意味性認知症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/15 18:36 UTC 版)
意味性認知症(いみせいにんちしょう、Semantic Dementia、SD)は、前頭側頭葉変性症の一つに分類され、脳の側頭葉前方部の限局性萎縮に伴い、意味記憶の選択的かつ進行性の障害を示す脳変性疾患群。意味の障害(語義*理解および、または物品の同定障害)が優勢な特徴[1]。
言葉には、成り立つ要素として音声や文法や意味があるが、その中の「意味」だけが徐々に消えていく病気[1]。
治療
この病気については未だ十分に解明されていないため、根本的な治療薬はなく対症療法が中心となる。FTDに準じて、常同性や食行動異常に対してSSRIを用いることがある[1]。
脚注
- ^ a b c “前頭側頭型認知症 意味性認知症”. 2015年8月23日閲覧。
関連項目
意味性認知症(semantic dementia、SD)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/25 09:08 UTC 版)
「原発性進行性失語」の記事における「意味性認知症(semantic dementia、SD)」の解説
意味性認知症の臨床像は特異的な言語症状をはじめとする意味記憶障害によって特徴付けられ、前頭側頭葉変性症に共通な精神症状を伴う。意味性認知症にみられる言語障害は日本では語義失語として知られていた。語句の理解と漢字の読み書きが障害されるが、復唱が保たれる特異な失語症である。語義の障害に加えて相貌、景観、物品の対象物の知識ないし、意味記憶が選択的かつ進行性に障害され次第に社会生活や日常生活に支障をきたす。
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