連星とは? わかりやすく解説

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れん‐せい【連星】

読み方:れんせい

二つ上の恒星互いに引力及ぼし合い、共通の重心周囲公転運動しているもの。最も明るい星を主星、暗い星を伴星とよぶ。見え方によって、実視連星分光連星食連星食変光星)などに分類

[補説] (主な連星)シリウスプロキオンアンタレスアルデバラン、(三重連星)リギル‐ケンタウリ、(四重連星)カペラ、(五重連星)スピカ、(六重連星)カストル

「連星」に似た言葉

連星 binary star

二つの星がお互い引力引き合い、共通重心回り軌道運動している系。恒星半分以上は、連星や多重連星系構成しており、その多くは星が接近しているために肉眼個々分離できないが、スペクトル測る二つスペクトル線重なって現れることから連星であることが分かる

松平 頼暁:連星

英語表記/番号出版情報
松平 頼暁:連星作曲年1990年 

連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/05 10:04 UTC 版)

連星(れんせい、: Binary star)とは2つの恒星が両者の重心(共通重心)の周りを軌道運動している天体である[1]双子星ふたごぼしとも呼ばれる。連星は、地球から遠距離にあると、一つの恒星と思われ、その後に連星である事が判明する場合もある。この2世紀間の観測で、肉眼で見える恒星の半数以上が連星である可能性が示唆されている[2][3][4]。通常は明るい方の星を主星、暗い方を伴星と呼ぶ。また、3つ以上の星が互いに重力的に束縛されて軌道運動している系もあり、そのような場合にはn連星またはn重連星などと呼ばれる。


  1. ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). “連星”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年2月8日閲覧。
  2. ^ 太陽もかつては連星だった!? ナショナルジオグラフィック
  3. ^ Gale - Enter Product Login”. go.galegroup.com. 2016年12月2日閲覧。
  4. ^ Filippenko, Alex, Understanding the Universe (of The Great Courses on DVD), Lecture 46, time 1:17, The Teaching Company, Chantilly, VA, USA, 2007
  5. ^ 重星・連星”. 宇宙情報センター. JAXA. 2016年12月2日閲覧。


「連星」の続きの解説一覧

連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 15:27 UTC 版)

アンドロメダ座オメガ星」の記事における「連星」の解説

アンドロメダ座ω星 (A) が、視覚的に分離できない連星であることが、2010年代になって明らかになってきた。 元々、アンドロメダ座ω星のスペクトル型は、F型準巨星であるとみられていた。絶対等級が、主系列星である場合より4分の3等級程明るかったからである。しかし、後発分類では主系列星とされ、また、絶対等級明るさ単独星でないことで説明できる、という主張もあった。 アンドロメダ座ω星のスペクトルは、連星であることを示す吸収線二重の谷や、視線速度変化はみられなかった。ただし、吸収線輪郭には、単独成分場合一致しないくぼみがみられた。その後オート=プロヴァンス天文台の91cm望遠鏡による高分散分光観測重点的に行った結果吸収線輪郭みられるくぼみは、幅の広い2本の吸収線重なり合った結果考えるのが妥当との結論至りアンドロメダ座ω星のスペクトルは、2つ恒星合わさったものと考えられるようになった。更に、ウィルソン山天文台光学干渉計による観測から、連星の離角方位角及びその時変化推定した結果、連星であることは確実となったアンドロメダ座ω星 (A) 系を形成する2つ恒星は、スペクトル型がF3 VとF5 Vというよく似たF型主系列星考えられる公転周期は約255日で、質量大きい方が太陽の9割から太陽程度小さい方が太陽の8割から9割程度推定される

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連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 14:46 UTC 版)

とある飛空士への夜想曲」の記事における「連星」の解説

500kg爆弾運用する艦上急降下爆撃機

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連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 02:26 UTC 版)

三体問題」の記事における「連星」の解説

恒星系力学では三体相互作用通じて連星を形成するチャンネル存在し、その効果が系全体進化影響を及ぼすため重要視されている。一方近接連星に関して伴星から主星へのガス降着という問題におけるロッシュモデルは円制限三体問題基づいて構築されている。

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連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 01:19 UTC 版)

