どさんこワイド 概要

どさんこワイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/27 23:58 UTC 版)

概要

笹原嘉弘が初代プロデューサーとして「生放送・双方向・得する情報」のコンセプトを考案し「地方局が信頼されるにはニュースが大切」の考えとともにニュースを基本に生活情報を加えた構成を基本として、夕方のローカル情報ワイド番組の先駆けとして開始[1]。その後中継機材の小型化やスマートフォンによるクイズ解答など放送技術の進展により番組のライブ感や双方向性を高めて現在に至っている[1]。番組内では数字部分を省略しSTVどさんこワイドとアナウンスされることが多い。タイトルロゴは番組開始当初から2016年9月30日まで基本的なデザインを変更することなく使用していたが、2016年10月3日の放送から2代目となる現行のタイトルロゴとなっている。

番組名の変遷

沿革

  • 1990年12月31日 - 番組の布石となる特別番組「明石・洋二のいろいろあって大晦日」を放送。
  • 1991年
    • 9月15日 - 敬老の日特番「どさんこワイド120」を放送。
    • 10月7日 - 17時から2時間の大型情報番組として「どさんこワイド120」がスタート。ニュース情報センター「Dテラス」運用開始前まで使われていたニューススタジオ(Nスタジオ)からの放送となる。ニュースは報道フロアからの放送が中心だった。
  • 1992年
  • 1993年
    • 10月1日 - 14時台に放送されていた「ちょっと、和久井の2時ですよ」のテレビショッピングを含む各コーナーを統合し、番組が15時50分放送開始に変更。これに伴い、タイトルの数字を従来の放送時間だった「120」から当時の北海道の市町村の数だった「212」に改め、「どさんこワイド212」に変更(「212」の由来については「ちょっと和久井の2時ですよ」と「どさんこワイド120」をつなげたという説もある)。以降、末尾の数字が市町村合併が行われる度に変動することとなる(#番組名の変遷参照)。使用スタジオはニュースコーナーを除き現在のTスタジオに変更した。
  • 1995年4月 - 「どさんこゴールデン」(月1回木曜19:00 - 19:54)開始(1998年9月終了)。
  • 2000年
    • 2月 - 日本テレビの番組「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」の木梨憲武メインのコーナー「生ダラアナウンス学院」に出演した一般女子学生がリポーターとして出演、本来はCM明けにスタジオ振りし始まる予定だったが、スタジオが停電になったために急遽リポートから始まった。スタジオの停電は番組初のハプニングだった。生ダラのロケで使っていた照明で一部照らした。
    • 9月 - 谷口祐子が卒業。
  • 2000年10月 - 2代目女性キャスター中島静佳(当時STVアナ)と、街角担当として福永俊介が加入。
  • 2001年
    • 2月5日 - BS日テレで初の全国放送を実施(18時台のニュースを除く)。翌6日から開催された「さっぽろ雪まつり」の特集がメインで、大通公園上空のヘリ中継や、スタジオには桂三枝(現・六代目桂文枝)がゲストで招かれるなど、道外視聴者を意識した作りになっていた。また、視聴者プレゼントの当選者には岩手県盛岡市からの応募者が入っていた。現在のところ、全国放送は過去1度のみである。
      • CMは、BS日テレではSTVアナウンサーによる北海道の紹介VTRに差し替えられたが、一部では「石屋製菓」(白い恋人)や「札幌海鮮丸」(北海道の宅配寿司チェーン)、大泉洋出演の「林屋製茶」のCMなど道内ローカルCMも流された。
    • 3月 - 熊坂伸広キャスターが卒業。
    • 4月 - 2代目ニュースキャスターとして春日和彦キャスターが加入。
    • 9月 - 放送開始10周年を迎える。
  • 2002年 - 星澤幸子が担当のコーナー「奥様ここでもう一品」が「同じ人物が出演して最も長く続いている料理番組」としてギネス世界記録に認定。
  • 2004年
    • 3月 - 中島静佳が卒業し退社。
    • 4月 - 3代目女性キャスター高山幸代が加入。
  • 2006年
    • 9月 - 高山幸代と春日和彦キャスターが卒業。
    • 10月2日 - 福永俊介がメインキャスター陣に昇格。4代目女性キャスターとして近藤麻智子(月 - 水)と寺田あやこ(木・金)、ニュースキャスターが和久井薫、街角担当に岡崎和久が加入。
  • 2007年
    • 9月 - 「2時のワイドショー」開始以来続いていた「ベストショッピング」を終了。
