直立二足歩行とは? わかりやすく解説

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直立二足歩行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/11 09:41 UTC 版)

直立二足歩行(ちょくりつにそくほこう、: bipedalism)とは、脊椎垂直に立てて行う二足歩行のことである。現存する生物のうち、直立二足歩行が可能な生物は、ヒトだけである。


  1. ^ a b c 多賀厳太郎 2002, p. 96.
  2. ^ 多賀厳太郎 2002, p. 97-98.
  3. ^ 多賀厳太郎 2002, p. 98.
  4. ^ a b c 多賀厳太郎 2002, p. 99.
  5. ^ リチャード・リーキー 著、馬場悠男 訳『ヒトはいつから人間になったか』草思社〈サイエンス・マスターズ〉、1996年(原著1994年)。ISBN 4-7942-0683-6 
  6. ^ 堀寛 著「分子生物学から見た進化⑨ ヒトの起源と進化」、上野俊一 編『動物たちの地球』 第12巻 からだ作りの神秘、朝日新聞社、東京〈週刊朝日百科〉、1993年7月25日、286–288頁https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002346972-00 
  7. ^ リチャード・ドーキンス 著、垂水雄二 訳『祖先の物語 : ドーキンスの生命史』 上、小学館、2006年(原著2004年)。ISBN 4-09-356211-3 
  8. ^ 中務真人 著「類人猿との分岐点」、山極寿一 編『ヒトはどのようにしてつくられたか』岩波書店〈ヒトの科学〉、2007年、53–79頁。ISBN 978-4-00-006951-9 
  9. ^ Thorpe, S.K.S.; Holder R.L. and Crompton R.H. (2007). “Origin of Human Bipedalism As an Adaptation for Locomotion on Flexible Branches”. Science (American Association for the Advancement of Science) 316 (5829): 1328–1331. doi:10.1126/science.1140799. ISSN 0036-8075. https://www.science.org/doi/10.1126/science.1140799. 
  10. ^ 林 夕美子、高野 幸子『親子で楽しむためのベビー&チャイルドスイミング』芙蓉書房出版、1997年。ISBN 4-8295-0199-5OCLC 675526828 
  11. ^ 水泳も人間にとって訓練を必要とする技能であるが、生後半年ほどの子供も訓練で水泳が可能となる[10]。その意味において直立二足歩行は、水泳よりも習得困難な技能であると言える。


「直立二足歩行」の続きの解説一覧

直立二足歩行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 14:41 UTC 版)

アウストラロピテクス・アファレンシス」の記事における「直立二足歩行」の解説

アウストラロピテクス・アファレンシス運動行動については現在でも議論がある。アウストラロピテクス・アファレンシス平地でほぼ完全な直立二足歩行をしていたと考え学者もいれば、一部樹上生活を送っていたと考えている学者もいる。手・足・肩の関節形態からは、後者の説が支持されている。また指や爪先の骨の湾曲具合からは、木を掴み登るのに適していたことが分かっている。さらに手首固定する機構があったことから、手をついて四足歩行することもあったと推測される。肩の関節も、現代ヒト比べて頭の側に偏っている。 しかしアウストラロピテクス・アファレンシスが、直立二足歩行をしていたことを強く示唆する証拠いくつもある。骨格全体を見ると骨盤の形は類人猿のものよりもヒトのものに近く腸骨太くて短く仙骨幅広く股関節大腿直筋直結している。さらに、大腿骨角度も尻から膝の方に向いている。このことによって、体の中心線に沿って足を下ろすことが可能となり、直立二足歩行を行っていたことが強く示唆される現存する動物の中ではヒトの他に、オランウータンクモザルだけがこの特徴持っている。また足の爪先大きく後肢を掴むのは困難であったという指摘もある。踵の関節形状も、ヒトと非常に近い。 骨格の慣性モーメント運動学計算入れたコンピュータシミュレーション行った結果アウストラロピテクス・アファレンシスヒト同じように直立二足歩行できたが、チンパンジー同じようには歩けなかったという結論得られた。直立歩行は膝と腰を折り曲げて歩くより効率的で、エネルギー効率は2倍も良いのである。これらのことからアウストラロピテクス・アファレンシスは短い距離は直立二足歩行をしていたと考えられ、またラエトリでの足跡の化石から、その速度はおよそ1.0m/sであった見られている。これは現代人市街で歩く速度とほぼ同じである。 一般に、直立二足歩行はチンパンジーゴリラのような腰を曲げて手を突いて歩く歩き方から進化した考えられているが、チンパンジーヒト分化した考えられている約500 - 約800万年前に生きたオロリン・トゥゲネンシス二足歩行をしていたことを示す証拠がある。また現代類人猿やその祖先化石を見ると、木に登るために直立する骨格進化させてきたことが分かる。これらのことから、直立歩行自体は、樹上生活する必要性から進化してきたと考えられるスマトラ島オランウータンによる研究の結果、これらは大きな安定したの上を歩く時や細いの下を渡る時は四足用い直径4cm以下の細いの上を歩く時には腕でバランス取りながら二足用いて歩行することが明らかとなったこのような行動によって、樹冠果物取ったり、他の木の枝移ったりすることが可能となった。約1100 - 約1200万年前に気候大きく変わったことにより、アフリカ東部から中央部森林様子大きく変わり樹上生活を諦め地上降りてきたヒト祖先と、樹上生活により適応しようとしたゴリラチンパンジー祖先分かれた

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