『忠魂義烈・實録忠臣蔵』でのエピソードとは? わかりやすく解説

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『忠魂義烈・實録忠臣蔵』でのエピソード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 10:08 UTC 版)

伊井蓉峰」の記事における「『忠魂義烈・實録忠臣蔵』でのエピソード」の解説

マキノ省三は『忠魂義烈・實録忠臣蔵』の大石役に当初関西歌舞伎名家實川延若 (2代目)予定した断られ次に松本幸四郎 (7代目)交渉したが、延若に遠慮した幸四郎にも断られた。交渉あたった浅草劇場主の堀倉吉若手阪東壽三郎 (3代目)白羽の矢立て壽三郎もその気だったが松竹側が延若に遠慮して断られた。最終的にちょうど新派離れたばかりの伊井の名が上がり、ようやく大石役が決まることになったこれだけ難航だったため、マキノ自身伊井に気を使わざるを得ない状況だった。 まず、大石立花左近対決場面天橋立ロケされた。金屏風の前で大石白紙芝居見せ名場面で、左近一同が斬りかかり、これに気づいた大石止めに入る場面大石役の伊井新派俳優なのにもかかわらず、いきなり「待てェ!」と叫んで「ターッ、ポンポンポン」と歌舞伎の「六方」を踏んでしまったマキノ監督は「大石内蔵助六方を踏むとは」と慌ててしまい、「カット」も言わず呆然としていた。そのまま伊井いい気六方踏みながらダーッとやって来る移動車押していたマキノ雅弘は「本当にアホらしくなった」とこのときの様子語っている。やり直し言っても伊井は「もうやれん」との返事応じず、マキノ監督カメラマンがっくり来てしまったという。 仕方なくマキノ監督は雅弘らに「伊井活動写真演出について説明してやってくれ」と頼んだが、伊井は耳も貸さずさっさと帰ってしまった。これをみた玉木潤一郎口止めされたにもかかわらずジャーナリストばらしてしまい、伊井カンカンになって怒ってしまった。マキノ玉木自分のために怒ってこれを暴露した知っていたが、「玉潤、すまんがお前、このシャシン上映するまでしばらく馘になってくれ」と頼まなければならなかった。伊井一人のために、マキノ有能なスタッフを外す羽目になったのである。 『忠魂義烈・實録忠臣蔵』で伊井共演した嵐寛寿郎は、「だいたい芸名からしていい容貌でっしゃろ、うぬぼれ度が過ぎてますワ」と語っているが、実際撮影時でも、活動写真」を理解しようとしないこの「新派大統領」に周り振り回され続けたアラカン片岡千恵蔵は、この伊井の姿を見て幻滅し、「マキノ辞めよう」とひそかに決心したという。

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