ビデオ‐デッキ【video deck】
読み方:びでおでっき
ビデオテープレコーダ
(ビデオ‐デッキ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 19:58 UTC 版)
ビデオテープレコーダー(英: video tape recorder、VTR)は、映像信号(ビデオ信号)を記録するテープレコーダーである。アンペックス(AMPEX)社がアメリカ合衆国で商標として用いたことや家庭に普及したのはカセットテープ型だったことから、家庭用のビデオデッキなどの呼称としてはVCR[注 1]と表記されることもある。
注釈
- ^ 英: video cassette recorder
- ^ 日本円に換算すると、1971年時点(1ドル=360円)では約50万円、2005年時点(1ドル=105円で計算)では約67万円。
- ^ 1990年代後半には「(BSアナログあるいはBSデジタル内蔵テレビでなく地上アナログのみ内蔵のテレビと組み合わせている場合でも)地上アナログ放送を録画中にBSアナログ放送をビデオチューナーで視聴可能な“BSモニター機能”」を搭載したBSアナログビデオが一時期発売されていた(BSアナログ放送を録画中にビデオチューナーで別のBSアナログチャンネル視聴は不可)。
- ^ ただしBS・110度CSデジタル内蔵テレビとBSアナログ内蔵録画機を組み合わせる場合、BSアナログ内蔵録画機の「BS-IF出力端子」は110度CSデジタル(2150MHz)に非対応であるため、そちらからテレビの「BS・110度CSデジタルアンテナ入力」端子に繋ぐとBS・110度CSデジタルが映らない場合がある。よって(BSアナログ内蔵録画機とBS・110度CS内蔵テレビを組み合わせる場合は)市販の110度CSデジタル対応分配器を用い、直接テレビの110度CSデジタル端子へ接続するのが望ましい。なおデジタルチューナー内蔵録画機のBSアンテナ入出力は全て110度CS対応なので、地上・BS・110度CSデジタルテレビとは従来のBSアナログ録画機と同様の方法でアンテナ接続可。
- ^ 現在のデジタル放送有料チャンネル視聴は局側と契約して視聴料金を支払うのみで可(ただしB-CASカードが必要)となっており、アナログ時代のデコーダー類は一切不要である。
- ^ 現在は「電子番組表(Gガイド)」に取って代わられ、録画したい番組を番組表から選んで録画モードを設定するのみで予約が完了し、番組延長や突発的な番組変更にも対応するので従来のGコードやフリーセット方式より録画予約が簡単で、ガイドチャンネル設定も不要。なお現在発売されているデジタルチューナー内蔵録画機の直接記録媒体はHDD主体となっており、BD/DVDおよびVHSへの録画はHDDよりダビングするかたちとなる機種がほとんどである。
- ^ 市外局番チャンネル設定一覧表に非掲載の地域ではガイドチャンネルを手動設定。なおIAT岩手朝日テレビはアナログ親局チャンネル番号「31」だが、ガイドチャンネルは隣接県のAAB秋田朝日放送との重複を避けるため、親局チャンネル番号と異なる「20」が割り当てられている。同様に、GYTとちぎテレビもアナログ親局チャンネル番号「31」だが、ガイドチャンネルは隣接県のTUFテレビユー福島との重複を避けるため、親局チャンネル番号と異なる「23」が割り当てられている。KSB瀬戸内海放送は旧アナログ親局のチャンネル番号「33」をガイドチャンネルとしている。
- ^ メモリー用バックアップバッテリーも内蔵され、工場出荷時から1年間或いは5年間は電源プラグを抜いたり停電があっても時刻合わせ・チャンネル・予約録画日時などの再設定が不要。ただし「ぴったり時計」機能は「誤差が2分以内となっている場合」に限り動作するので、誤差が3分以上ある場合、および(メモリー用バックアップバッテリーの有効期限切れで)時計が「0:00」の点滅表示となっている場合は従来通り手動修正する(時刻設定で「自動時刻チャンネル」項が「-」表示になっている時、春・夏の高校野球期間中など時報自体が流れないとき、時報が流れる時間に機器の電源が入っているときも「ぴったり時計」は動作しない)。
- ^ デジタルチューナー内蔵録画機では「ぴったり時計」機能がアナログ録画機より進化。デジタル放送経由で正確な時刻情報が自動送信されるので時計精度はアナログ録画機より向上し、時刻ズレが極めて発生しにくくなっている(電源プラグを抜いたり停電があっても手動時刻設定は不要)。
- ^ デジタル放送をi-LINKケーブル経由でハイビジョン録画可能なビデオデッキも登場したが、i-LINKビデオにデジタルチューナーは非搭載で、対応機が少なく高価だったことから量産はされず発売期間は短かった。なおデジタルチューナー内蔵録画機およびデジタルテレビの上位機は現在でもi-LINK端子搭載機が発売されている。
- ^ 全機種「光デジタル音声出力端子」を標準装備(BD/DVD単体機のうち一部上級機は同軸デジタル出力端子も併載)。(AVデジタルアンプやコードレスサラウンドヘッドホン等の)光デジタル入力端子付機器と接続すれば(従来のBSアナログ内蔵高級機になかった機能として)デジタル3波放送全て・BD/DVD/CDのみならず、VHS音声や地上アナログ放送もCD並みの高音質で再生される(アナログ録画機のうちVTR単体機には光デジタル音声出力端子が基本的に非搭載。BSアナログ内蔵ビデオおよびS-VHSの一部上位機において光デジタル音声出力搭載機が発売されていたが、その大半はBSアナログ放送の音声のみを出力し、地上アナログとVHS/S-VHS再生音は光デジタル端子から出力されずアナログ音声端子からのみ出力されるタイプだった。BSアナログ内蔵テレビにも1980年代後半から1990年代前半にかけて発売された上位機には光デジタル出力端子搭載機があったが、そちらもBSアナログ放送のみを出力するタイプだった)。
