ラサ工業 ラサ工業の概要

ラサ工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 08:22 UTC 版)

ラサ工業株式会社
Rasa Industries, LTD
本社のある八重洲ダイビル
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 日本
101-0021
東京都千代田区外神田1-18-13
秋葉原ダイビル
設立 1918年大正7年)6月26日
1913年(大正2年)5月1日創業
業種 化学
法人番号 8010001034971
事業内容 化成品、機械、電子材料
代表者 坂尾耕作(取締役社長)[1]
資本金 84億4300万円
発行済株式総数 7944万2000株
売上高 連結:274億2700万円
単体:220億6100万円
(2018年3月末日現在)
営業利益 連結:28億4200万円
(2018年3月末日現在)
経常利益 連結:27億1800万円
単体:18億900万円
(2018年3月末日現在)
純利益 連結:22億5100万円
単体:16億1700万円
(2018年3月末日現在)
純資産 連結:130億700万円
単体:115億7400万円
(2018年3月末日現在)
総資産 連結:362億8100万円
単体:306億8500万円
(2018年3月末日現在)
従業員数 連結:557人,>単体:410人
(2018年3月末日現在)
決算期 3月31日
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人
所有者 ラサ工業株式会社
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (9.37%)
日本カストディ銀行株式会社 (4.78%)
BNPパリバSec(Lux)J.FIMルクスF.UCITS (4.78%)
主要子会社 ラサ晃栄株式会社
ラサスティール株式会社
関係する人物 恒藤規隆(創業者)
外部リンク http://www.rasa.co.jp/
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社名は、1907年明治40年)にラサ島(沖大東島)で肥料の原料となるリン鉱石を採掘したことに由来する。リン鉱石の採掘が行われなくなった現在でも沖大東島全体がラサ工業の私有地となっている。化学肥料を軸に鉱山非鉄金属製錬石炭採掘、化学事業(硫酸・リン化合物製造)、鉱山・工業機械製造と有機的な複合事業を行っていた。ラサ島の他に、岩手県田老鉱山宮崎県見立鉱山、熊本県三陽鉱山、山形県田川炭鉱北海道白糠炭鉱などを所有・経営していた。また、戦前には沖縄県の慶良間諸島屋嘉比島および久場島で慶良鉱山(銅)を、南沙諸島(スプラトリー諸島、当時は「新南群島」と呼称)で燐鉱採掘をおこなっていた他、鯛生金山を経営していた鯛生産業と合併した関係から大分県や鹿児島県(布計鉱山など)に金山を複数所有していた時期もあった。

現在は祖業である肥料・鉱山・製錬・硫酸事業からは撤退しており、化成品、機械、電子材料を軸として事業を展開している。シリコンウェハー再生事業では世界的な大手メーカーであったが、2010年度末をもって同事業から撤退した。

なお、ラサ商事は同社の商社部門子会社として設立されたが、のちに大平洋金属系となり、現在は独立系の商社となっている(ラサ工業・大平洋金属との取引関係は続いている)。


注釈

  1. ^ ラサ島燐礦による開拓の時点では、日本政府は「新南群島」に対する公式な領有宣言を行っていない。撤退後の1939年(昭和14年)になって領有を宣言したが、1952年(昭和27年)、サンフランシスコ講和条約の発効に伴い領有権を放棄している[8]
  2. ^ 沖大東島は1956年(昭和31年)以後、在日米軍沖大東島射爆撃場として利用している。ラサ工業は防衛施設庁を介して返還を求めているが、実現していない[12]

出典

  1. ^ 代表取締役の異動に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ラサ工業株式会社、2019年5月15日。 オリジナルの2020年1月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200119121603/http://www.rasa.co.jp/info201905151.pdf2020年1月19日閲覧 
  2. ^ ラサ工業 1993, p. 19.
  3. ^ ラサ工業 1993, p. 20.
  4. ^ a b ラサ工業 1993, p. 21.
  5. ^ ラサ工業 1993, p. 23.
  6. ^ a b c d e f g h i j 沿革”. ラサ工業株式会社. 2017年10月27日閲覧。
  7. ^ ラサ工業 1993, pp. 45–48.
  8. ^ ラサ工業 1993, pp. 48–49.
  9. ^ a b ラサ工業 1993, p. 235.
  10. ^ ラサ工業”. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンク. 2017年10月29日閲覧。
  11. ^ ラサ工業 1993, p. 236.
  12. ^ ラサ工業 1993, pp. 235–238.
  13. ^ 沿革”. 片倉コープアグリ株式会社. 2017年10月27日閲覧。


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