    • 10月1日 - 「17年目突入」の記念スペシャルとして14:55から1時間繰り上げ放送された。
    • 10月2日 - この日から放送開始時間が15:48に繰り上がる。
  • 2008年
    • 7月15日 - この年入社した松下ゆきこ西森ちほ山藤みちがJR札幌駅南口で初鳴き。3人とも後に街角担当となる。
    • 10月6日 - 松下ゆきこが加わり、岡崎とコンビで街角担当となる。同番組プロデュースの連続テレビドラマ「桃山おにぎり店」(下記参照)がスタート(全10回、17日まで放送)。
  • 2009年
    • 3月18日 - 木村洋二が体調不良の為長期休養へ入ったと発表。
    • 3月26日 - 近藤麻智子が卒業。この5日後付でSTVを退社。
    • 3月27日 - この日「朝6生ワイド」を卒業した急式裕美が中継で初登場。
    • 3月30日 - 5代目女性キャスターとして急式裕美が正式に加入。オープニングとジャンクションが一新。
    • 4月7日 - 17時台の「奥さん!お絵かきですよ!」に加え、16時台に視聴者の主婦が参加するコーナー「奥様旬感!当てたら万!」がスタート。
    • 6月5日 - 長期休養していた木村洋二が復帰。
    • 9月28日 - 「-当てたら万!」が「-お絵かきですよ!」同様、賞金が積み立て方式となる。
  • 2010年3月22日 - 「どさんこワイド」の前に放送している「情報ライブ ミヤネ屋」がよみうりテレビ・中京テレビ・広島テレビのみ全国ネット2周年記念としてこの週だけ16:53まで放送時間を拡大。その中で各地の情報番組と中継でつないで放送する企画を実施し、「どさんこワイド」が登場。道内では通常通り15:48で「ミヤネ屋」が終わり、「どさんこワイド」開始直後にまた「ミヤネ屋」が放送された。
    • 3月25日 - 松下ゆきこが卒業。29日より「朝6生ワイド」で月・火・水曜の天気コーナー担当となる。
    • 3月26日 - 1991年の番組開始当初から続いていた「どうあん先生の健康百科」が終了。寺田あやこが卒業、この5日後の3月31日にSTVを退社。放送終了間際、街角に29日から担当する西森ちほと山藤みちが登場。
    • 3月29日 - 西森ちほと山藤みちが正式に初登場。
    • 4月2日 - 同番組プロデュースの連続テレビドラマ第2弾「アキの家族」(下記参照)がスタート(毎週金曜全3回、16日まで放送)。
    • 12月9日 - 札幌ドームで行われた「北海道日本ハムファイターズ斎藤佑樹入団記者会見」の模様を生中継するため、当番組を14:55からの放送に拡大した。
  • 2011年
    • 3月25日 - 明石英一郎が3月28日に開始となる朝の姉妹番組『どさんこワイド!!朝!』を担当することになったため、この日をもって卒業。
    • 3月28日 - 森中慎也アナウンサーがニュース・キャスターとして、小出朗アナウンサーが街角担当キャスターとしてそれぞれレギュラー出演開始。
    • 4月4日 - 番組開始から20周年を記念して、この日から4月8日までの1週間、放送時間が従来の開始時間より約1時間繰り上がり、拡大スペシャルとして14:55からの放送となる。これにより、拡大スペシャル期間中「情報ライブ ミヤネ屋」は第1部終了で飛び降りとなる。
    • 7月8日 - 番組開始20周年を記念して『どさんこワイド!!朝!』、『どさんこワイドひる』と連動で「どさんこ函館スペシャル」と銘打った拡大スペシャルとして14:55からの放送。クイズコーナーも含めて全編函館市からの生中継を送る構成となっている(ニュースコーナーのみ札幌からの放送)。どさんこワイド各番組のキャスター陣が総動員で出演。14:55からの開始により、「情報ライブ ミヤネ屋」は第1部終了で飛び降りとなる。
    • 10月3日 - 岡崎和久アナウンサーはメインキャスターに昇格。またこの日から4日間、20周年記念としてこれまで街角を担当してきた歴代キャスターが現在街角を担当している小出朗アナウンサーとコンビを組んで登場した(3日-木村洋二、4日-明石英一郎、5日-福永俊介、6日-岡崎和久)。
    • 10月7日 - 7月の函館キャラバンと同様に朝・昼と連動で「ぞっこん!ほっかいどう 十勝キャラバン」を14:55から1時間拡大して放送。ニュースを除きすべて帯広市からの生中継を行った。
    • 12月28日 - 生放送情報番組初となる地上デジタル放送でのマルチ・2チャンネル同時放送。14時55分から15時48分30秒まで通常の051chでの放送のほか052chを使用して中継の裏側の様子を中心にした内容を放送[2]。なおマルチ・2チャンネル放送は「ぞっこん!ファイターズ」野球中継などでは既に使用している。
  • 2012年
