慣性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/01 09:55 UTC 版)
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古典力学 |
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慣性(かんせい、英: inertia)とは、運動している物体が動き続けようとする性質をいう。惰性(だせい)あるいはイナーシャともいう。 運動状態の物体は、外力が働かなければ運動状態が変化しないため、停止せずに動き続ける。
ある基準系(観測者)に対して慣性の法則が成り立つ。慣性の法則が成立する系を慣性系と呼び、それ以外を非慣性系と呼ぶ。 慣性の法則は次のように説明される:
『(ある慣性系を基準とし)基準慣性系に対して静止している物体は、その物体に力が働かない限り、基準慣性系に対し静止を続ける。また同様に、基準慣性系に対して運動する物体は、その物体に力が働かない限り、基準慣性系に対する運動状態を一定に保つ(等速直線運動する)。』
例えばニュートンの運動方程式について、運動方程式を非慣性系に対する物体の運動にそのまま適用することはできない。仮に対象の非慣性系の慣性系に対する加速度が分かるとすれば、慣性系における運動方程式をもとに座標変換することで、非慣性系における運動方程式が得られる。ニュートンの運動方程式の場合、座標変換の結果は、慣性系における運動方程式と形式上同じであり、非慣性系の慣性系に対する相対運動は、見かけの力(慣性力)として現れる。
見かけの力が充分小さいと見なせるなら、その非慣性系は近似的に慣性系と見なせる。非慣性系が近似的に慣性系とみなせるかは、対象となる物体の運動に依存する。
外力に対する応答として、物体の速度の変化がある。外力に対し、速度変化が乏しく慣性運動を継続する性質が強いことを、俗に「慣性」が大きいと表現する。
物体の速度変化の激しさは加速度によって表される。ニュートンの運動方程式より質量を持つ物体に加わる加速度は、物体に加わる力と質量の比で表される。
慣性
出典:『Wiktionary』 (2021/06/26 03:44 UTC 版)
名詞
発音(?)
- か↗んせー
合成語
翻訳
- イタリア語: inerzia (it) 女性
- 英語: inertia (en)
- エストニア語: inerts, inertsus
- エスペラント: inerteco, inerteca forto, inertforto
- オランダ語: inertie (nl), traagheid (nl)
- ギリシア語: αδράνεια (el) 女性
- スウェーデン語: tröghet (sv)
- スコットランド・ゲール語: do-mhùthadh (gd) 男性
- スペイン語: inercia (es) 女性
- チェコ語: setrvačnost (cs) 女性
- ドイツ語: Trägheit (de) 女性
- ノルウェー語: treghet, treighet 男性
- ハンガリー語: tehetetlenség (hu)
- フィンランド語: inertia (fi), hitaus (fi)
- フランス語: inertie (fr) 女性
- ポルトガル語: inércia (pt)
- ロシア語: инерция (ru) (inércija) 女性
「慣性」の例文・使い方・用例・文例
- たばこは習慣性が高い
- 構造的慣性はいわゆる「大企業病」の原因になり得る。
- 慣性を得た。
- モルヒネは習慣性が強い.
- 慣性モーメント.
- この薬は習慣性になることがある.
- 習慣性
- 強迫観念的に、または、生理的に、習慣性の何かに依存している
- 習慣性薬物
- あなたが依存するようになった何か他のものまたはすべての習慣性の薬剤の完全な、突然の使用中止
- 慣性に反応する機器によってミサイルをコントロールする方法
- 静止している物体の慣性
- 慣性の、または、慣性に関する
- 回転の慣性
- 習慣性がない習慣性の薬、しかし、その使用は、他の習慣性薬物の使用につながるかもしれない
- マイルドな麻酔性の鎮静薬(商標名はダルボン)、メタドンに似ているが習慣性はない
- 彼は、彼の慣性に打ち勝って、仕事に戻らなければならなかった
- 真空中の光の速度は一定であり、すべての慣性系で物理的法則は不変であるという仮説に基づいた相対性の物理理論
- 慣性座標系で静止している粒子の質量と等価なエネルギー
- 心理的、肉体的に習慣性のあるものに対する依存症(特にアルコールや麻薬など)
慣性と同じ種類の言葉
- >> 「慣性」を含む用語の索引
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