isomerizationとは? わかりやすく解説

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異性化

読み方いせいか
【英】: isomerization

分子式等しいが、分子構造異な化合物異性体称し、ある化合物をその異性体変えることを異性化という。
例え直鎖パラフィン系炭化水素を、接触法によりオクタン価の高い側鎖のあるパラフィン系炭化水素転化し、高オクタン価ガソリン基材を得るプロセスがある。その他のプロセスとしてはノルマルブタンからアルキレーション原料であるイソブタンを得る方法キシレン異性体パラキシレン転化する方法などがある。異性化法には、低温異性化法と高温異性化法とがあり、現在後者主流となっている。前者は、フリーデルクラフツ型触媒用いプロセスとしては Shell液相異性化法などがある。後者は、Shell のハイソマー法、BP の異性化法、UOP の Penex 法などがあり、貴金属アルミナまたはゼオライト担持した触媒水素加圧下で用いる。直鎖パラフィン系炭化水素から側鎖パラフィン系炭化水素製造する場合1 回の通油による転化ではオクタン価の低い直鎖パラフィン系炭化水素をかなり含んでいる。さらに高オクタン価ガソリン基材を得るためには、未反応直鎖パラフィン系炭化水素分離し、これをリサイクルする方法をとる。その分離には、精密蒸留による方法モレキュラー・シーブ用いた吸着分離による方法がある。吸着分離プロセスとしては、UCC のアイソシーブ法などがある。

異性化

(isomerization から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 04:02 UTC 版)

異性化(いせいか、Isomerization)は、ある分子原子の組成は全くそのままに、原子の配列が変化して別の分子に変換することである。これらの関連する分子のことは異性体と呼ぶ[1]。ある条件下で自発的に異性化する分子もある。多くの異性体は、等しいかほぼ等しい結合エネルギーを持ち、そのためほぼ等量が存在する。これらは比較的自由に相互変換でき、即ち2つの異性体間のエネルギー障壁は高くはない。分子間で異性化が起きると、転位反応とみなせる。


  1. ^ IUPAC, Compendium of Chemical Terminology, 2nd ed. (the "Gold Book") (1997). オンライン版:  (2006-) "isomerization".
  2. ^ Brown, K. N.; Field, L. D.; Lay, P. A.; Lindall, C. M.; Masters, A. F. (1990). “(η5-Pentaphenylcyclopentadienyl){1-(η6-phenyl)-2,3,4,5-tetraphenylcyclopentadienyl}iron(II), [Fe(η5-C5Ph5){(η6-C6H5)C5Ph4}], a linkage isomer of decaphenylferrocene”. J. Chem. Soc., Chem. Commun. (5): 408–410. doi:10.1039/C39900000408. 
  3. ^ Field, L. D.; Hambley, T. W.; Humphrey, P. A.; Lindall, C. M.; Gainsford, G. J.; Masters, A. F.; Stpierre, T. G.; Webb, J. (1995). “Decaphenylferrocene”. Aust. J. Chem. 48 (4): 851–860. doi:10.1071/CH9950851. 
  4. ^ Resveratrol Photoisomerization: An Integrative Guided-Inquiry Experiment Elyse Bernard, Philip Britz-McKibbin, Nicholas Gernigon Vol. 84 No. 7 July 2007 Journal of Chemical Education 1159.
  5. ^ Common Definitions and Terms in Organic Chemistry (from the website of Cartage.org.lb)
  6. ^ Stefan Grimme, Marc Steinmetz, and Martin Korth (2007). “How to Compute Isomerization Energies of Organic Molecules with Quantum Chemical Methods”. J. Org. Chem. 72 (6): 2118–2126. doi:10.1021/jo062446p. 


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