かい‐めん【界面】
界面
界面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 01:30 UTC 版)
界面(かいめん、英: interface)とは、ある均一な液体や固体の相が他の均一な相と接している境界のことである。この「他の均一な相」が気体もしくは真空であるとき、界面を特に表面(surface)とよぶ(例外もある)。ただし、お互いが完全に混ざり合うことはしない(混ざり合うと界面でなくなる。ただし、界面付近数原子層程度で互いの原子からなる化合物を形成する場合はある)。界面は気相と液相、液相と液相、液相と固相、固相と固相の二相間で形成される。界面を構成する分子・原子は、界面を挟んでいる相から連続的に続いているにもかかわらず、相内部とは性質が異なり、膜のようなはたらきをする[1]。たとえば界面では光線が反射や屈折、散乱、吸収を起こし、界面間には界面張力がはたらく。
- ^ 田中一義; 田中庸裕 『物理化学』 丸善、2010年、444頁。ISBN 978-4-621-08302-4。
- ^ a b 志村史夫 『したしむ表面物理』 朝倉書店、2007年6月。ISBN 978-4-254-22769-7。
「界面」の例文・使い方・用例・文例
- 未熟児の中には肺中の界面活性物質の欠乏によって呼吸が十分できない子もいる。
- 界面層
- 界面張力は、2つの液体の間のインターフェースの表面張力である
- 非混和性液体油と水の間の境界を形成する界面
- 米国の化学者で、界面化学を研究し、ガス充填タングステン電球を開発し、高温電気放電に取り組んだ(1881年−1957年)
- 特定の鉱物に対する捕集力を増すために、浮遊選鉱の過程で用いられる界面活性化学物質
- 界面化学という学問
- 界面張力という,界面の面積を減少させようとする力
- 屈折面という,光線などが屈折する,2つの媒質の境界面
- 液体と気体の間の境界面
- 二つの気団の境界面
- 二つの媒質の境界面に差し込んでくる光線
- 性質の異なる二つの気団の境界面
- トロポポーズという,対流圏と成層圏の境界面
- 吸い着けられた物質が吸着界面から離れること
- 2つの物質が接触している境界面
- 対流圏と成層圏の境界面
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