『くまとマーク少年』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/30 01:25 UTC 版)
「ブルーノ (クマ)」の記事における「『くまとマーク少年』」の解説
1967年の長編映画『大ぐまベン(英語版)』とこの映画を元にした1967-1969年のCBSのテレビシリーズ『くまとマーク少年』に主役のクマ「ベン」役で出演したことで、ブルーノの名声は高まった。この映画とテレビシリーズでは、ベンという名前の大きなオスのクマと、フロリダ州エバーグレーズの自然保護観察官(英語版)を父に持つ少年マーク・ウェドローの冒険を描いている。ブルーノはシリーズの撮影でフロリダに行ったが、暑さに適応できず体重が減少し、体格を元に戻すためにアフリカUSAに戻らなければならなくなった。1961年1月の洪水でアフリカUSAが深刻な被害を受けた後、ブルーノはフロリダに恒久的に移住した。 場面ごとに必要な行動に応じて数頭のクマがベンを演じたが、ブルーノは大きいサイズ、比較的大人しい気性、行動の幅広さ、顔の表情、子供と一緒にうまく働く能力のために人気者であった。ヘルファーは「ブルーノは自分の仕事のほとんどをこなした」と述べ、その仕事の中にはテレビシリーズのエアボートに乗るシーン、自分自身を攻撃するシーン、悪人を捕まえるシーンなどがあった。映画とテレビシリーズで「マーク」役で共演した子役クリント・ハワードによると、ブルーノは走るのが好きではなかったためブック (Buck)という名前のクマが一緒に使われていたが、撮影の75 %はブルーノがこなしたという。ハワードはブルーノと共演していたとき6 - 10歳の少年だったが、彼によるとブルーノと共演中に発生したトラブルは1回だけで、彼の上にブルーノが座ってしまいトレーナーが降りさせたことだけだという。 ブルーノは大食漢で知られており、コカ・コーラ、果物、トゥーシーロール(英語版)が大好物だった。脚本の中の彼が食べ物を拒むシーンでは、ブルーノは事前に大量の食事を与えられており、またスタッフはそのシーンの撮影中、食料をコールドクリームとシャネルNo.5で覆っていたのだが、彼はそれにもかかわらず食べ続けた。ブルーノはしばしば俳優やスタッフから紙巻きたばこを盗んで食べた。ヘルファーは「私たちが昼食中にしていた遊びがあった。私たちは円の中にいるブルーの周りを走り、彼は私たちを腕の中に捕まえ、私たちは取っ組み合いをし、楽しく遊んだものだった。彼は疲れたとき、君の上に座ったものだった」と述べた。 1967 - 1969年にシリーズが放送されていた間は、記事や他の公的な資料ではブルーノの名前は一時的に「ベン」もしくはときどき「ジェントル・ベン」に変更されていた。シリーズが終わった後、彼の名前はブルーノに戻された(1960年代後半から1970年代にかけては、ブルーノに加えシリーズに出演または関与した他のクマも「ジェントル・ベン」の名前で公的に記載された)。 映画『大ぐまベン』とテレビ番組『くまとマーク少年』には数人のトレーナーが関与していたが、テレビ番組でのブルーノとの日々の仕事のほとんどはモンティー・コックス (Monty Cox)とヴァーン・ディボード (Vern Debord)が行っていた。ヘッド・トレーナーのコックスはブルーノに必要な愛情や関心を与えるため、マイアミのアパートでブルーノと一緒に生活していた。コックスによれば、ブルーノはときどき彼を追ってシャワールームに入り、彼のベッドで眠ったという。
※この「『くまとマーク少年』」の解説は、「ブルーノ (クマ)」の解説の一部です。
「『くまとマーク少年』」を含む「ブルーノ (クマ)」の記事については、「ブルーノ (クマ)」の概要を参照ください。
- 『くまとマーク少年』のページへのリンク