オリオン座パイ5星」の記事における「連星」の解説

オリオン座π5星の視線速度変化は、20世紀初めにフロストアダムズによって発見され、すぐに分光連星であると考えられるようになった。その10年後には、軌道要素詳しく求められるようになったオリオン座π5星系軌道周期は、3.7日と短く離心率はほぼ無視できる値である。軌道長半径は、太陽半径26程度見積もられるオリオン座π5星の主星は、質量半径とも太陽12程度B型巨星考えられ有効温度はおよそ21,000Kと見積もられる一方伴星は、質量太陽の3倍、半径太陽の5倍、有効温度16,500K程度であると予想されている。オリオン座π5星の年齢は、およそ1800万年推定される輝星星表では、オリオン座π5星の伴星スペクトル型B0 Vとされているが、これが正しいとすると、主星伴星明るさ観測矛盾するため、誤りではないか指摘されている。

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連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/27 14:26 UTC 版)

カシオペヤ座V509星」の記事における「連星」の解説

HR 8752には、伴星存在している。伴星は、1978年国際紫外線天文衛星 (IUE)による紫外線スペクトルの観測から、G型星では説明付かない紫外超過がみられたことで、発見された。紫外線スペクトルは、有効温度25,000Kとすると最も観測によく合うので、伴星スペクトル型B1 Vの恒星で、絶対等級はおよそ-4.5視等級はおよそ10推定される主星からの距離は、大体200AUで、公転周期500年程度予想される主星から放出され物質形成する星周殻は、半径1,400AUに達するという見積もりもあり、だとすると伴星は、星周殻の中に埋もれているということになる。HR 8752スペクトル特徴である、窒素イオン禁制線輪郭は、時間と共に大きく変化しており、この輝線が星周殻と高温伴星との相互作用によって生じていると考えられることから、輝線時間変化伴星公転に伴う位置関係変化反映していると考えられる

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連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 03:08 UTC 版)

TOI-1338」の記事における「連星」の解説

TOI-1338は連星を成しており、それぞれ太陽の1.13倍と0.313倍の質量をもち、互いに14.6日の周期公転している。それぞれスペクトル分類G型M型赤色矮星)である。年齢44億年。

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連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/08 22:02 UTC 版)

GJ 3021」の記事における「連星」の解説

太陽似た恒星GJ 3021 Aの近傍注意深く観測した結果伴星GJ 3021 Bが発見された。使用した測定法により、推定年齢には1億5000歳から88億歳と幅があったが、2005年時点では約8億歳と考えられている。太陽よりも多く含み彩層は活発で、速く自転している。GJ 3021 B はM4型の赤色矮星で、主星から68天文単位離れている。

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連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 09:23 UTC 版)

GSC 02620-00648」の記事における「連星」の解説

2008年トランジット法によって系外惑星発見されていた14個の恒星について、小型望遠鏡による観測が行われた。さらに、スペインカラル・アルト天文台設置された2.2mの反射望遠鏡によって3個の恒星について追観測が行われた。その結果GSC 02620-00648 は他の2つ恒星同様に連星であることが明らかになった。新たに発見され伴星主星から755天文単位位置にある橙色あるいは赤色矮星で、天球上で主星から1秒角ほど離れている。この発見により主星惑星パラメータ再計算された。なお、伴星惑星 (TrES-4 = GSC 0620-00648 b) との混同を防ぐため、"B" を避けて "C" の名称がつけられた。

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連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/11 02:04 UTC 版)

アンドロメダ座ウプシロン星」の記事における「連星」の解説

大きさの比較太陽アンドロメダ座υ星A アンドロメダ座υ星Aはスペクトル型F9VのF型主系列星で、太陽比較似ているが、より若く重く明るい。Geneva-Copenhagen surveyによると、年齢は約31億歳で、水素対すの量の比は太陽と近い。1.3太陽質量を持つため、寿命太陽よりも短い。ハビタブルゾーン放射する紫外線の量は、太陽から地球へ紫外線量とほぼ同じである。 アンドロメダ座υ星Bはスペクトル型M4.5Vの赤色矮星で、主星から750天文単位離れているが、アンドロメダ座υ星と地球の間の視線不明であるため、2つ恒星間の本当の距離は分からない。この星は2002年に、2MASSによるデータ収集過程発見された。太陽比べ若干小さく、かなり暗い。 ワシントン重星カタログには、双方恒星登録されている。

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連星

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 02:56 UTC 版)

名詞

れんせい

  1. 天体二つ恒星互い重力引かれ合って共通重心周りまわっているもの。

発音(?)

れ↗んせー

関連語

翻訳


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