田川炭鉱とは? わかりやすく解説

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田川炭鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 23:52 UTC 版)

田川炭鉱
所在地
田川炭鉱
所在地 西田川郡温海町(現:鶴岡市五十川字田川)
都道府県 山形県
日本
座標 北緯38度39分39秒 東経139度37分46秒 / 北緯38.66076891972度 東経139.6293541948度 / 38.66076891972; 139.6293541948座標: 北緯38度39分39秒 東経139度37分46秒 / 北緯38.66076891972度 東経139.6293541948度 / 38.66076891972; 139.6293541948
生産
産出物 石炭
歴史
開山 1894年
閉山 1960年
所有者
企業 ラサ工業株式会社
⇒田川炭鉱株式会社
取得時期 1937年(ラサ工業取得)
プロジェクト:地球科学Portal:地球科学

田川炭鉱(たがわたんこう)は、かつて山形県西田川郡温海町(現在の山形県鶴岡市五十川字田川)にあった炭鉱ラサ工業が経営していた。

下記慰霊碑の前の「田川鉱山坑口跡入口」と案内のある小橋を渡り、林の中を100 mほど進んだところに、坑口跡(五十川坑)がある。周囲にも煉瓦造遺構が若干ある。また、専用線で使用されたと思われるホッパーが山中に残っている。

歴史

  • 1894年明治27年) - 田川炭田として開鉱し、後に深山炭鉱となる。約1年程で閉鉱した。
  • 1937年昭和12年)12月 - ラサ工業が買収。
    ※最盛期には五十川駅の貨物輸送量が新潟管内第1位を記録した程であった。
  • 1938年(昭和13年)6月1日 - 田川鉱業特設電話所設置[1]
  • 1939年(昭和14年)6月1日 - 田川鉱山郵便局開局[2]
  • 1944年(昭和19年) - 約6000人の工夫のうち567人が朝鮮人労働者。
  • 1945年(昭和20年)
    • 8月17日 - 終戦の混乱の中、無傷であった田川鉱業所は操業を再開。
    • 12月16日 - 石炭不足対策のため、国鉄が職員挺身隊66名を派遣[3]
  • 1946年(昭和21年)
    • 1月16日 - 国鉄からの派遣隊交替として41名が入山[3]
    • 2月28日 - 国鉄からの第2次派遣隊が退山[3]
  • 1947年(昭和22年)
    • 9月 - 月産2万2900トン(戦後最高)で、戦中からこの頃までで、県内石炭生産の62%を占めた。
    • 10月30日 - 選炭工場失火により全焼。
    • 12月 - コンプレッサー室が全焼。
  • 1948年(昭和23年)11月23日 - 選炭所竣工式挙行[4]
  • 1949年(昭和24年)2月10日 - 田川鉱業所、温海鉱業所を分離。
  • 1950年(昭和25年)
    • 3月14日 - 温海鉱業所を閉鎖。
    • 12月 - 田川炭鉱(株)設立。(企業合理化のため田川鉱業所を分離)
  • 1954年(昭和29年)7月30日 - 田川炭鉱(株)を(株)大阪造船所に譲渡
  • 1960年(昭和35年)11月10日 - 閉山。離職者434名。
  • 1982年(昭和57年) - 殉職者119名のを弔う慰霊碑が建立される。

脚注

  1. ^ 官報. 1938年06月02日”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 2020年7月21日閲覧。
  2. ^ 官報. 1939年05月24日”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 2020年7月21日閲覧。
  3. ^ a b c 『五十年史』内略年表 新潟鉄道管理局
  4. ^ 荘内自由新聞 昭和23年10月19日1面

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