- ^ 2000年代末になるとテレビ番組録画の主役は画質・音質が従来のAV接続よりはるかに良く操作・接続も簡単なHDMI連動(ビエラリンクなど)にほぼ完全移行してきたため、IrシステムやAV接続の地位は次第に低下。2010年以降製造のデジタルテレビ受像機はIrシステム・モニター出力・S2/S1映像入出力・側面ビデオ入力の各端子を全廃し、かつ従来型AV入力端子の数も大幅削減する機種が急増。これにより(2010年以降製造の)最新型デジタルテレビと(アナログチューナーのみ搭載の)従来型録画機を組み合わせた場合は(アナログチューナーのみ内蔵の録画機は)再生専用となりデジタル放送の録画ができなくなる(デジタルチューナー内蔵録画機とHDMI接続した場合のみデジタル放送録画が可能となる)他、入力端子数削減により繋げる(HDMI非搭載の)従来型AV機器が少なくなるので、端子がすぐ塞がりやすくなる。また従来型アナログテレビ受像機で引き続き(外付デジタルチューナーを繋いで)地デジを視聴する場合、録画も可能なBDレコーダーやDVDレコーダーのほうが安上がりである(故障したアナログテレビ受像機をリサイクルに出してデジタルテレビに買い換えた場合、他にデジタルチューナー非内蔵機器がない限り録画機能なしの単体デジタルチューナーは無用の長物となる)。
出典
- ^ Ampex VRX-1000 - The First Commercial Videotape Recorder
- ^ Charles P. Ginsburg, The Birth of Video Recording
- ^ The Airborne VTR Archived 2009年9月7日, at the Wayback Machine.
- ^ 『サンデー毎日』1962年9月16日号p22、「小型テレビ録画装置お目見得」
- ^ Sony CV Series Video
- ^ “第1章 ビデオもカセットに <ビデオカセット>”. 2023年11月20日閲覧。
- ^ Sony sold 15,000 U-matic machines in the U.S. in its first year. "Television on a Disk"、タイム誌、1972年9月18日
- 1 ビデオテープレコーダとは
- 2 ビデオテープレコーダの概要
- 3 DVDレコーダー登場後
ビデオデッキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 10:07 UTC 版)
全てのビデオデッキで、当時充実してきたBSチューナーを搭載しておらず、アナログ地上波のチューナーのみとなっている。EDベータだけではなく、ノーマルのベータ及びハイバンドベータ記録が可能。ハイファイ対応。ただしβⅠsおよびSHBでの録画機能は搭載されていない(再生は可能)。テープ挿入口に、正式名称である「Extended Definition Beta」の記載と、サイドウッドとシューがつくというデザイン面での統一が図られている。それまでのソニーのベータ機種と違い、特殊再生が全て8ビットデジタル処理となった。なお、型番千番台が奇数の機種はボディカラーがブラック、偶数の機種はシルバーである。 EDV-9000(定価295,000円 1987年9月発売) 編集機能を充実させたフラッグシップモデル。最初に発売され、いちばん最後まで生産販売された。前年に発売されたSHBベータ機のSL-HF3000がベースとなっており、ジョグダイヤルやシャトルリンク、編集プログラム数や編集時の誤差(±3フレーム以内)などが共通している。発売当時はキャンペーンとして、写真家の前田真三氏がハイビジョン機材を使用して北海道美瑛町を撮影した「四季の丘 夏」が付属した。元の16:9の映像の両サイドを切って4:3にしたバージョンだった。 EDV-5000(定価189,000円 1987年11月発売) ベーシックモデル。SHBベータでいうSL-HF1000D(1986年12月発売)に近いが、ローディングメカニズムが新規となったため、1000Dで特徴的だったリニアケースティングメカは不採用となった。1000Dでオプションだったサイドウッドとアダプタシューが標準で付いている。回転ヘッドに目詰まりが多いため、非売品の乾式クリーニングテープが付属されていた。全機種の中で唯一、FE(フライングイレースヘッド)が不採用なため、重ね取りの冒頭に盛大なレインボーノイズが出る。EDV-9000と同じく、発売当時はキャンペーンとして「四季の丘 夏」が付属した。新ローディングメカのため、再生時に巻き戻しにすると、ギア切り替えの動作が入りレスポンスが遅れる。これは本機のみの現象で他のベータ機ではほぼ見かけない。(VHSでは全メーカほぼ同様の事象が発生していた) EDV-7000(定価220,000円 1988年6月発売) 外部BSチューナー(ソニー製)と連携して予約録画ができる「BSコントロール」搭載機種。デザイン面での特徴として本体右側にある「シャトルエディット」とあるレバー状の押しボタンで、録画中の編集点を決めることが可能。この押しボタンは再生一時停止でも操作可能だが速度が前後1/4倍速のみで実用的では無かった。 EDV-8000(定価220,000円 1989年発売) 本体前面のデザインが、操作ボタンが電源とテープイジェクトボタンのみで、その他の操作ボタンは全て内ぶたに収納されているという異色の機種。前機種の7000とおなじシャトルエディットを搭載、小画面で確認できるなど使い勝手を向上させている。本機のシャトルエディットはダイヤル状で、傾ける角度で速度が可変する実用的なものとなった。 EDV-6000(定価175,000円 1990年3月発売) 最後に発売されたEDベータ。7000から本体のシャトルエディットを省いたデザイン(シャトルエディットはリモコンのみとなった)。
