エピソード4/新たなる希望
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:09 UTC 版)
「ルーク・スカイウォーカー」の記事における「エピソード4/新たなる希望」の解説
砂漠の惑星 タトゥイーンにて、叔父が営む水農場で働く傍ら、機械いじりとランドスピーダー(ソロスーブ社製X-34)やインコム社製エアスピーダー「T-16 スカイホッパー」の操縦が得意な若者に成長した。『エピソード4』の初期稿では、ルークはタトゥイーンに友人はいるものの、「ワーミー(芋虫)」などというあだ名をつけられるいじめられっこ(後に反乱軍の基地で再会するビッグス・ダークライターは良き親友であることは変わらない)であり、実際に撮影もされていた。冒頭の約20分間に主人公のルークが出ないことへ配給会社側からの注文を受けて、純朴な少年の成長をより強調した内容だったが、監督のジョージ・ルーカスは当初から使う気は全く無かったという。友人の多くが田舎であるタトゥイーンを出て行く中で年相応の焦りも感じており、ルークも憧れの宇宙戦闘機パイロットになるべく、アカデミー(帝国士官学校)への留学を希望していた。これは帝国に入りたい訳ではなく、憧れる親友ビッグスと同じく、帝国士官学校で戦闘技術を学んだ後で反乱同盟軍へと参加しようという考えからであった。しかし、収穫に人手が要るからなど様々な口実を毎年作ってはルークを引き止めるオーウェン・ラーズと、ルークの戦乱に巻き込まれる運命を心配するベル・ホワイトスンによって、不本意ながらも彼はタトゥイーンに留まっていた。ある時、オーウェンが農作業用にと廃品回収を生業とするジャワ族から購入した2体のドロイド(C-3POとR2-D2)をルークが整備していると、R2の中の映像データに「オビ=ワン・ケノービ」へのメッセージが入っているのを見つける。ルークが叔父のオーウェンに「オビ=ワン・ケノービとは郊外に住む老人ベン・ケノービのことでは?」と尋ねると、オーウェンは「オビ=ワンはルークの父親と同じ時期に死んだ」と言い、それ以上は語ろうとしなかった。 その夜、R2はメッセージを届けるため単身ラーズ家を脱走し、翌朝、追いかけたルークと3POがR2を発見するが、砂漠の盗賊サンドピープルの襲撃に遭う。気を失ったルークを助けたのはベン・ケノービだった。ルークがオビ=ワン・ケノービについて尋ねると、ベンは自分がオビ=ワンだと伝え、ルークを家に招く。 オビ=ワンは、自分がルークの父親と同じジェダイの騎士であることや、かつて自分の弟子だったダース・ベイダーが銀河帝国へ寝返り、ルークの父を含む多くのジェダイが殺されたことを語り、その父親が遺した物というライトセーバーをルークに渡した。R2からのメッセージは、「レイアがR2に入力したデス・スターの設計図を、オルデランにいるレイアの父ベイル・オーガナへ届けて欲しい」というものだった。オビ=ワンは、一緒にオルデランへ行き、反乱同盟軍に加わるようルークを誘う。だがルークは帝国は憎い気持ちはあるが、叔父が許してくれるはずがないと断り、オビ=ワンを宇宙港のあるアンカーヘッドの街まで送ろうとした。だがその道中、ルーク達にドロイドを売りにきたジャワ達が、帝国軍のストームトルーパーにより惨殺されているのを発見する。帝国軍の意図を察したルークは自宅へ急ぐが、そこで目にしたのは襲撃された農場とラーズ夫妻の無残な姿だった。全てを失ったルークは、父親と同じジェダイの騎士になることを決意し、オビ=ワンに同行することにした。 ルーク一行は、機密データを積んだR2が帝国軍の“お尋ね者”に当たるため、通常のオルデラン行きの定期便ではなく、銀河中のならず者のパイロットたちがたむろするモス・アイズリー宇宙港へと向かった。モス・アイズリーに到着すると航宙船のパイロットを探すために酒場に赴き、密輸業者のハン・ソロとチューバッカに出会う。その後 ソロの宇宙船ミレニアム・ファルコン号を破格の値段(ルーク曰く「船が買える」)に更にオビ=ワンが上積みした契約で雇う。ファルコン号は帝国軍の兵士達の襲撃に遭うも、なんとかハイパースペースにジャンプし、惑星オルデランへ向かう。その間、ルークはファルコン号の船内でオビ=ワンからフォースの手ほどきを受けていた。僅かな時間で潜在能力の片鱗を見せ始めるルーク。だが、到着前に惑星オルデランはデス・スターによって既に破壊されており、ファルコン号はデス・スターのトラクタービームにより拿捕されてしまう。 ルークとソロはストームトルーパーに変装し、ファルコン号の船内から脱出して発着場管制室を占拠した。オビ=ワンはトラクタービームのスイッチを切りに向かい、ルークとソロとチューバッカはレイア姫が処刑寸前であることを知る。当初は用件を知らなかったハン・ソロが救出に強く反対したが、オビ=ワンへのホログラムを見ていたルークは、レイア姫が反乱同盟軍のリーダーであり、オルデラン王室の要人であることを知っていたため、彼女が「金持ち」であることを特に強調してハン・ソロを何とか説得することに成功した。監房ブロックへと救出に向かったルーク達はレイア姫を発見するが、すぐに乗り込んできた追っ手に出口を塞がれたため、レイアの機転でダスト・シュートからゴミ処理区画へと逃れた。ゴミ処理場ではルークが怪物ダイアノーガに襲われた上、ゴミ圧縮装置が起動したため、危うく潰される寸前であったところを3POとR2に助けられる。何とかファルコン号が置かれている発着場まで辿り着いた4人と3PO、R2。