フェイズシフト装甲 ヴァリアブルフェイズシフト装甲

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フェイズシフト装甲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/13 05:03 UTC 版)

ヴァリアブルフェイズシフト装甲

ヴァリアブルフェイズシフト装甲(ヴァリアブルフェイズシフトそうこう、Variable Phase Shift Armor)は、アニメ機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の装甲技術である。

略称はVPS (Variable Phase Shift) 装甲。この装甲の従来とは異なる特徴は、装甲に流す電流の量を変化させることが可能な点である。これによって、装備や状況ごとに装甲へのエネルギー配分を調整・最適化することで電力消費のロスを抑えることができる[28]。PS装甲を搭載するに当たり最も重要な課題は、機体の稼働時間を大幅に圧迫するという点である。エネルギー源に核エンジンを搭載すれば容易に解決できる問題ではあるが、ユニウス条約の締結によりそれも不可能になった。しかし、それがこの技術によって可能となった。雛形となったのはストライクルージュに搭載されたPS装甲であり、地球連合によるオーブ侵攻の折に流出した技術が、その礎を作った[29]

防御力は装甲に掛かる電圧に比例して変化し、例えばテスタメントでは通常時の装甲色は白いが、白兵戦時には耐久性を重視した赤色の高強度状態に移行する[30]。一方で、電力消費を大幅に抑えられるものの大きな強度変化はなされないとする資料も存在する[11]。主な用法は装備に合わせた消費電力の最適化であり、インパルスストライクE(ストライクノワール)、ライゴウガンダム等はこの機能を活用している。一方で、機体側の電圧設定を変えれば機体カラーは自由に変更できるため、バルドフェルド搭乗時のガイアのように専用カラーに置き換えるために用いられるケースも存在する[31][注 7]。加えて、戦闘中に任意で装甲電圧を切り替え、防御力の変更も可能[32]。また、飛行試験の計測用に白いラインをカラーリングしたプロトセイバーや、パイロットの嗜好に合わせて白い十字マークを施したテスタメント[32][注 8]のように、カラーパターンはマーキング目的で細かく行える事が示唆されている[注 9]




注釈

  1. ^ 一方で、『機動戦士ガンダムSEED FLAME ASTRAYS スペシャルエディション』作中においては実戦ではライゴウガンダムのコクピットVPS装甲が、アストレイ ブルーフレームサードの大型ソードによって破壊された描写もみられる。インパルスのエクスカリバーレーザー対艦刀によるフリーダム破壊時はシンの操縦技術により、切っ先にビームを出力しているためビーム破壊である[6]
  2. ^ 「機動戦士ガンダムSEED」アニメーション第13話および第15話(リマスター版14話)参照。
  3. ^ 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』では、イライジャ・キールザクファントムがPS装甲によりハイペリオンのビームサブマシンガンを防いでいた[8]。ただし、防御した際には装甲表面に傷が発生し、連続して受け続ければ破壊されるとの記述もある[8]ジェス・リブルベルナデット・ルルーが搭乗するアウトフレームDイルド・ジョラールが搭乗するプロトセイバー+11の戦闘においても、マディガン機専用の複合銃を装備したアウトフレームDの放ったビームがプロトセイバー+11に命中するものの、一撃での破壊には至っていない。ただし、装甲そのものはビームによって貫通され、そのダメージはコクピット付近まで達した[9]
  4. ^ 一方で、通常装甲よりもビームに対する耐性は向上するとした資料も見られる[7]スペースコロニーサイズの戦略兵器ジェネシスの外装にPS装甲を採用し、高い防御力を実現している。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦において、ジェネシスがクサナギエターナルのビーム兵器による一斉射撃やローエングリンによる陽電子砲を完全に防いでいた。これは、ジェネシスの装甲出力がMSよりはるかに大きいゆえにビーム兵器や陽電子による負荷が拡散して防御できたと解説されている[15]
  5. ^ 『機動戦士ガンダムSEED』アニメーション本編第18話(リマスター版17話)においては、バクゥの通常ミサイル76発の被弾でフェイズシフトダウンすることがバルトフェルドによって言及されている
  6. ^ フリーダムのレールガンによるアビスの推進器破壊時に一緒にノズル部分のVPS装甲がダメージを負った場面も存在するが、こちらも理由は不明。
  7. ^ 同様に、VPS装甲の雛形を搭載するストライクルージュの装甲も、電圧調整によってストライク同様のカラーリングに変化する描写が見られた。
  8. ^ カイト・マディガンの搭乗時に追加された
  9. ^ ただし、マディガン搭乗時のテスタメントのように、特定部位のみカラーを変える設定は手間がかかかるという[33]