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ビデオデッキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 23:02 UTC 版)
規格立ち上げ当初に出た製品は高画質を実現するために高価な部品が必要であり、必然的にデッキは高価格、巨大で重いものとなった。 S-VHS記録がされたテープは元々はノーマルVHSデッキでは再生出来なかったのだが、後にノーマルVHSデッキにSQPB(S-VHS Quasi Playback=S-VHS簡易再生機能)が搭載され、VHS方式よりやや高い水平解像度280TV本程度の画質ながら再生が可能になった。1990年(平成2年)以降に日本国内で販売されているノーマルVHSデッキなら、一部を除き、殆どの製品にSQPBが搭載されている。そのSQPBの仕組みだが、ノーマルVHSデッキにS-VHS用のヘッドを搭載させ、まずテープに記録されている映像信号を読み取る。そして、内部の回路でVHS方式とS-VHS方式の記録特性の違いを合わせるというものである。 1990年代後半になると、デジタルTBCやデジタル3次元Y/C分離処理など高画質化のためのICチップによるデジタル化が進み、画質を向上させつつ価格も下がり、本体も軽量化し、衛星放送の多チャンネル化と相まって普及を後押しした。また、ICチップによるデジタル化に伴い、高度な演算処理による色滲みの低減や輪郭補正による細部の再現性の向上などが可能になり、著しく記録状態の悪いテープの場合を除き、ノーマルVHSデッキで記録されたテープであってもS-VHS記録に迫る解像感で再生できるようになった。 S-VHSデッキの長年の利用者はS-VHSで録画したテープを所有しているため、デッキ故障時の買い換え需要は少なからず存在すると見られ、そうした消費者が前述の業務用製品や、中古品を買い求める場合がある。また、地上デジタルテレビジョン放送などのデジタル放送を録画する際に、DVDレコーダーなどのデジタル機器で録画した場合はコピーワンス信号の影響が避けられないが、S-VHSならそうした影響は基本的には受けない利点はある。 S-VHSデッキにはオーディオ規格のHi-Fi音声が、殆どの機種(業務用とビデオカメラの一部を除く)に搭載されており、鮮明なステレオ音声が楽しめる。なお、この技術については1983年(昭和58年)に開発されたため、既に特許が消滅しており、VHSデッキを生産する海外のメーカーにも広く採用されている。また、S-VHS規格についても発表から既に20年が経過しているので、基本特許は消滅している。
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ビデオデッキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 08:19 UTC 版)
「フレッド・ロジャース」の記事における「ビデオデッキ」の解説
家庭用ビデオデッキの導入を巡る議論の最中、ロジャースは裁判でビデオデッキの製造企業の支援に関わった。「Sony Corp. of America v. Universal City Studios, Inc.」 訴訟での彼の1979年の証言では、後で一緒に見るために家族が録画する例を挙げ、自身のテレビ番組の家庭での録画には反対しないと述べた。この証言は家庭での録画に反対するか録画を促進する機器に課税か規制すべきと信じているテレビ業界の見解とは対照的であった。 1983年の最高裁判所でロジャースの証言が考慮され、ベータマックスのビデオレコーダーは著作権を侵害していないという決定が下された。裁判所は彼の見解は多くの(テレビ業界の)プロデューサーが存続のためにプライベートのタイムシフト視聴を喜んで許可するという証拠の注目すべき一部であると述べ、更に補足説明で彼の証言を引用した。.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0} Some public stations, as well as commercial stations, program the "Neighborhood" at hours when some children cannot use it ... I have always felt that with the advent of all of this new technology that allows people to tape the "Neighborhood" off-the-air, and I'm speaking for the "Neighborhood" because that's what I produce, that they then become much more active in the programming of their family's television life. Very frankly, I am opposed to people being programmed by others. My whole approach in broadcasting has always been "You are an important person just the way you are. You can make healthy decisions." Maybe I'm going on too long, but I just feel that anything that allows a person to be more active in the control of his or her life, in a healthy way, is important.
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