その時、突然 見張りが移動を始めたため、好機とばかりファルコン号に乗り込もうとした瞬間、ベイダーと激しくライトセーバーを交えるオビ=ワンの姿を見つける。最後のジェダイ騎士と目される2人の実に約20年ぶりとなる決闘は、容易に決着が付くようには見えなかった。だが、ルークに気付いたオビ=ワンは安堵の笑みを浮かべると、突如、剣の構えを解いた。この機を見逃さなかったベイダーが斬りつけた瞬間、オビ=ワンは自分の肉体をフォースへと昇華させ消えてしまった。それを見たルークはショックを受けるが、オビ=ワンの声がルークに走れと告げ、ルークはファルコン号に乗り込み、デス・スターから脱出した。 オビ=ワンの死を悲しむ暇も無く、すぐに追撃してきたTIEファイターを何とか撃退するとファルコン号はハイパースペースにジャンプし、反乱同盟軍の基地があるヤヴィン第4衛星に向かった。同盟軍はすぐにR2に入力されているデス・スターの設計図を調べ、デス・スターの弱点を中央原子炉の排熱口と断定、攻撃計画をスタートさせた。ルークは同盟軍に加わることになり、再会したタトゥイーンの親友ビッグス・ダークライターの推薦もあり、デス・スター攻撃に向かうレッド中隊の一員として長年の憧れであった宇宙戦闘機パイロットに選ばれる(コールサインは「レッド5」)。ビッグスとはタトゥーウィンでスピーダーを乗り回したストリートレーサー仲間であり、新米のルークを心配するレッド中隊長に「故郷タトゥイーンで一番のパイロット」と請け負っている。ルークに戦闘機の操縦経験は無いが、所有していたインコム社製エアスピーダー「T-16 スカイホッパー」が同じメーカーの練習機とも言える機体であったため(反乱軍の戦闘機Xウイングは「インコムT-65」)、操縦技能を認められた。デス・スターからの脱出行を通じて、ルークが兄のように慕うようになりだしていたソロが作戦に参加しないと知り憤るが、レイアは優しく彼を励ました。 デス・スター攻撃作戦が開始され、ルークとR2が搭乗するXウイングは善戦するが、同盟軍は迎撃に出たベイダー専用機TIEアドバンストX1の前に大苦戦する。最後の攻撃部隊となったルーク率いる小隊だが、ウェッジが被弾し離脱、ビッグスが撃墜され、攻撃部隊はルーク1機のみとなってしまう。ベイダー機が次の獲物をルークに定めた瞬間、フォースと一体になったオビ=ワンの声がルークに届く。 師の教えに従って照準コンピューターを切ると、ルークは迫る爆撃ポイントに向けて意識を集中させる。その時ルークが発揮した強いフォースは、追撃するベイダーを驚愕させる程だった。しかし、ついにベイダーはルーク機を照準に捉えた。R2が被弾し、あわや撃墜されるかと思われた時、突如ファルコン号が援護に現われる。ソロがベイダーの小隊を蹴散らした次の瞬間、フォースの赴くままにルークが放ったプロトン魚雷は、直径わずか2mの排熱口に飛び込み、デス・スターは大爆発を起こして宇宙の塵となった。タトゥイーンで、友人ビッグス・ダークライターと共にエアスピーダー「T-16 スカイホッパー」を操縦し、そのスタン・ブラスターで、ベガーズ渓谷の獰猛な獣ワンプ・ラットの狩りに興じるなど、すでに飛行機の操縦経験が豊富だったとはいえ、デス・スターの2mほどしかない排熱口にミサイルを通すという神業を、フォースと同化したオビ=ワン・ケノービとの交感による助言と、フォースによる空間認識能力を用いて、戦闘機での初陣にして照準機器の補助なしで成功させる武勲を挙げた。 帰還したルークと仲間達はレイア姫から勲章を授与され、同盟軍の英雄として迎えられる。
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エピソード4/新たなる希望
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「ハン・ソロ」の記事における「エピソード4/新たなる希望」の解説
悪名高い密輸団の一員に加わり、ジャバ・ザ・ハットなどの犯罪王を相手にケッセル産スパイスの密輸を生業としていた。ある時、スパイスを輸送中に帝国軍の検閲に遭遇し、積み荷を全て宇宙空間に投棄して難を逃れるが、その損害賠償により依頼主のジャバに多額の借金を作ってしまう。途方に暮れていた矢先、モス・アイズリーの酒場で出会ったルーク・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービを惑星オルデランに連れていく仕事を莫大な報酬金で請け負った。しかし彼らが到着した時、オルデランは既にデス・スターの攻撃で破壊されており、ファルコンもデス・スターの牽引ビームに引っかかって捕まってしまう。オビ=ワンが牽引ビームのスイッチを落としている間に、囚われの身となっていたレイア・オーガナをルークと共に救出。ストームトルーパーの追撃を受けながらどうにかファルコンまで戻り、デス・スターを脱出して反乱同盟軍の基地のある惑星ヤヴィンへと向かう。報酬金を受け取った後は、ジャバに借金を返しに行くために早々と立ち去ろうとする。その横では同盟軍がデス・スターを戦闘機で破壊する作戦の準備を進めており、ルークに協力を求められるも無謀な作戦だと嘲笑し、失望を買う。しかし最後の最後で引き返し、ルークの乗るXウイングの背後に迫った帝国軍のTIEファイターを死角から撃墜した。この助太刀によってルークはデス・スターの破壊に成功。ソロはレイアから勲章を授与された。
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