出典

  1. ^ 『GREAT MECHANICS 7』双葉社、2002年12月、69-74頁。(ISBN 978-4575464115)
  2. ^ a b c d e 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED 上巻』メディアワークス、2004年10月15日初版発行、76-78頁。(ISBN 4-8402-2817-5)
  3. ^ a b 『RG 1/144 エールストライクガンダム』バンダイ、2011年4月発売、組立説明書。
  4. ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED 上巻』メディアワークス、2004年10月15日初版発行、30-31頁。(ISBN 4-8402-2817-5)
  5. ^ a b c d e 森田繁「SEEDの理」『月刊ニュータイプ』2004年2月号、角川書店、36-39頁。
  6. ^ GUNDAM.info 「MG フォースインパルスガンダム」対談
  7. ^ a b 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 上巻 真実を求める者』メディアワークス、2006年7月15日初版発行、161頁。(ISBN 4-8402-3473-6)
  8. ^ a b c 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 1』角川書店、2005年7月1日初版発行、250-252頁。(ISBN 4-04-471701-X)
  9. ^ 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 2』角川書店、2006年7月1日初版発行、212頁。(ISBN 4-04-471702-8)
  10. ^ 『MG 1/100 エールストライクガンダム』バンダイ、2003年10月発売、取扱説明書。
  11. ^ a b c 『パーフェクトグレード MBF-02 ストライクルージュ+スカイグラスパー』バンダイ、2005年8月発売、取扱説明書。
  12. ^ 『1/100 MG フリーダムガンダム』バンダイ、2004年7月発売、組立説明書。
  13. ^ 『1/60 PG ガンダムアストレイ レッドフレーム』バンダイ、2009年3月発売、取扱説明書。
  14. ^ 『機動戦士ガンダムSEED オフィシャルファイル メカ編vol.1』講談社、2003年2月17日初版発行、28-29頁。(ISBN 4-06-334678-1)
  15. ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED 下巻』メディアワークス、2004年11月15日初版発行、74-75頁。(ISBN 4-8402-2867-1)
  16. ^ 後藤リウ『機動戦士ガンダムSEED 5 終わらない明日へ』角川書店、2004年2月1日初版発行、382-383頁。(ISBN 4-04-429105-5)
  17. ^ 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 下巻 絆を求める者』メディアワークス、2006年8月15日初版発行、89-92頁。(ISBN 978-4840234986)
  18. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINYモデルVOL.2 DESTINY MSV編』ホビージャパン、2006年3月31日初版発行、115頁。(ISBN 4-89425-415-8)
  19. ^ 『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』メディアワークス、2011年9月、187頁。(ISBN 978-4048708579)
  20. ^ 『マスターグレード  1/100 ストライクルージュ オオトリ装備 Ver.RM』バンダイ、2013年9月発売、組立説明書。
  21. ^ 山根公利『山根公利 メカ図鑑』エムディエヌコーポレーション、2008年1月、12-13頁、ISBN 978-4844359609
  22. ^ 『MG 1/100 ランチャー/ソードストライクガンダム』バンダイ、2008年4月発売、付属説明書。
  23. ^ 『電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 上巻』メディアワークス、2007年10月20日初版発行、30頁。(ISBN 978-4-8402-4058-1)
  24. ^ 『1/100 MG デスティニーガンダム エクストリームブラストモード』バンダイ、2007年10月発売、組立説明書。
  25. ^ 『機動戦士ガンダムSEED MSエンサイクロペディア』一迅社 2008年7月1日初版発行 82-83頁。(ISBN 978-4-7580-1108-2)
  26. ^ 『機動戦士ガンダムSEED メカニック&ワールド』双葉社、2012年11月28日初版発行、54頁。(ISBN 978-4-575-46469-6)
  27. ^ 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 2』角川書店、2004年7月1日初版発行、22-25頁。(ISBN 4-04-429703-7)
  28. ^ 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア』一迅社、2008年11月15日初版発行、19頁。(ISBN 978-4-7580-1126-6)
  29. ^ 『HG 1/144 フォースインパルスガンダム』バンダイ、2004年10月発売、組立説明書。
  30. ^ 『ガンダムSEED ASTRAY MASTERS』メディアワークス、2006年5月、112頁。(ISBN 4-8402-3461-2)
  31. ^ 『ハイグレード 1/144 ガイアガンダム (アンドリュー・バルトフェルド専用機) 』バンダイ、2005年8月発売、組立説明書。
  32. ^ a b 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 下巻 絆を求める者』メディアワークス、2006年8月15日初版発行、79頁・125頁。(ISBN 978-4840234986)
  33. ^ 『月刊ガンダムエース』2006年1月号、角川書店、473頁。
  34. ^ 千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 1』角川書店、2003年9月1日初版発行、104-107頁。(ISBN 4-04-429701-0)


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