ホット・メルト接着剤とは? わかりやすく解説

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ホットメルト‐せっちゃくざい【ホットメルト接着剤】


ホットメルト接着剤

英語 hot melt adhesive

常温では固体熱可塑性樹脂接着剤加熱溶融して着物塗布し圧着する接着剤。非常に短時間(数秒間)で接着でき、かつ残存溶剤がないのが特徴である。ポリ酢酸ビニールポリアミドポリエステルポリイソブチレン、エチレンセルロースなどを単独または混合して用いる。合板心材接合自動包装製本などに使われている。現在、自動車使用している代表的なものは、フロントガラスやリヤガラス組付けホットメルトウレタン接着剤であるが、これは数秒間接着するタイプではない。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ホットメルト接着剤

ホットメルト接着剤は常温では気化しない固形材料で、使用時加熱して溶かすことにより活性化し各種固体瞬間的に接着させる。“無公害”、“毒性火災の危険性がない”、“生産性が高い”、“接着できるものが広範囲である”など利点が多いことから、様々な分野使用されている。

ホットメルト接着剤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 02:44 UTC 版)

ホットメルト接着剤(ホットメルトせっちゃくざい)とは、(80 - 100℃)をかけて融かして接着させる接着剤ホットボンドとも呼ばれる。

材質としては、エチレン酢酸ビニル (EVA) のような熱可塑性プラスチックが用いられる[1]硬化が早く、溶剤を使っていない[2][3]。しかし、加熱中は絶えず気化し続けるので、換気しなければ呼吸器系などに影響する恐れがある。

段ボールの接着や書籍の背表紙、電子部品の固定など工業用に多用されている[4]。熱で溶かし冷やして固めるため、温度が高くなる場所には不向きであり[5]、熱で溶解する発泡スチロールなどの物品には使えない。また、ツルツルした面に使用すると十分な接着力が得られないことがある。

種類

グルーガンとホットメルト接着剤

ホットメルト接着剤には、スティック()状のもの、ペレット(粒)状のもの、シート状のものがある。

スティック状のものを使用するためのツールグルーガン: Glue-gunの意)、あるいはホットガンといい、直径11 mmのものと7 mmがある。接着剤そのものは常温では固体である。グルーガンは、ホットメルト接着剤を熱するためのヒーターが仕込まれている。熱源AC電源、DC電源、電池ガスオイルなどが存在する。さらに、接着剤をヒーターで接触加熱するタイプと、熱風を放出するタイプに分けられる。グルーガン内に蓄熱し、コンセントを抜いたまましばらく使用できる製品もある。グルーガン以外にも、はんだごてライターでも融解できる。また、簡易的な板金にも使用されることがある。

ペレット状としては、多量に使う場合にまとめて融解し、アプリケータ(ポンプ)で吐出口まで送られる。ビード吐出以外に、圧縮空気によりスプレーされることもある。

シート状の例としては、ズボンの裾上げテープがあり、この場合はアイロンで加熱される。

脚注 

参考文献 

関連項目




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