ゆうこうおんど 有効温度 effective temperature
有効温度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/21 01:58 UTC 版)
星や惑星のような天体の有効温度(ゆうこうおんど、英: effective temperature)とは、吸収した熱量と同じ熱量の放射熱を発することになる黒体としての天体の温度のことである[1]。有効温度は、天体の(波長の関数としての)放射率曲線が知られてない場合に天体の表面温度の推定値として多く使用される。
- ^ Archie E. Roy, David Clarke (2003). Astronomy. CRC Press. ISBN 978-0-7503-0917-2
- ^ Swihart, Thomas. "Quantitative Astronomy". Prentice Hall, 1992, Chapter 5, Section 1.
- ^ ボンドアルベドの値。“Earth Fact Sheet”. NSSDC. NASA. 2022年9月21日閲覧。
- ^ Jin, Menglin; Liang, Shunlin (2006-06-15). “An Improved Land Surface Emissivity Parameter for Land Surface Models Using Global Remote Sensing Observations” (英語). Journal of Climate 19 (12): 2867–2881. doi:10.1175/JCLI3720.1. ISSN 0894-8755 2020年9月21日閲覧。.
- ^ a b 田近英一、『地球環境46億年の大変動史』p28ほか、株式会社化学同人、2009年5月30日、ISBN 978-4-7598-1324-1
- 1 有効温度とは
- 2 有効温度の概要
- 3 気温としての有効温度
有効温度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 01:02 UTC 版)
グリーゼ581の光度は太陽光度の0.013倍と測定されており、これに基づいてグリーゼ581cの有効温度(表面温度とは異なる)を黒体だと仮定して計算出来る。Udryらのチームによると、アルベドを金星と同じ0.64と仮定した場合、有効温度は270K(-3℃)となり、地球と同じ0.296にすると、313K(40℃)になり、1気圧の圧力で水が液体として存在出来る範囲と重なる。しかし、有効温度と実際の表面温度は大きく異なる可能性もあり、例えば金星の有効温度は307.4K(34.25℃)だが、大気成分の約97%が二酸化炭素のため、その暴走温室効果によって、実際の表面温度は737K(463.85℃)にもなっており、約430Kも差がある。居住性、すなわち生態系や生活に必要不可欠な液体の水の存在は、グリーゼ581cでは金星のような暴走温室効果によって、困難であると結論付けられている。しかし、この暴走温室効果は、常に主星を向けている昼側の領域で十分な反射雲があれば、防ぐ事も出来るとされている。また、表面が氷で覆われていれば、高いアルベドを持つ事になり、宇宙空間から入射する光や熱を反射し、惑星を涼しい気候に保つ事も出来る。逆に、火山活動が起きていれば、それによって発生した水蒸気や二酸化炭素が暴走温室効果を起こしてしまうかもしれない。
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