「珍プレー」について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:56 UTC 版)
前述のように、ボールが体に当たっていないのに「当たった」とアピールする達川のプレーは、『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』などの珍プレーを取り扱う番組でしばしば取り上げられた。 一方、1990年5月24日の阪神戦では三塁に走者がいる場面で投球が左足に当たり、当たったボールがそれる間に三塁走者のロッド・アレンが生還した際には、痛みを必死にこらえて当たっていないフリをした。阪神側の抗議により審判団が話し合った結果、小林毅二球審にしっかり「デッドボール」と判定されアレンも三塁に戻され、その直後に足を引きずりながら達川が一塁に向かう様子は、童話「狼少年」を地でいくシーンとして珍プレー集などで何度も使われた。この時、足の親指の爪が割れて血が噴き出しており、とてもプレーできる状況ではなく植田幸弘が代走で送られた。 また、達川は試合中に2度コンタクトレンズを紛失したことがある。当時コンタクトレンズは高価だったため、2度とも試合は中断され、ホームベース周辺で両軍総出の大捜索劇となり、その様子は観客の爆笑を誘った。なお、コンタクトは正田がふんづけていたことが放送されていた。最初の紛失の際は突然タイムをかけ地面を探り出した達川に場内騒然となったが、「コンタクトレンズ紛失のため」という場内アナウンスにより観客席は大爆笑に包まれた。このシーンも『プロ野球珍プレー・好プレー大賞』で頻繁に取り上げられ、コントの題材にまで取り入れられている。大学時代から使用しており、当時も片方を失くしたままプレーして捕球し損なった経験があるという、またそのことがスカウトに知られて評価が下がるのではと危惧していた。 このように、宇野勝と並んで珍プレーに取り上げられることの多い達川だが、テレビなどでは宇野がほとんどヘディングプレーを筆頭に守備でのエラー・ミスが取り上げられるのに対し、達川の珍プレーはデッドボールやコンタクト紛失など枚挙に暇がない。『勇者のスタジアム・プロ野球好珍プレー』では、「2試合に1回のペースで珍プレーを出していた」という分析結果が紹介されており、20世紀の珍プレーキングに輝いている。 高木豊からは、「達川無視作戦」を暴露された。しかし、高木とは「豊」と下の名前で呼ぶほど仲が良い。
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