『窮理通』とは? わかりやすく解説

『窮理通』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 15:41 UTC 版)

帆足万里」の記事における「『窮理通』」の解説

八巻から成る萬里著書『窮理通』(きゅうりつう)は、日本における自然科学史に画期的な文献である。明治年間オランダグイド・フルベッキが『窮理通』の説を聞き江戸時代科学進んでいたことに驚いたという。 萬里算数学や自然科学を師について学んではいないが、日出藩郡奉行で、領内各地調査し地誌「図跡考」12巻記した二宮兼善に質問して多くの事を学んでいる。これによって2223歳ぐらいの時に『窮理通』の前身ともいえる書を著し、師の脇蘭室序文依頼している。しかし誤りも多いことに気付き40歳ぐらいの時に、再び蘭学学び門生蘭語長じていたもの長崎遣わし物理書と辞書入手し蘭書訳して『窮理通』を著した。『窮理通』は結局生前には公刊されず、没後安政3年1856年)に弟子岡松甕谷によって内の三巻だけが木版公刊された。 『窮理通』に書かれているのは、原暦(暦法)、大界(恒星銀河)、小界(太陽系)、地球引力光学力学)、大気気体)、発気気象)、諸生動植物生物)からなっており、自然科学、特に物理書物としては日本最初部類属するものである

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