『忠臣蔵外伝四谷怪談』について
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「高岡早紀」の記事における「『忠臣蔵外伝四谷怪談』について」の解説
先述のロンドン留学中のある日、日本から「面白い仕事があるから帰ってきませんか?」と連絡があり帰国すると、その仕事が深作欣二監督の映画『忠臣蔵』だった。 『忠臣蔵』でヒロインのお岩役を演じることになったが、当時高岡は本格的な時代劇は未経験だったため、撮影の前に単身で京都の松竹撮影所に入ると着物の所作を学ぶところから始まった。着付け、歩き方、雑巾の絞り方まで細かな指導を受け、日舞の先生にもついて朝から晩まで様々なお稽古をしては撮影所とホテルを往復するだけの日々を送った。 その後始まった撮影現場では、映画製作に妥協を許さない深作から何度も怒鳴られながら何十回もリハーサルを繰り返した。ある日高岡がお岩役をどう演じたらいいか分からず音をあげると、深作から「俺は男だから分からない。お前は女なんだから女の気持ちが分かるだろう」と言われた。これについて高岡は、「目からうろこが落ちた。『どんな役でも自分なりに演じればいい』ということに気付された。監督のこの言葉は女優としての私の宝物です」と語っている。
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