意味役割とは? わかりやすく解説

主題役割

(意味役割 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/31 16:26 UTC 版)

主題役割(しゅだいやくわり、英語: thematic role)とは、言語学において、述語の意味関係を分類したものである。主題関係thematic relation)、意味役割semantic role)、θ役割θ-role)とも呼ばれる。フィルモア格文法における「格」も同様の概念である。

概要

文の解釈に重要な役割を果たすと言われるが、一体全部でいくつあるのかなど不明な点も多い。また文法格(「が」「を」)や後置詞(「で」「へ」など)と相関があるが、決して一対一に対応しているわけではない。

主な主題役割には以下のようなものがある。

  • agent 動作主太郎が次郎をなぐった。
  • experiencer 経験者:太郎が悲しんだ。
  • theme 主題または patient 被動者:太郎が次郎をなぐった。
  • goal 目標:北へすすむ。
  • source 起点:町から来た。

なお、話題の意味で用いられる「主題」とは直接関係ない。

参考文献

  • Gruber, J. (1965) Studies in Lexical Relations. Ph.D. dissertation, MIT.
  • Jackendoff, Ray S. (1972) Semantic Interpretation in Generative Grammar. Cambridge, MA: MIT Press.
  • Gruber, Jeffrey S. (1976) Lexical Structures in Syntax and Semantics. Amsterdam: North-Holland.
  • Stowell, Tim. (1981) Origins of Phrase Structure. Ph.D. dissertation, MIT.

関連項目


意味役割

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 04:05 UTC 版)

認知文法」の記事における「意味役割」の解説

認知文法では意味役割を大きく動作主Agent)とシームTheme)に分ける。動作主参与者の中でも能動的にあるエネルギー働きかける役割を持つもので,下位分類動作主Agent)や道具役割Instrument)などがある。 一方でシーム受動的な役割を担うもので,そこには以下のような意味役割が含まれるゼロ: The pole is long. She is over there. 移動主:The boat sank. The door opened. 被動作主The ice melted. The glass broke. 経験者: I itch all over. He was sad. これらはいずれエネルギー外的に与える側ではないと言う点で共通している。 ここで注意すべきは,これら動作主や被動作主などの意味役割は,それ自体文法上の主語目的語プロトタイプには成るかも知れないが,それらを決定する要因ではない点である。これらの意味役割だけでは文法の上主語目的語規定できないという点で,別の道具立てが必要である。これが認知文法では「焦点化」であり,意味役割とは別に言語化する際にはトラジェクター・ランドマークをさまざまな意味役割に付与できることから,結果的に文法上の主語目的語さまざまな意味役割を取ることになるのである

※この「意味役割」の解説は、「認知文法」の解説の一部です。
「意味役割」を含む「認知文法」の記事については、「認知文法」の概要を参照ください。

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