こ‐じ【▽火▽箸/▽火▽筋/▽火×匙】
ひ‐ばし【火箸】
火箸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/21 05:46 UTC 版)

火箸(ひばし)は、炭火などを扱うための金属製の箸[1] 。火ばさみを含めた総称である地域もある。
概説
かつて火鉢や囲炉裏が普及していた時代には、どこの家庭にもある一般的な道具だった。2本の、先に行くにつれて細くなる金属の棒で構成され、長さは25センチから40センチ程度。炭を継ぎ足したり、熾っている火を調整したりするときに使用する。後端は丸いもの、瓦釘のようになっているもの、割ったり巻いたりして輪をつけたものなど様々である。
火鉢の火を灰を被せて消した後、火箸を十文字に刺しておくという習慣があった。一種の火伏せのまじないである[2]。また、アイヌには、地震が起こった際、囲炉裏の灰に火箸を刺すまじないがあった(アメマスの伝承を参照)。
その他の用途
家庭で炭火を扱うことが少なくなるにつれ、茶道の席などを除き次第にその姿を消していったが、何本かを吊るして風鈴にするという風流な用途があり、この目的で生き残っているのを見かけることができる。戦国時代から甲冑師として鉄の加工技術を守ってきた姫路市の明珍(みょうちん)家では、この材料に日本刀の材料である玉鋼を用い、さらに美しい音色のものを現在も製作している。この音色は冨田勲の楽曲にサンプリングされたり、ソニーの音響機器の試験にも使用されている。
脚注
関連項目
火箸(ひばし)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 02:48 UTC 版)
金属製の比較的長い箸。火の付いた炭や木を移動させたりひっくり返したりして火力の調整を行う。
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「火箸」の例文・使い方・用例・文例
- 火箸で火を挟む
- 火箸で火をはさむ
- 彼は金火箸のようにやせている
- 焼火箸で孔を明ける
- 焼けた火箸
- 明治初期,明珍家は火箸の製作に転じる。
- 1960年ごろ,火箸の需要が減少。
- 宗(むね)理(みち)さんは1965年に明珍火箸で風鈴を製作した。
- 明珍火箸はその音色で好評を得ている。
- 実際に,ソニーは明珍火箸を自社マイクの性能検査に使用している。
- 玉鋼火箸は2002年のFIFAワールドカップ決勝戦前夜祭で使用された。
- その後,当家は鍛(たん)造(ぞう)技術を活かして火箸を作りました。
- 火箸は火鉢の炭を取り扱うための鉄製の箸です。
- 当時,火箸は生活必需品でした。
- 火箸の注文は減少しました。
- そして,私たちの作る火箸が出す美しい音を利用する案を思いつきました。
- 私は火箸を使って風鈴を作ることにしました。
- 私は4本の火箸を縦につるしました。
- しかし,火箸は重すぎて,そよ風では揺れませんでした。
火箸と同じ種類の言葉
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