    • 3月30日 - 和久井薫・西森ちほ・山藤みち・小出朗が卒業。西森は退社、和久井・山藤・小出は番組異動。
    • 4月2日 - アシスタントに八木菜摘が加わる。
    • 9月28日 - 森中慎也と日本気象協会気象予報士の大久保智子[3] が卒業。
    • 10月1日 - 宮永真幸がニュース・キャスターとして、大家彩香松原江里佳が街角担当キャスターとしてそれぞれレギュラー出演開始。
    • 10月8日 - 気象予報士の岡本肇が加わる。
  • 2013年
  • 2014年
    • 9月29日 - 「奥さんお絵かきですよ!」公式スマートフォンアプリ開始、アプリを通じての視聴者連動プレゼントを開始。
  • 2015年
    • 2月5日 - 放送回数6000回を達成。
    • 5月4日 - サッポロファクトリーから公開生放送。
    • 9月 - 村雨美紀と大慈弥レイと木戸聡彦が加入。
  • 2016年
    • 2月 - 体調不良のため木村洋二が再び休養になる。
    • 3月 - 大慈弥レイが卒業。
    • 4月 - 神谷誠が加入。
    • 10月3日 - タイトルロゴ・スタジオセットを一新。(「朝!」も同日に一新)
    • 10月7日 - 番組開始25周年を迎えた。
    • 10月12日 - 番組スマートフォンアプリ「どさんこアプリ」の提供を開始[4]
  • 2017年10月26日 - 体調不良で休業していた木村洋二が復帰した。
  • 2018年
    • 8月13日 - 「奥さんお絵かきですよ」のスピンオフコーナー「旦那さんお絵かきですよ」に池添謙一勝浦正樹(JRA騎手)が一般人を装い出演。抽選を突破した池添は丸山元気を解答者に指名し電話をかけたが、出演者は誰も素性に気づかなかった。なお勝浦は翌日と翌々日も出演したが抽選漏れしている[5]
    • 12月27日 - 放送回数7000回を達成。
  • 2020年
    • 2月24日 - 2019新型コロナウイルスに伴い札幌駅前中継並びにゲーム企画「奥さんお絵かきですよ!」「アプリで投票!どさんこランキング!」を休止。駅前コーナーの天気予報「空のごきげん」はSTV本社前、告知コーナー「街角30秒勝負」は本社1階STVホールロビーから実施。
    • 4月5日 - 「どさんこワイドにちようび」(日曜12:35 - 13:30)を開始。過去一週間の本番組並びに「どさんこワイド朝」で放送された主要内容のダイジェストを取り上げる。
    • 9月25日 - 急式裕美が番組を卒業。
    • 10月7日 - 明石がリポーターとして復帰。久保明日香が加入。
  • 2021年
    • 10月3日 - 「どさんこワイド 30周年!感謝月間開幕スペシャル」として日曜12:35 - 14:00に札幌ドームから生放送。同日札幌ドームで開催のプロ野球北海道日本ハムファイターズ-埼玉西武ライオンズ戦にてコラボレーション企画を実施し始球式を福永俊介・スタメン発表アナウンスを佐々木美波が担当、スペシャル後続の試合中継では番組出演アナウンサー6名が副音声出演しCM前後にはどさんこワイド内でのファイターズ関係者の出演した名場面も取り上げられた。
    • 10月7日 - 番組30周年記念特別番組「これまでも これからも 北海道にありがとう! どさんこワイド30周年スペシャル」を放送。16・17時台にSTVホールからの公開生放送を行い3DCG合成による歴代のスタジオセットの再現、初代キャスター陣を務めた谷口祐子・木村洋二・明石英一郎・熊坂伸広のゲスト出演、過去の名場面や取材者の現況取材、10月25日から29日の「30周年恩返しキャラバン中継」の中継先市町村抽選会、札幌駅南口の風景を合成して抽選で選ばれた観客を出題者に迎えての「30周年お絵かきですよ」、大倉山ジャンプ競技場からの記念打ち上げ花火を展開。また公開放送後18時台のニュースパートでは番組開始以来30年間の主な北海道のニュースを振り返る特集を展開した。
  • 2022年
    • 4月4日 - 料理コーナー「奥様ここでもう一品」を「どさんこ☆キッチン」にリニューアル[6]
    • 9月30日 - 久保明日香が番組卒業。
    • 10月3日 - フィールドキャスターとして西尾優希が加入[7]
    • 10月10日 - 2年8か月ぶりに札幌駅前からの街頭パートを実施。
  • 2023年
    • 1月11日 - 放送回数8000回達成[8]
    • 4月8日 - 姉妹番組どさんこWEEKEND(土曜11:55 - 13:00)を開始。本番組と異なり事前収録。
  • 2024年
    • 3月29日 - 木戸聡彦が番組卒業。
    • 4月1日 - リポーターとして宮崎愛瑠と油野純帆が加入。

