大阪のイカ焼きとは? わかりやすく解説

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大阪のイカ焼き

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 04:28 UTC 版)

イカ焼き」の記事における「大阪のイカ焼き」の解説

大阪のイカ焼きは小麦粉主体とするいわゆる粉もの料理」である。小麦粉生地イカ切り身入れて焼き甘辛いソースハケ等で塗る。鉄板押しつけて焼くため、小麦粉含まれるグルテン作用によってコシの強い、もちもちした食感がある。 当初せんべい職人賄いとして、せんべいを焼く際に使用する鉄板用いて焼いて食されていた物が次第店頭販売されるようになり(いか焼本舗サイトより)、時期不明だが、住吉大社境内屋台販売されていたとも言われている。これが大阪において広く知られるようになったのは、1957年梅田阪神百貨店イカ焼き店が出店しことがきっかけとされている。これを機に人気出て扱う店が増え縁日などの臨時店舗移動車販売されることもある。阪神百貨店梅田本店地下1階阪神食品館スナックパーク内のものは行列ができるほどの有名店で、1日1万上の売り上げがある。さらに阪急・阪神経営統合により博多阪急など阪急系列の店でも販売されるようになったいか焼きチェーン店なども近畿中心に増える傾向にあり、移動販売車によるフランチャイズ本部もできているうえ、その味も多様化している。 作り方 小麦粉強力粉良い)を溶き、よく練った生地イカ切り身入れ数時間寝かす。その生地熱した鉄板の上広げその上に卵を割って乗せる。 店では専用鉄板後述)があり、上下鉄板押しつけ薄く平らに焼きあげる。 焼き上がりお好み焼き用の甘辛いソース塗って食べる。 家庭ではフライパンでも簡単に作れるが、押しつけて焼くことが困難なので、食感若干異なる。 種類 阪神食品館スナックパークで売られている種類名称としては、以下のものがある。プレーン - イカ以外の具なし。俗称素焼き」。 デラバン - デラデラ焼きとも。卵(玉子入り。「デラックス版」の略。 和風デラ - ネギ入り醤油味大阪市内には他にも様々な具材をトッピング・メニューとして採用している店舗多数あり、キムチ千切りキャベツ焼きそば用のそば玉やすじこんネギねぎ焼き風)、加熱食用溶けるチーズサイコロ状の餅を入れるなど、バリエーションは豊富である。通常2つ折り半月状に重ねて販売され包装材を持手としてそのままかぶりつくか、発泡スチロールトレー類などにラッピングされた場合は箸で食すのが大阪では一般的である。 器具・機器 家庭用イカ焼き器は、一辺21センチメートル前後四角い鉄板を2枚合わせ、およそ直径180ミリメートルイカ焼き1枚ずつ60秒程度加工できるが、器具特性上、器具持手支点とし、そのまま持ち上げて表裏回転させながらガス火式や電熱式コンロなどで加熱するため、握力少々腕力が必要である。 市販されるイカ焼き専用業務用イカ焼き機器1度加工当たり、直径90ミリメートルから180ミリメートルイカ焼き2枚から6程度プレスする190度から210程度高温熱した厚さ9 - 23ミリメートル鉄板上下から同時に押しつけることにより、約30秒から45程度短時間焼き上げることが可能である。なお、業務用イカ焼き機器特性から、複数台の機器2 - 7並列配置することにより、狭い場所でも大量生産できる。 1950年代に、シルバー食品機械大阪本社)が阪神百貨店地下スナック・パーク内、通称阪神いか焼き店よりの開発依頼により、特別注生産機械として上下ガス赤外線シュバンクバーナー仕様の7連式を導入したのが、業務用イカ焼き機器発生歴推移としての元祖である。しかし、機械幅があまりにも広いため、焼き上がったいか焼き機械端から端まで手渡しできないため、商品移送コンベアー機械上部備えた昭和45年 - 60年当時いか焼き購入のために行列を並ぶ客からそのコンベヤー間近に観られたため、「いか焼きコンベヤー焼かれている」と噂されたほどである[要出典]。近年では[いつ?]インターネットの普及により、阪神いか焼き厨房内もあちらこちら画像データ公開されていることも手伝い、これらの噂は皆無になった1960年以降阪神いか焼き堪能した商業ベースを望む企業家の声に応じシルバー食品機械量産型いか焼き機器開発開始1963年量産型いか焼き機器として、上部赤外線ガスバーナー仕様下部パイプバーナー仕様の、上下熱源方式違った2連式キャスターいか焼き機器誕生した。後に、シュバンク・バーナーユニットの価格低下上下熱源を使うことでの遠赤外線効果増大に伴いいか焼き機器上下熱源とも赤外線ガスバーナー仕様となった1980年代入り大型小売店フードコートチェーン店舗方式居酒屋店やお好み焼き店舗など増加一途辿り上記2連式キャスター付では設置スペースが採れないという要望多数シルバー食品機械寄せられたことから、新型案件機材として上下赤外線ガスバーナー仕様402si型卓上1丁式いか焼き機器誕生した。さらに1985年前出居酒屋チェーン店舗より「上下突き出ている、鉄板挟み込むの棒”(シルバー食品機械社内呼称=箸)が邪魔であるので、切断して欲しい。」の要望応え上下赤外線ガスバーナー仕様402si型卓上1丁式取っ手タイプいか焼き機器誕生した1987年厨房環境のガスレス化の動きとパート・アルバイト従業員マニュアル化増大に伴い操作手順熟練要さないとの意図から、熱源強力な赤外線シーズヒーター用いた電気仕様卓上1丁式いか焼き機器がニチワ電機株式会社より発売された。

※この「大阪のイカ焼き」の解説は、「イカ焼き」の解説の一部です。
「大阪のイカ焼き」を含む「イカ焼き」の記事については、「イカ焼き」の概要を参照ください。

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