タトゥイーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:21 UTC 版)
「スター・ウォーズ登場人物一覧」の記事における「タトゥイーン」の解説
シミ・スカイウォーカー (Shmi Skywalker) アナキンの母親であり、ルークの祖母。アナキンの父親は存在しない(処女懐胎)。タトゥイーンで部品屋を営んでいるワトーの奴隷であったが、息子のアナキンは9歳の時、クワイ=ガンに解放される。後に自身も水分農場を営むクリーグ・ラーズに解放され、彼と結婚した。 アナキンがタトゥイーンを離れて10年後、水分凝結機にできるキノコを取ろうと朝方に家を出た時、原住民のタスケン・レイダーにさらわれる。クリーグらが助けに行ったが失敗し、アナキンが助けにきた時にはタスケン・レイダーによる拷問を受け、衰弱し切っており、助けに来たアナキンに抱かれたまま絶命する。 クリーグ・ラーズ (Cliegg Lars) アナキンの継父であり、オーウェン・ラーズの父親。タトゥイーンのモイスチャーファームで、ワトーからシミを受け取り、彼女を奴隷から解放して結婚した。数年後、シミがタスケン・レイダーたちにさらわれ、仲間を募って救出に向かうも多くの死傷者を出し、彼自身も片足を失ってしまい、ドロイドのようにはなりたくないとオーウェン手製の車椅子を愛用するようになった。後にシミの死を知り悲しみにくれ、家の近くに埋葬し、アナキンと共に墓標に黙祷した。 ワトー (Watto) 惑星タトゥイーンで宇宙船中古部品を売る商人で、身長は137cm、小さな羽を忙しなく動かし、飛ぶことが出来る。惑星トイダリア原住のトイダリアンという種族の出身で、種族的な性質からフォースによる心理操作は通用しない。アナキンとシミが奴隷だった時の所有者だった。 基本的には計算高いながらも正直な商人である彼だが、ギャンブルに目がないという悪徳のために、後に財産をほとんど失うという不運に見舞われた。彼自身は種族的なフォース耐性のため心理操作こそ受け付けはしなかったものの、クワイ=ガンがフォースを使ったダイス賭博のイカサマトリックを見抜けずポッドレースの賭けに乗る羽目になって負け、子供だったアナキンを譲り渡し、その後にシミもクリーグ・ラーズに売っている。アナキンが青年となるころには店も零落しており、店舗も手放し、露店で小さなジャンクを売るのみとなっていた。 口が悪く若干偽悪趣味的なところがあり、奴隷であった頃のアナキンとシミは彼の所有物であったため、悪態や暴言を吐くことはあるものの、幼いアナキンに対する彼の態度は、無理な労働を強いるようなこともせず、掃除など彼に与えた仕事が片付けば早く切り上げさせ自由に遊ばせたり、彼を「アニー」と愛称で呼んで可愛がり、また、ポッドレースへの出場も許していたなど、親類と同等の態度で接していた。 ギャンブルに目がないギャンブラーとして悪びれる様子もなく、商品に悪戯をしてしまったアナキンを罵ったりもしているが、青年となったアナキンと再会した時には、「アニーじゃないか」と素直に再会を喜んでいた(喜びつつもアナキンに借金取立てを頼もうとしたが、話を逸らされ断念した)。また、母を売ったことに関して聞かれると開口一番に謝罪し、すぐに売買記録を見せてラーズ家の場所を教えた。 ベン・クワディナロス (Ben Quadinaros) ポッドレース(ブーンタ・クラシック)に出場したレーサーの1人。マシンは、ポッドレースのマシンとしては珍しい4つのエンジンを搭載している。スタート時にエンジントラブルが起き、最後にはエンジンが4つ全部が吹っ飛んでしまう。ライバルのセブルバの妨害によって同様にエンジントラブルが起こっていたアナキンが的確に対処して走り出したのとは対照的に、彼は計器を乱暴に叩くだけでアナキンに比べて緊急事態への対処能力が低い様を見せた。 NINTENDO64の『スターウォーズ エピソードIレーサー』にも登場する。 ラッツ・タイレル(Ratts Tyerell) ポッドレース(ブーンタ・クラシック)に出場したレーサーの1人で惑星アリーン出身。正々堂々としたレース展開を好み、人気も高い。そのため、ラフプレイでのし上がるセブルバを快く思っていない。