注釈

  1. ^ 2019年7月より。2019年10月まではSTVアナウンサーで、7月から定年退職までは両職を兼務。社籍はSTV本社のままであった。

出典

  1. ^ a b 中村康利 (2019年1月4日). “北海道から平成がわかる 地方放送局の5民放そろい30年 ローカル番組 花開く”. 北海道新聞(朝刊) (北海道新聞社): pp. 11 
  2. ^ 052chの画面右上のヘッダ表示も裏側にちなんで、どさんこ君も後向きの姿で表現している。
  3. ^ 活動の拠点を北海道外に移してからは「久保智子」名義で活動。
  4. ^ STV公式スマートフォンアプリ『どさんこアプリ』10月12日(水)正式リリース! - PR TIMES(2016年10月12日)
  5. ^ 池添 やはりタダ者ではないこの男“クセ馬”ナイトオブナイツをVロードに導く/トレセン発秘話 netkeiba.com、2018年8月17日
  6. ^ dosanko_wideのツイート(1510917566872522755)
  7. ^ "北海道の朝&夕方にNEWフェイス!". WEB営業局. 札幌テレビ放送. 6 October 2022. 2022年11月22日閲覧
  8. ^ 札幌テレビ(STV)夕方情報ワイド番組「どさんこワイド」8000回放送達成 - PR TIMES
  9. ^ 2021年始までの平日夕方は『NNNニュース』・『NNNニュース&スポーツ』が放送されていた。また、他局でも北海道テレビの『スーパーJチャンネル』(テレビ朝日制作)と北海道放送の『Nスタ』(TBSテレビ制作)では年末年始の月 - 金曜日と重なる日は日替わりシフトの局アナ2人と気象予報士1人が出演する25分または30分の短縮版を放送している。
  10. ^ a b c d e f 『Hoppoken = 北方圏 北の今・人・明日』第80号、北方圏センター、1992年7月15日、119頁、NDLJP:2832896/60 
  11. ^ a b c d e 『Hoppoken = 北方圏 北の今・人・明日』、北方圏センター、1995年7月5日、3頁、NDLJP:2832908/2 
  12. ^ a b c d e f 『はこだて財界 新年特大』第32巻第1号、函館財界問題研究所、2000年1月1日、56頁、NDLJP:2847298/28 
  13. ^ STV『どさんこワイド』“みらいの応援キャスター”にEXILE SHOKICHI抜擢★”. LDH (2014年3月18日). 2014年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月18日閲覧。
  14. ^ 本間翼. “滝谷美夢の旅企画がスタート 初回は函館の潮風に深呼吸/滝谷美夢のみゆダイアリー - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年4月13日閲覧。
  15. ^ どさんこワイドに新メンバー! 田中美保さん - どさんこワイド公式サイト・2015年3月17日
  16. ^ 桃山おにぎり店 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇”. テレビドラマデータベース. 2022年7月12日閲覧。






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