語源と用語とは? わかりやすく解説

語源と用語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 04:15 UTC 版)

迫撃砲」の記事における「語源と用語」の解説

語源 英語の"mortar"(モーター)は、乳鉢擂鉢すりばち)など臼状のものを意味する仏語の"mortier"から派生しており、臼砲きゅうほう)を指すのはそのため。幕末の日本では「モルチール(砲)」と称された。建築材料モルタルスペル発音ともに同じで、「練って混ぜる」ことからラテン語の"mortarium"(乳鉢の意)に由来しており語源は同じである。 臼砲 初期射石砲"bombard"は素材強度不足から著しく肉厚で短い砲身をしており、その外観は臼のようであった近世入り野戦での平射主目的とする初期野砲"howitzer"が出現すると、これと区別するために従来型の短砲身砲は臼砲"mortar"と呼ばれるうになる当時、"bombard"という用語は火砲全般指した)。 近世通じて火砲徐々に進化し、特に産業革命起こった近代以降冶金鋳造技術発達臼砲大口径・長砲身化が進む。しかし、砲の外観変化してからも、大きな仰角取って低い初速射撃する砲は引き続き"mortar"=臼砲呼ばれた駐退復座機平衡機発明されていなかった頃の大型砲多くは、迫撃砲同様に射撃時の反動地面吸収させる方式採用している。 迫撃砲 臼砲一時期廃れていたが、日露戦争から第一次世界大戦にかけて塹壕戦要塞戦本格化すると、射程短くとも威力大きな臼砲需要増し、再び多数臼砲作られた。この中には従来とは逆に軽量小型化追求した砲もあり、ここから発展したものが現代迫撃砲である。 以上のように、歴史上経緯から"mortar"という単語臼砲迫撃砲両方を指す。ただし、現代では単に"mortar"と称した場合本稿主題である近現代型の迫撃砲を指す。また、臼砲明確に区別するため、"infantry mortar"あるいは"modern mortar"と表記することもある。

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語源と用語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 05:40 UTC 版)

デーモン (ソフトウェア)」の記事における「語源と用語」の解説

daemon守護神)とはギリシャ神話登場し神々煩わされたくないと考えた雑事処理した存在である。同様にコンピュータデーモンユーザー煩わされたくないタスクバックグラウンド実行するフェルナンド・J・コルバトによればMITProject MAC働いていた1963年彼のチームデーモン (daemon) という用語を初め使ったという。分子より分けてくれるという物理学熱力学空想上存在であるマクスウェルの悪魔 (Maxwell's demon) が発想の元となっている。 我々は気まぐれに、システム雑用こなしてくれるバックグラウンドプロセス「デーモン」呼び始めたUNIXシステムがその用語を受け継いだBSDとその派生OSデーモンマスコットとしている。このマスコットキリスト教によく見られる悪魔 (demon) の姿をしている。欧米では、"demon" と綴ることも多い。どちらも発音は同じで、カタカナ表記すると「ディーマン」「ディーモン」が近い。 一般的意味でのdaemondemonの古い綴りであり、ギリシア語のδαίμωνに由来するUnix System Administration HandbookEvi Nemeth次のように記している。 多く人々が "daemon" という語と "demon" という語を同等視しており、UNIX冥界の間にある種悪魔的関係があるよう感じている。これは言語道断な誤りである。"daemon" は実際には "demon" のより古い形であり、daemon自体には善または悪への特定の偏向の意味はなく、むしろ個人性格個性説明付け役割担っていた。古代ギリシアにおける「個人的daemon」の概念現代守護天使近く、eudaemonia は親切な精霊によって助けられたり保護されたりしている状態を意味する現実にはUNIXシステムではdaemondemon両方横行しているようだ。(p.403) 神話的象徴としてさらなる説明をすれば、daemonは目には見えないが常に側にいて、その意志働かせている何ものかである。プラトン著作で、ソクラテス自身個人的daemon現代的な道徳的良心のような概念として説明している。 神の好意は私に信じられない贈り物与え、それは幼少期以来一度私か離れたとがない。それは声であり、その声が聞こえてくるとき、私がしようとしていることを阻止しようとし、決してそれを私に勧めない。 —Character of Socrates in "Theages", Plato デーモン同様の意味で使われている用語としては、サービス (Windows NT)、サブシステム (IBM z/OS)、サーバ・バーチャル・マシン (IBM VM)、ゴーストジョブ (XDS UTS) などがある。

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語源と用語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 08:36 UTC 版)

データ」の記事における「語源と用語」の解説

英語で初めて「data」という単語使われたのは1640年代である。1946年に「データ」という言葉が「伝達可能で保存可能なコンピュータ情報」という意味で初め使われた。「データ処理」(data processing)という表現初め使われたのは1954年である。 英語の「data」は、「datum」の複数形で、ラテン語・イタリア語の dare(ダーレ、「与える」)を語源とする。英語ではdataはこの意味複数名詞として使われることがあり、特に20世紀21世紀多くでは、自然科学生命科学社会科学携わる作家datum単数形で、 data複数形使っている(たとえば、APAスタイル第7版)ではまだ data複数形要求されている)。しかし、日常会話ソフトウェア開発コンピュータサイエンス世界ではdata不可算名詞として単数形使われることがほとんどである(sand(砂)やrain)のように)。ビッグデータbig data)という用語は単数形とっている。 中国語では「資料」(ツーリャオ)または「數據」(シューチー)ともいう。

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