ガス‐レーザー【gas laser】
読み方:がすれーざー
気体レーザー
気体レーザー(きたいレーザー、英語: Gas laser、ガスレーザー)とは、レーザー媒質が気体であるレーザーの総称。媒質気体によって、更に中性原子レーザー、イオンレーザー、分子レーザー、エキシマレーザー、金属蒸気レーザーなどに区分できる。
概要
レーザーの原理上、実用化されているものは混合気体が使用されていることが多い。
1000本以上の波長の発振線が知られている。 短波長での高出力動作、超短波長・遠赤外領域での発振に用いられることが多い。
特徴
単色性・指向性が固体レーザー等と比べて最も良い。
しきい値が低いため、励起エネルギー準位からの無輻射遷移が遅く、スペクトル幅が狭い。連続発振による出力が高く、瞬間出力は低い。大きなエネルギーをレーザー媒質に蓄えることができない。
発光中心の密度は基本的に小さい。例外はイオンレーザー。レーザーの発光中心が電荷をもっているため、外部磁場をかけて発光中心の密度を変化させることができる。
放電により電子励起することでレーザー発振させることが多い。
主な気体レーザー
- ヘリウムネオンレーザー
- アルゴンイオンレーザー
- 炭酸ガスレーザー
- 窒素レーザー
外部リンク
ガスレーザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:23 UTC 版)
媒質が気体のものはガスレーザー(気体レーザー)と呼ばれる。中性原子レーザー(ヘリウムネオンレーザー(He-Ne。赤色)など)、イオンレーザー(アルゴンイオンレーザー(Ar-ion。主に青色または緑色)など)、分子レーザー(炭酸ガスレーザー(赤外)、窒素レーザー(紫外)など)、エキシマレーザー(主に紫外)、金属蒸気レーザー(金属蒸気を電子線等で励起して誘導放出する。ヘリウムカドミニウムレーザーなど)などに分けることができる。化学レーザーを気体レーザーに含める時もある。
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