viscosity indexとは? わかりやすく解説

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ブイ‐アイ【VI】

読み方:ぶいあい

《viscosity index》粘度指数潤滑油粘度温度によって変化する割合を示す。

「ブイ‐アイ」に似た言葉

VI

英語 viscosity index

粘度指数の略。温度対する油の粘度変化大きさを表すために、変化少な標準油(パラフィン系ペンシルバニア産)の100°F粘度(セイボルトユニバーサル秒)を100とし、変化大き標準油(ナフテン系カリフォルニア産)を0として、その間どの位置にあるか示した値である。


粘度指数

英語 viscosity index

潤滑油作動油やグリス類の温度による粘度への影響度合い表示する指数を粘度指数(VI)という。このVIが高いほど、温度上昇によっても粘度変化少なくオイル膜圧が維持されて広い範囲の混度でオイル使用できる自動車エンジン用の潤滑オイルには粘度指数向上剤添加されており、低温始動や高負荷転など、使用環境変化対応できる潤滑性能を有している。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

粘度指数

読み方ねんどしすう
【英】: viscosity index
略語: VI

石油粘度温度によって変化し温度高くなるほど小さくなるが、その程度一定ではなく、油の種類によって異なる。この油の粘度特性を示す指数として、現在最も多く利用されているのが粘度指数(VI)である。粘度指数は、粘度温度変化極めて小さペンシルバニア潤滑油100 とし、極めて大きいガルフ・コースト系のものを 0 として定められたもので、値が大きい油ほど粘度変化小さい。粘度指数の計算方法は、日本工業規格JIS)K2283(原油および石油製品動粘度試験方法並びに石油製品粘度指数算出方法)に規定されている。それによれば試料40 における動粘度 (cSt) を U 、100 における動粘度を Y 、100 試料と同粘度の粘度指数 0 および 100石油40 における動粘度を L および H とすれば、粘度指数 VI は次式で表される

L および H は、Y より表または計算式により求めることができる。しかし、最近粘度指数向上剤ポリイソブチレンなど)を添加した潤滑油などでは、粘度指数が 100はるかに超えたものが少なくなく、こうした油には従来指数合理的でないため、これについては別の計算式用いるように改良加えられている。

粘度指数

(viscosity index から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/15 21:54 UTC 版)

粘度指数(ねんどしすう、英語: viscosity index、略称:VI)は、潤滑油粘度温度依存性を表す物性値。数値が大きいほど温度による粘度変化が小さいことを示す。

現行の方式では指数は、40℃における動粘度と100℃における動粘度の値から計算される。

粘度指数は1929年にErnest Woodward DeanとGarland Hale Barr Davisにより考案されて以降石油業界を中心に広く用いられ、規格化されている。指数はナフテン系を多く含むガルフ・コーストの原油から作られた潤滑油を0、直鎖のノルマルパラフィン系を多く含むペンシルバニアの原油から作られた潤滑油を100としたものであるが、これはあくまで基準の数値であり0以下のマイナスとなる事も100を超える事もある。

計算方法は当初のものに精度向上や潤滑油の進歩に合わせるため幾度か改良が加えられているが、基本的な考え方は変わっていない。

似たような指数としてはドイツを中心として欧州で用いられた粘度標高(viscosity pole height)があり、こちらは粘度指数とは逆に数値が小さいほど温度による粘度変化が小さくなる。現在では粘度標高は使用されていない。

参考文献

  • JIS K2284 石油製品動粘度指数算出法

関連項目



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