800メートル競走 800メートル競走の概要

800メートル競走

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 06:03 UTC 版)

概要

陸上トラックを2周する。スタート直後はセパレートゾーンを走り[1]、1周目第2コーナーを抜けるとオープンレーンになる。

近年では世界のトップレベルが100m当たり13秒を切るなどスピード化の傾向が著しい。その様な短距離走に近いスピードで疾走する上、オープンレーン区間に入ってからのポジション争いや駆け引きなどが激しく、接触・転倒などのアクシデントも多いため、「陸上の格闘技」という異名があり、欧州などでは注目度と人気が高い。競技会や関係者の間では800m(800メートル)800と略される場合がほとんどである。また、中学校高等学校体育祭などでは800メートル走と呼ばれることもある。

800m競走での現在の世界における日本選手のレベルは男女とも高いとは言えないが、オリンピックの日本女子選手における最初のメダルは、1928年アムステルダムオリンピックにおいてこの種目で獲得した人見絹枝の銀メダルである。だがその当時、女子800mは日本陸連から公認記録としては認められず、人見の成績は公認されても記録は公認されなかった。女子800mの公式記録が公認されたのは1929年からである[2]

世界歴代10傑

男子
タイム 名前 所属 場所 日付
1 1分40秒91 デイヴィッド・ルディシャ  ケニア ロンドン 2012年8月9日
2 1分41秒11 ウィルソン・キプケテル  デンマーク ケルン 1997年8月24日
3 1分41秒73 セバスチャン・コー イギリス フィレンツェ 1981年6月10日
ナイジェル・アモス ボツワナ ロンドン 2012年8月9日
5 1分41秒77 ジョアキン・クルス ブラジル ケルン 1984年8月26日
6 1分42秒05 エマニュエル・コリル英語版  ケニア ロンドン 2018年7月22日
7 1分42秒23 アブバケール・カキ スーダン オスロ 2010年6月4日
8 1分42秒28 サミー・コスケイ英語版  ケニア ケルン 1984年8月26日
9 1分42秒34 ウィルフレッド・ブンゲイ  ケニア リエティ 2002年9月8日
ドノヴァン・ブレイザー英語版 アメリカ合衆国 ドーハ 2019年10月1日
女子
タイム 名前 所属 場所 日付
1 1分53秒28 ヤルミラ・クラトフビロバ チェコスロバキア ミュンヘン 1983年7月26日
2 1分53秒43 ナデジダ・オリザレンコ ソビエト連邦 モスクワ 1980年7月27日
3 1分54秒01 パメラ・ジェリモ  ケニア チューリッヒ 2008年8月29日
4 1分54秒25 キャスター・セメンヤ 南アフリカ共和国 パリ 2018年6月30日
5 1分54秒44 アナ・フィデリア・キロット  キューバ バルセロナ 1989年9月9日
6 1分54秒81 オルガ・ミネエワ英語版 ソビエト連邦 モスクワ 1980年7月27日
7 1分54秒94 タチアナ・カザンキナ ソビエト連邦 モントリオール 1976年7月26日
8 1分55秒04 アシング・ムー アメリカ合衆国 ユージーン 2021年8月21日
9 1分55秒05 ドイナ・メリンテ ルーマニア ブカレスト 1982年8月1日
10 1分55秒19 マリア・ムトラ モザンビーク チューリッヒ 1994年8月17日
ヨランダ・チェプラク スロベニア ヒュースデン=ゾルダー英語版 2002年7月20日

エリア記録

男子
エリア タイム 名前 所属 場所 日付
アフリカ 1分40秒91 デイヴィッド・レクタ・ルディシャ  ケニア ロンドン 2012年8月9日
アジア 1分42秒79 ユスフ・サード・カメル バーレーン モナコ 2008年7月29日
ヨーロッパ 1分41秒11 ウィルソン・キプケテル  デンマーク ケルン 1997年8月24日
北アメリカ 1分42秒34 ドノヴァン・ブレイザー アメリカ合衆国 ドーハ 2019年10月1日
南アメリカ 1分41秒77 ジョアキン・クルス ブラジル ケルン 1984年8月26日
オセアニア 1分44秒00 ピーター・ボル英語版 オーストラリア パリ 2022年6月18日
女子
エリア タイム 名前 所属 場所 日付
アフリカ 1分54秒01 パメラ・ジェリモ  ケニア チューリッヒ 2008年8月29日
アジア 1分55秒54 劉東 中国 北京 1993年9月9日
ヨーロッパ 1分53秒28 ヤルミラ・クラトフビロバ チェコスロバキア ミュンヘン 1983年7月26日
北アメリカ 1分54秒44 アナ・フィデリア・キロット  キューバ バルセロナ 1989年9月9日
南アメリカ 1分56秒68 レティティア・フリースデ スリナム ヨーテボリ 1995年8月13日
オセアニア 1分58秒09 カトリオナ・ビセット オーストラリア ホジュフ 2021年6月20日

  1. ^ 競技会によっては、参加人数・実施組数・トラックのレーン数の兼ね合いから、この種目のみ1つのレーンに2人の選手が入った状態でスタートすることがある。
  2. ^ 陸上競技マガジン1999年記録集計号326p





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