奥多摩湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/15 02:07 UTC 版)
歴史
建設計画自体は昭和初期に遡る。しかし、ダム建設予定地である旧小河内村の用地買収の難航、着工寸前に起こった神奈川県との水利権を巡る水利紛争、太平洋戦争激化による建設工事の中断などにより、着工から19年の歳月をかけて竣工した。
- 1926年(大正15年) - 東京市がダム建設候補地の調査を開始。
- 候補地の中から水量や地質などの立地条件などを勘案し、条件が揃った東京府西多摩郡小河内村が最終的に選定される。
- 1931年(昭和6年) - 小河内村が絶対反対を表明。
- 1932年(昭和7年) - 東京市が東京府に認可申請。
- 「幾百万市民の生命を守り、帝都の御用水のための光栄ある犠牲である」との再三にわたる説得に、小河内村はやむを得ずこれを了承する[4]。
- ダム建設用地の買収開始。
- 1933年(昭和8年) - 東京府、神奈川県と水利紛争。
- 1936年(昭和11年) - 水利紛争解決。
- 1938年(昭和13年)11月12日 - 起工式。
- 1943年(昭和18年)
- 1948年(昭和23年)9月10日 - 東京都、建設工事を再開。
- 1950年(昭和25年)8月 - 日本共産党東京都委員会が小河内ダム対策委員会を設置。
- 1952年(昭和27年)
- 1953年(昭和28年)
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 小河内村、氷川町、古里村と合併して奥多摩町に。
- 1957年(昭和32年)
- 1961年(昭和36年)10月25日 - 昭和天皇・香淳皇后が小河内ダムを視察。
- 1975年(昭和50年)12月1日 - 第2号取水設備着工。
- 1980年(昭和55年)
- 2006年(平成17年)3月 - ダム湖百選に選定。
- 2007年(平成18年)11月14日 - 小河内ダム完成50周年記念式典を開催(旧:小河内村村民約300人も参加)。
- 2018年(平成30年)9月28日 - 小河内ダム、平成30年度土木学会選奨土木遺産に認定[5]。
- ^ a b c 【水都東京ものがたり】(7)小河内ダム:山守り飲み水守る/水質調査や林整備『読売新聞』朝刊2023年1月13日(都民面)
- ^ 東京都の水源は約8割が利根川水系および荒川水系、約2割が多摩川水系である。水源・水質 安定した水源の確保 東京都水道局(2020年7月9日閲覧)
- ^ 水力発電所データベース 多摩川第一 一般社団法人電力土木技術協会(2023年1月14日閲覧)
- ^ 文献にみる補償の精神【4】「帝都の御用水の爲め」(小河内ダム)日本ダム協会
- ^ 「小河内ダム、曲渕ダム 選奨土木遺産に認定」日本水道新聞(2018年10月1日)2019年10月12日閲覧
- ^ ■多摩川風物詩■(5)奥多摩湖周辺の魚類相について とうきゅう環境浄化財団(現・東急財団)『財団だより 多摩川』第34号(1987年6月)2019年9月23日閲覧
- ^ 東京水道水源林 - 水源の森百選 林野庁
- ^ 東京水道名所(東京都水道局)
- ^ 東京の「水道名所」に7カ所/歴史や技術をPR『日本経済新聞』朝刊2017年9月22日(東京面)
- ^ @Shin_KRの2022年4月1日のツイート、2022年5月18日閲覧。
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