は中、色は濃橙である。果汁の多少及び甘味は中、酸味は低、香気の多少は中、種子数は無、胚の数は多胚である。発芽期及び開花期は早、成熟期は早で育成地においては10月上旬~中旬である。隔年結果性は中、浮皮果の発生は少、裂果の発生は無、貯蔵性は短である。「宮本早生」と比較して、樹勢が強いこと、葉身が大きいこと等で、「日南1号」と比較して、果心が小さいこと等で、「徳森早生」と比較して、果実が軽いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和62年に鹿児島県果樹試験場(垂水市)において、「徳森早生」に「アンコール」を交配して得られた実生の中から珠心胚実生個体を選抜、平成5年に初結果したものの中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、9年にその特性が安定していることを確認して選抜し、育成を完了したものである。 |
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