まつば‐ぼたん【松葉×牡丹】
まつばぼたん (松葉牡丹)



●南アメリカのブラジルからアルゼンチンにかけてが原産です。夏の暑さや乾燥に強く、高さは10~15センチになります。夏から秋にかけて、赤色やピンク色、黄色、白色それに橙色などの花を咲かせます。花は一日花で、ふつうは昼過ぎにはしぼんでしまいます。和名は、葉が松葉に、花が「ぼたん(牡丹)」に似ているのことから。別名で「つめきりそう」とも呼ばれますが、枝先をツメで切って挿せば簡単に増やせます。
●スベリヒユ科スベリヒユ属の多年草で、学名は Portulaca glandiflora。英名は Rose moss。
| クレイトニア: | クレイトニア・ペルフォリアータ |
| スベリヒユ: | ポーチュラカ 松葉牡丹 滑りひゆ |
| ハゼラン: | タリヌム・フルティコスム 爆ぜ蘭 |
| ポーチュラカリア: | ポーチュラカリア・アフラ |
松葉牡丹
松葉牡丹
松葉牡丹
マツバボタン
(松葉牡丹 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/14 08:02 UTC 版)
| マツバボタン | ||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マツバボタン 一重咲き
白花の八重咲き
|
||||||||||||||||||||||||
| 分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||
| 学名 | ||||||||||||||||||||||||
| Portulaca grandiflora Hook.[1] | ||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||
| マツバボタン(松葉牡丹) | ||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||
| eleven o'clock, moss-rose purslane, rose moss |
マツバボタン(松葉牡丹、学名:Portulaca grandiflora )はスベリヒユ科スベリヒユ属の一年生草本。別名ホロビンソウ、ツメキリソウ、ヒデリソウ。
和名は肉質の葉を松葉に、花を牡丹にたとえたもの[3][4][5]。別名のホロビンソウ(不亡草)は一年草だがこぼれ種で毎年生えてくることに由来[4]。ヒデリソウは日照りにも強いことに、ツメキリソウは爪で切って土に挿すだけで簡単に生えることにそれぞれちなむ[6]。
学名の由来
属名Portulaca の由来については諸説あり、古いラテン語のporto(有する)+lac(乳)の2語からなり、乳液を有することにちなむとするもの[7]、ラテン語のポルチュラ(門)に由来し、昼夜で花が開閉する様を意味すると考えられるが真意は不明とするもの[4]、ポルチュラを入口とし、果実が熟するとフタが取れて口が開くことに由来とするもの[6]等、様々である。種小名grandiflora は大きな花を意味する[7][4][6]。
特徴
高さ30 cm以内。茎は円柱形で細長く、多数分枝し広がる。葉は肉厚で1–3 cmと短い円柱形で、松葉よりは太く、全縁で互生あるいは螺旋状に並ぶ。葉腋には長い白毛が束生する。雄しべは多数あり、雌しべの先は5–9裂する。花は頂生し、径3 cmほどで、花色は赤、橙、黄、白、桃、紫色など様々。一重咲き品種の花弁は5枚だが、雄しべの一部が花弁に変化した八重咲き品種も普及している。果実は蓋果で径5 mmほど。種子は鉛色で非常に細かい。染色体数2n=18[3][7][8][6][9]。さらに大きい径5 cmの花を咲かせる品種(ジュエル)もあり、花色は紫、白、桃などで、耐寒性があり多年生となり、染色体数2n=10で、普通種とは交雑しない[10][7]。
花弁の色はベタレイン系色素のベタキサンチンやベタシアニジンに由来し、アントシアニンは含まれない[11]。
分布と生育環境
ブラジル、アルゼンチン原産[7][8]。POWOでは南米ペルー・ブラジル〜アルゼンチンに分布としている[12]。
利用
日本へは江戸時代末期に渡来した。日当たりの良い場所を好み、乾燥に強く丈夫で花色も豊富なため、日本では夏の花壇を彩る花として古くから利用されてきた。夏の寄せ植えやハンギングバスケットに向く。蒸れには弱いため、湿地には不向き。元々は一重咲きで昼までに閉じるものであったが(英名のeleven o'clockは11時頃に花が閉じることに由来)、現在は八重咲きで夕方まで開花するよう品種改良が進められている。種子は微細なため、砂と混ぜて蒔くと良い。播種後10–12週間で開花する。挿し芽でも容易に繁殖する[7][8][5][6]。
ギャラリー
脚注
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Portulaca grandiflora Hook. マツバボタン”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2025年12月12日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Portulaca pilosa L. subsp. grandiflora (Hook.) R.Geesink マツバボタン シノニム”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2025年12月12日閲覧。
- ^ a b (池原 1979, p. 35)
- ^ a b c d (中村 1998, p. 169)
- ^ a b (東宮 2020, p. 119)
- ^ a b c d e (沖田原 2021, p. 304)
- ^ a b c d e f (最新園芸大辞典編集委員会 1987, p. 175)
- ^ a b c (天野 1997, p. 281)
- ^ (林 & 名嘉 2023, p. 100)
- ^ (本間, 高野 & 岩佐 1962, pp. 103–113)
- ^ (武田 1997, p. 222)
- ^ “Portulaca grandiflora Hook.” (英語). Plants of the World Online. Kew Science. 2025年12月13日閲覧。
参考文献
- 本間忠; 高野史郎; 岩佐亮二「マツバボタンの種間交雑(1)」『千葉大学園芸学部学術報告』第10巻、103–113頁、1962年。
- 池原直樹「マツバボタン Portulaca pliosa ssp. grandiflora」『沖縄植物野外活用図鑑』 1巻《栽培植物と果樹》、新星図書出版、1979年。
- 最新園芸大辞典編集委員会 編「マツバボタン」『最新園芸大辞典』 9巻(第2版)、誠文堂新光社、千代田区、1987年。ISBN 4416483058。
- 武田幸作 著「コラム 花の色のメカニズム」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 5巻、朝日新聞社、東京、1997年、222頁。 ISBN 9784023800106。
- 天野誠 著「マツバボタン」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 7巻、朝日新聞社、東京、1997年、281頁。 ISBN 9784023800106。
- 中村浩「マツバボタンは不滅の花」『園芸植物名の由来』東京書籍、東京都北区、1998年。 ISBN 4487795583。
- 東宮千鶴 編「マツバボタン」『園芸大図鑑 新装版』ブティック社、東京都千代田区、2020年。 ISBN 9784834790313。
- 沖田原耕作「マツバボタン」『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。 ISBN 9784909366832。
- 林将之; 名嘉初美「マツバボタン」『沖縄の身近な植物図鑑』(第2版)ボーダーインク、2023年。 ISBN 9784899824350。
外部リンク
- マツバボタン・ジュエル (松葉牡丹) hananami.com
- マツバボタン 365花撰
- マツバボタンの育て方 植物図鑑 Produced by HanaPrime
- 松葉牡丹(マツバボタン)の育て方 植物メディア Plantia by Hyponex ハイポネックスジャパン
- マツバボタン 四季の山野草
- マツバボタンの基本情報 育て方がわかる植物図鑑 NHK出版 みんなの趣味の園芸
- 炎天下にこそ本領発揮 マツバボタンとは 植物の育て方図鑑 ヤサシイエンゲイ
- マツバボタンの育て方・栽培方法 失敗しない栽培レッスン(草花) サカタのタネ 園芸通信
- マツバボタン(松葉牡丹) オザキフラワーパーク
「松葉牡丹」の例文・使い方・用例・文例
松葉牡丹と同じ種類の言葉
- 松葉牡丹のページへのリンク
