本明川ダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 10:40 UTC 版)
概要
本明川は河川延長が短く、山から諫早市街地を経て一気に有明海へ流れるため、大雨が降れば水害が発生し、雨が降らなければ水が残らず渇水となっていた。特に昭和32年の諫早大水害、平成11年の大規模な洪水、平成6年の渇水は大きな被害が出た。そのため、洪水調節と渇水時に農業用水を確保できるダムの建設が必要となり、平成12年に本明川水系河川整備基本計画が策定され、当ダムの建設が発表された。当初は中央コア型ロックフィルダム型式で計画されていたが、建設コスト縮減などのため台形CSGダムに変更された。
ダム諸元
諸元は次の通り[2]。
- 形式:台形CSGダム
- 堤高:約60.0 m
- 堤頂長:約340 m
- 堤体積:約620,000 m3
- 集水面積:8.91 km2
- 湛水面積:約39 ha
- 総貯水容量:約6,200,000 m3
- 天端高:151.5 m
- 総事業費:約730億円[3][4]
- 完成予定年度:2032年度
経緯
これまでの経緯は次の通り[5]
- 1957年7月 諫早大水害(死者・行方不明630人)
- 1983年4月 本明川ダム予備調査に着手
- 1994年4月 本明川ダム建設事業に着手
- 2017年2月 損失補償基準協定書の調印
脚注
注釈
出典
外部リンク
- ^ 本明川ダム - ダム便覧
- ^ 本明川ダムの規模 本明川ダム事業、国土交通省長崎河川国道事務所
- ^ 本明川ダム工期8年延長 総事業費も230億円増 国交省が変更案 長崎新聞、2021年6月5日
- ^ 工期8年遅れ事業費230億円増、長崎の本明川ダム 奥山晃平(日経クロステック/日経コンストラクション)、日経XTECH、2021-06-17
- ^ 本明川ダム事業の経緯 本明川ダム事業、国土交通省長崎河川国道事務所
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