「巫女の予言」でのギャラルホルンとは? わかりやすく解説

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「巫女の予言」でのギャラルホルン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 20:54 UTC 版)

ギャラルホルン」の記事における「「巫女の予言」でのギャラルホルン」の解説

『古エッダ』の「巫女の予言」は、ギャラルホルン最大2度言及している。明示的に Gjallarhorn と書いてあるのは1度で、ラグナロク到来したときにヘイムダルギャラルホルン高らかに吹くことを描写する。もう1点それと思われるのは、ミーミルの泉に「ヘイムダル聴覚」(Heimdallar hljóð) が隠されていると述べ部分である。 「巫女の予言原文(第27節、ノルダル校訂本拠れば第19節)Veit hon Heimdallar hljóð um fólgit undir heiðvönum helgum baðmi; á sér hon ausask aurgum forsi af veði Valföðrs. Vituð ér enn eða hvat?(Sophus Bugge 版 より引用) (大意ヘイムダル角笛(hljóð)が聖なる元に隠されている。 戦士の父(=オーディン)の担保(=眼球)からわき出している。 まだ、知りたいか?) 「ギュルヴィたぶらかし」では、ミーミル自身が守る泉のギャラルホルン飲んでいるため賢いとされている。その泉の底には、オーディンが泉のを飲むために担保として差し出した眼球沈んでいるとされ、よって「巫女の予言」の当該箇所は、「ミーミルの泉がある、 聖なるユグドラシル根元に、ヘイムダル角笛隠されている」と理解されるのが一般的である。ギャラルホルンが、世界衰滅する最後の戦い始まり告げる、いわば「危険な楽器」であるためである。 しかしノルダルは、通常ギャラルホルンのことだと解される「hljóð」を、ヘイムダルの「聴覚」だと解釈している。その理由としてノルダルはまず、ラグナロク迫った時にヘイムダルの手元にギャラルホルンなければ意味がないことを挙げる。また「fólgit」という語は、「安全な場所にギャラルホルン保管する」という意味ではなく、「担保入れる」と解すべきであるが、角笛そのもの担保入れるとは考えられない。ところで、角笛を指すのにここで最も適切な語は「horn」であるはずだが、「hljóð」という単語詩人用いている。「hljóð」は「角笛の鳴る音」を意味する語で、転じて角笛」を指すようになったが、本来は「傾聴」という意味である。したがってこの節は、ギャラルホルンではなくヘイムダルの「聴覚」がオーディンの眼とともに担保入れられたのだと解釈できる、としている。 ノルダルはさらに、アースガルズ板囲い修理請け負った工匠巨人に対して約束報酬を払わなかった誓約違反によって訪れた運命から救われる方法として、アース神族選択したのが、ミーミル知恵の泉の一口分を得るのに、オーディン視力ヘイムダル聴力ミーミルに渡すことであった推論している。つまり神々賢さ代償に、外部対す感覚失ったのだとしている。一切混乱する前にヘイムダルギャラルホルンを吹かなかったのは彼の聴力弱化したためだとは断言できないものの、これらのことが神々滅び新しい段階であると、ノルダル述べている。もちろんこの説を不自然として退け研究者もいる。

※この「「巫女の予言」でのギャラルホルン」の解説は、「ギャラルホルン」の解説の一部です。
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