レース中の洞窟コース内で鍾乳洞に激突し死亡した。 エピソード1のDVDに収録されたカットシーンの映像では、この時のレースに際してタイレルの妻子が応援に駆け付けていたが、一家の父親の死を目の当たりにする悲惨な結果になった様子が描かれている。レジェンズ(非正史)では息子のデランドがこの時の経験から、後にポッドレースの規制を訴える団体を設立する事になる。 ボールズ・ロア(Boles Roor) ポッドレース(ブーンタ・クラシック)に出場したレーサーの1人。過去に2回の優勝経験をもつ。最終的に6位と振るわなかったものの、難コースやタスケン・レイダーの妨害などをすりぬけ完走した。 マホーニック(Mawhonic) ポッドレース(ブーンタ・クラシック)に出場したレーサーの1人。セブルバに並ぶ優勝候補とされていたが、レース開始早々にセブルバによってコース外に押し出され、障害物に接触、大破リタイヤした。 ティーント・パガリス(Teemto Pagalies) ポッドレース(ブーンタ・クラシック)に出場したレーサーの1人。惑星ムーナス・マンデル出身。その風貌は「直立二足歩行するワニ」を想起させる。レース中盤までは順調だったものの、峡谷コースでタスケン・レイダーに狙撃され、ポッドは大破、リタイヤした。 装備はかなりの旧式だったらしく、日本語吹き替えでは「あんなオンボロエンジン積んで、よくぞレースに参加したよ」と酷評された(字幕では、「どこの惑星の人間でもあれは痛い」と訳されている)。 フォード&ビード (Fode & Beed) 1つの体に4つの腕、2つの頭(人格)をもつトロイグという社交的な種族の出身である。フォードとビードは2人合わせてフォードシンビードとも呼ばれ故郷で最も有名な人物の1人(2人)であり、フォードは赤い肌、ビードは緑色の肌をしている。彼らはスポーツ放送のアナウンサーとして成功を収めており、アナキンが参加する惑星タトゥイーンのモス・エスパ競技場で行われたブーンタ・イブ・ポッドレースではフォードが共通語(ベイシック)で、片割れのビードがハット語でアナウンスやレースの実況解説を行う。 ガーデュラ・ザ・ハット (Gardulla the Hutt) タトゥイーンを本拠とするハット族の一員。ワトーとの賭けに負け、スカイウォーカー親子をワトーに譲り渡した。同族のジャバ・ザ・ハットとはライバル関係にあるが、『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』ではハット族全体を統治するハット大評議会においてジャバの代理人を務めていた。『クローン・ウォーズ』以前に製作されたゲーム『ジャンゴ・フェット』など、一部レジェンズの設定ではジャンゴ・フェットと対立し、彼に殺害されている。 ガスガノ (Gasgano) 6本の腕に24本の指を持つゼクスト人のレーサー。セブルバと並ぶ人気レーサーでもあり、ブーンタ・イブ・クラシック本命のレーサーの1人でもある。 オディ・マンドレル (Ody mandrell) ポッドレース(ブーンタ・イブ・クラシック)に出場したレーサーの1人である。パイロットとしての技量はそれほどでもないらしく、下馬評では大穴扱いされていた。整備員を雇う余裕もないらしく、整備用ドロイドをピットクルーとして使役していた。ピットイン時エンジンのインテークにドロイドを吸い込んでしまい大破、リタイヤする。 セブルバ (Sebulba) ポッドレースの人気レーサー。腕で歩行し、脚を腕の様に使う独特の生態を持ち、レースの際は手足全てを使って操作を行う。操縦技術も優秀ながら、相手ポッドをコース外に押し出したり爆発物を相手ポッドのインテークに放り込むなど、妨害技術はそれ以上。短気で喧嘩っ早く、ちょっとしたトラブルからジャー・ジャー・ビンクスを殺そうとするがアナキンに止められた。ポッドレース最大のイベントである「ブーンタ・イブ」ではV字型の吸気口をもつ巨大なエンジンのポッドを駆って参戦、アナキンのポッドと最後まで競るものの敗北しポッドは大破。パンフレットでは、クワイ=ガン・ジンからアナキンのポッドを買い取り、レーサーを続けたとされる。
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