「巨人の星」への影響
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「ちかいの魔球」の記事における「「巨人の星」への影響」の解説
漫画評論家である夏目房之介は、著書『消えた魔球 熱血スポーツ漫画はいかにして燃えつきたか』(双葉社、1991年)において、本作が後の「巨人の星」(1966年〜1971年)に大きな影響を与えていると指摘し、「はっきりいって『巨人の星』は『ちかいの魔球』のいただきです」と述べている。作中に登場する魔球の内容に加え、主人公がジャイアンツ所属の左投げ投手である点、主人公が魔球の開発にばかり執心な点、クライマックスで完全試合達成のために魔球を投げすぎて倒れる点、ライバルのバッターがタイガース所属で長髪が特徴な点など、両作品の内容は非常に似通っている。また、梶原一騎自身、『巨人の星』は『ちかいの魔球』を想定し、それを超えるべく作られた漫画であることを認めている。 ただし、『巨人の星』の主人公である星が親(一徹)やかつての相棒(伴)と別れ、最後は破滅的な結末を迎えるのに対し、本作品の主人公である二宮は最後まで久保と行動をともにし、引退後は指導者へ転じるなど、この2者の描写には違いが見られる。夏目房之介は『巨人の星』において原作者の梶原一騎が付け加えた要素こそが、『巨人の星』を『巨人の星』たらしめたことも同時に指摘している。また、梶原一騎は自分が原作で想定していた物を超える絵を川崎のぼるが描いてきたことにより、物語がエスカレートしていったとも語っている。 この項目は、漫画に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:漫画/PJ漫画/PJ漫画雑誌)。項目が漫画家・漫画原作者の場合には{{Manga-artist-stub}}を貼り付けてください。
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