退職者・異動者
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「あぶない刑事の登場人物」の記事における「退職者・異動者」の解説
松村 優子(木の実ナナ) / 登場作品:全作品 警部・少年課長 ⇒ 警視正・署長 ⇒ NPO法人「横浜港を守る会」会長 鷹山と大下の良き理解者。テレビシリーズでは両シリーズとも初期の数話までしか登場しない が、映画版では全作品に登場し、鷹山と大下のサポート役として大きな存在感を示している。 長きにわたって少年担当を務めており、映画1作目では暴走族リーダーですら「松村さんの頼みでは断れない」と行方不明になった鷹山の捜索に協力してしまうなど、横浜の不良グループに多大な影響力を持つ。 港署内では若手・ベテラン問わずフランクに接するなど、かなり人当りが良い。その反面、捜査課の検挙率の低さを手厳しく指摘するなど、少々お節介焼きで口うるさい一面もある。 まるで高級クラブのホステスのような豪奢な身なりを好む。その警察官らしからぬ風貌は、鷹山、大下、真山をはじめ港署署員から「若作り」「市民の敵」などと陰口を叩かれることもあるが、姐御肌の性格ゆえに信頼も厚い(『まだまだ』では、鷹山と大下に「一生付いて行きます」と言われた)。 テレビ1作目・第9話「迎撃」では、自衛隊特殊部隊出身の強盗殺人グループと立ち回りを演じ、『フォーエヴァー』ではマッドマックスタイプ2連水平ショットガンを発砲して国際テロリストの制圧に臨むなど、登場回数の少なさに反して、ハードなアクションシーンが多い。 愛車は、映画1作目では赤い日産・フェアレディZ(Z31型)、『またまた』では赤いフォード・マスタング(4代目)コンバーチブルに乗り、鷹山と大下が窮地に立たされた際にこれに乗り助っ人として現れる。『もっとも』や『もっと』第1話では、革製のレーシングスーツ(革つなぎ)を着てオートバイに乗って登場した。そのほかに「フォーエヴァー」では赤いフォード・マスタング(5代目)コンバーチブルに搭乗している。 『まだまだ』では署長(警視正)に出世。署長である立場上の制限はあるものの、かつてと変わらず窮地に陥った大下・鷹山をサポートした。 『さらば』ではNPO法人「横浜港を守る会」会長に就任し、県警本部からの要請で輸入品の監視業務を行っている。こちらでも二人が休職中にもかかわらず、頼れる刑事が限られているからと手を貸している。なお、愛車は白の日産・フェアレディZニスモ(Z34型)となっている。 吉井 浩一(よしい こういち 山西道広) / 登場作品:全作品 階級・役職は不明であるが、現場で指揮を執ることが多いため、捜査係長(警部補)クラスと思われる。 破天荒なキャラクターが多い捜査課の中でもオーソドックスで誠実な人物。それ故に近藤課長はじめ捜査課メンバーの信頼が厚い。 通称「パパ」。妻帯者で2人(共に息子)の子持ち。息子の一人はミサイルマニアだという。 神奈川県逗子市出身。「さらば」では、10年前に定年退職し、妻と共に伊勢佐木町で「文次郎」というおでん居酒屋を経営。その傍ら、大下が目をかけている若者が仮釈放された際に仕事を斡旋していた。なお、山西は『さらば』時点で既に俳優業を引退しており、一作限りの復帰となった。 田中とコンビを組むが、しばしば大下や鷹山と組む事がある。大下らに悪知恵を授けられ、田中と一緒に脱線することもある(第40話「温情」)。『もっと』第4話「奇策」では犯罪者のアジトを経営する歯無しの主人に変装した。 使用拳銃は、S&W M36チーフスペシャル2インチモデル、コルト・ローマンの2インチなどを使用する。 田中 文男(たなか ふみお ベンガル) / 登場作品:全作品 階級・役職は不明。捜査課の最古参で、取調官を務めることが多い。 長時間の取り調べになろうともひたすら「吐け」と繰り返し、その陰湿な空気で容疑者を辟易させて自白へ追い込む(=落とす)手法を得意としており、「落としのナカさん」の異名を持つ。それ以外にも沈黙したままひたすら相手を見つめ、しびれを切らさせて自白を迫る方法もとる(第5話「襲撃」)が、その分時間も要することから、相手によっては失敗することもある。