「椎津合戦」後の北条氏、里見氏の争奪とは? わかりやすく解説

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「椎津合戦」後の北条氏、里見氏の争奪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 02:47 UTC 版)

久保田城 (上総国)」の記事における「「椎津合戦」後の北条氏、里見氏の争奪」の解説

天文21年1552年)の「椎津合戦」後、北条氏下総方面進出する里見氏との間で椎津城久保田城争奪戦繰り返された。 元亀元年1570年6月2日北条方の千葉胤富から一族井田胤徳に対して宛てた書状では、敵の里見氏上総下総西筋侵攻し窪田山(袖ヶ浦市)、生実千葉市近辺両所地形見立てて普請推し進めている、築城阻止するため北条氏政使者立てて加勢要請するとともに井田、原、牛尾氏出陣命じている。「千葉胤富書状」(『井田文書』) 「千葉胤富書状」(『井田文書』) 「今度房衆(里見氏窪田袖ヶ浦市山地利ニ取立□□□当国西筋悉可懸手扱ニ候間、地利不出来以前、雖可及一行候、遅々之内漸一両日之間ニ、可出来之由候間、不及是非候、然処ニ又生実千葉市近辺敵地形見掛候間、窪田普請出来候者、翌日普請可打立事候、至于其儀者、一ヶ所さへ当国手詰ニ候、况両城成就候ハヽ、西筋無論過半敵可入手眼前候之間、普請未熟之刻、即乗向可付是非候、(北条)氏政へも加勢之儀、所望候、原十郎胤栄昨日牛尾(胤仲)如申上候、両地出来候者、何事も不可所詮候、急速之行ニ之由候、此時候間、人衆召連、来五日当地近辺必着陳尤候、在例式之様者、是以不可然候、為其急度被仰出候、謹言、 (元亀元年六月二日千葉)胤富 井田平三郎(胤徳)殿」 天正期の椎津城やその前面久保田城は、北条氏にとって里見支配領域との境目押さえた重要なであったため、 北条氏は、ここに原氏高城氏、酒井氏といった武将たちに交代城番命じている。 天正4年1576年)頃の12月11日椎津城前面にある久保田窪田)城においては北条家臣の松田憲秀下総の原邦長、邦房に、久保田城の番として原氏2500人出すことについて、1000人しか出せないとの人員赦免要請認められないので、毎度通り2500人出すようにと書状を出している。 「松田憲秀書状」(『松田仙三所蔵原文書』) 「急度申候、其地窪田袖ヶ浦市)御当番、定御番普請千五百人ニ候処、此内千人御披露之上、被成間敷之由候歟、御大途(北条氏御赦免之儀、努無之候、如毎度、貳千五百人可有御勤候、為其一翰申入候、恐々謹言、 (年未詳極月十二月十一松尾松田)憲秀 原大(邦長)原太炊(邦房) 御陣所天正5年1577年6月5日北条氏政土気城主の酒井伯耆守康治に、椎津城番高城(胤辰)であったが、高城大手出陣)に回すので、椎津へは東金(酒井政辰)と相談して酒井氏人数早く入れるよう、書状送っている。「北条氏政書状」(『三浦文書 千葉市立郷土博物館所蔵』) 「北条氏政書状」(『三浦文書 千葉市立郷土博物館所蔵』) 「雖顕先書、猶遣飛脚候、椎津地之当番高城(胤辰)ニ候ヘ共、高城大手へ参陣之間、人衆可引由申付候、彼地ヘ相当程、東金酒井政辰)相談、自両所早々人衆を籠置肝要候、恐々謹言、 (天正五年)六月五日北条)氏政 酒井康治伯耆守殿」 その後天正5年1577年)、北条氏政里見義弘の間で和睦し同盟結ばれ房相一和)、豊臣秀吉小田原攻め動き出すまで、両者の間では直接大きな戦は起きなかった。

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