逆に自らが尋問を受ける立場になると非常に弱い(映画1作目)。また好色家でもあり、美人の容疑者や参考人相手には捜査上無関係なセクハラまがいの尋問ばかりに終始することも多い。 TVシリーズ初期は無表情で陰気な皮肉屋として描かれていたが、徐々にユーモラスな面が強調され始め、とりわけ中盤から常に携帯するようになった扇子がトレードマークとなる。温風が出るという謎の扇子も所有していたが、燃料代がかかると悩んでいた。扇子以外にも、アイドル・芸能雑学や財テク、性風俗など様々なマニアックな趣味を持ち、特に巷の洋品店界隈では「セーラー服狂いのナカさん」の異名を取るブルセラ狂である。また、神頼みや幽霊を信じるなど迷信深い一面も持つ。前述のように捜査員としての能力は決して低いものではないが、常に近藤課長や立場の強い相手の顔色を窺って立ち回るオポチュニストであり、時には犯人相手でさえ堂々と媚びへつらう場面もある。 第45話「謹慎」からパイポを使用している。『もっと』第11話「結婚」から派手なベストを着用。 使用拳銃は全シリーズを通しコルト・ローマンの2インチ(『フォーエヴァー』のみNEW-TYPE)を使用する。 捜査車両の運転技術はかなり荒っぽく、鷹山曰く「ユージの方が安全運転だ」という(第40話「温情」)。 『さらば』では、10年前に定年退職し、その後はラーメン屋の屋台を営んでいる。小説版では妻と失業中の息子を抱えているという設定が付加された。 テレビシリーズのスタート当初、エンディングの出演者クレジットでは演者のベンガルは三番手に表記されていたが、第7話以降はトップクレジットへ変更されている。 谷村 進(衣笠健二 → 衣笠拳次) / 登場作品:全作品 階級・役職は不明。吉田とコンビを組むことが多い。 ボディビルダー並みに鍛え上げられた肉体の持ち主。当初はスーツを着こなした若手刑事だったが、現場に向う時に田中から「いくぞ筋肉」と煽られたことを皮切りに(第45話「謹慎」)、上半身裸になり筋肉美を披露しながらブルース・リーばりの怪鳥音をあげ正拳突きするなど(第47話「報復」)、自らの肉体を積極的にネタに用い始める。もともと演ずる衣笠はリーのファンであり、空手の芦原会館で黒帯を持つ有段者であることなどが劇中に反映されていった。「もっと」でも上半身裸になり後ろ蹴りを繰り出す空手的格闘、ホウキを棒に見立てたリーの物真似など(第22話「暴露」)を続けていく。 衣笠は柴田・仲村が主演したドラマ『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』に悪役で出演した際にも上半身裸で筋肉を見せつけ、柴田・仲村とともに「こいつなんか見たことある」というセルフパロディ的なやりとりを見せた。 使用拳銃は、『もっと』前期のみ、S&W M19 コンバットマグナム 2.5インチ。その他は全てコルト・ローマンの2インチを使用。 車を運転するシーンはめったにない。 衣笠は飛び蹴り(第40話「温情」)、走行する自動車から犯人にアスファルトの道路に突き落とされる(第42話「恐怖」)など、舘・柴田・仲村に次いでスタントやアクションシーンが多く、出演者で衣笠のみ自分のシーンを吹き替えを使わず、全て自ら行っている。 『さらば』では横浜海上警察署に異動。港署のように大きな事件がなく体を持て余しているようで、大下に「港署に戻りたい」と漏らす。 愛川 史郎(飯島大介) 階級は不明。少年課刑事としてテレビ1作目・第1話より登場。少年事件担当者にも関わらず粗野な言動が多い。松村の不在時には、課長のデスク上で執務を行う場面もある。 『まだまだ』では既に定年退職を迎え、警察関係庁舎のガードマンを務めている。 土橋 徹(賀川幸史朗) 警部・交通課長としてテレビ1作目・第1話より登場。第16話・第20話・第50話、『もっと』第1話では捜査課の応援で現場に出ている。『まだまだ』では既に定年退職を迎え、遊園地のガードマンを務めている。しかし誰からもいじられなかったため、自ら絶叫していた。
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