カリフォルニア‐だいがく【カリフォルニア大学】
読み方:かりふぉるにあだいがく
《University of California》カリフォルニア州にある、バークレー校(UCB)、ロサンゼルス校(UCLA)などの10の州立大学の総称。1868年設立。
ユー‐シー【UC】
UC
カリフォルニア大学
(University_of_California から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/29 03:18 UTC 版)
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モットー | Fiat lux(ラテン語) |
---|---|
モットー (英語) | Let there be light(光あれ) |
種別 | 公立大学 大学システム |
設立年 | 1868年3月23日 |
資金 | 295億ドル(2024-2025) [1] |
予算 | 536億ドル (2024-2025)[2] |
学長 | ジェームズ・ミリケン |
教員数
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26,100 (2025年)[2] |
職員数
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192,400人(2025年)[2] |
学生総数 | 299,407人(2025)[3] |
学部生 | 236,070人(2025)[3] |
大学院生 | 63,337人(2025)[3] |
所在地 | ![]() カリフォルニア州カリフォルニア州オークランド |
キャンパス | バークレー ロサンゼルス サンディエゴ デービス サンタクルーズ サンタバーバラ アーバイン リバーサイド マーセド サンフランシスコ |
スクールカラー | 青 & 金[4] |
公式サイト | www |
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カリフォルニア大学(カリフォルニアだいがく、英: University of California)は、カリフォルニア州オークランド市に本部を置くアメリカ合衆国の州立大学である。1877年に設置された。
10大学からなるカリフォルニア大学システム(UC system)はアメリカ合衆国で最大規模の州立大学群であり、カリフォルニア大学バークレー校を旗艦校としている。モットーはラテン語で「fiat lux」(「光あれ」の意味[5])。各キャンパスはそれぞれ独立に運営される別の大学であるため、カリフォルニア大学という大学が単体で存在する訳ではない。
在学者19万1000人以上と存命同窓生134万0000人以上を資金母体とした約49億米ドルの運用可能な基金を有している(アメリカ国内で7番目の規模)。
沿革
最初のキャンパス(現在のUCバークレー)は1868年に創立された。最も新しい10番目の大学はマーセド市近郊に2005年の秋に開校した。カリフォルニア州全土に10の大学(バークレー校、デービス校、サンディエゴ校、サンフランシスコ校、サンタ・クルーズ校、サンタ・バーバラ校、ロサンゼルス校、アーバイン校、リバーサイド校、マーセド校)を持ち、世界的にも有名な研究重視の大学群である。うちサンフランシスコ校は医学系大学院大学であるが、それ以外はそれぞれ総合大学である。図書館の書籍量、各研究機関など、世界でも屈指の規模とレベルを誇る。またサンフランシスコにキャンパスを有するロースクール、カリフォルニア大学ヘイスティングス法科大学院(University of California, Hastings College of the Law)はカリフォルニア大学の名を冠し提携関係にはあるものの、カリフォルニア大学システムとは独立に運営されている。
構成

カリフォルニア州には、大きくわけて4つの大学システムがあり、一つはこのカリフォルニア大学システム(UC system)、別の州立大学システムであるカリフォルニア州立大学(CSU system)、2年制大学のCommunity College、そしてスタンフォード大学やカリフォルニア工科大学、南カリフォルニア大学等の私立大学がある。UCが研究重視そして大学院重視であるのに対し、CSUでは各学部教育そして教員養成や職業訓練が主な教育目標である。
学費
公立の大学であり学費は比較的安かったが、カリフォルニア州の財政危機の影響を受け近年では非常に値上がりしてきている。カリフォルニア大学バークレー校の場合、カリフォルニア州民に対しては、学部生では1年の授業料が約14,500米ドル、寮費や保険等の諸費用込みで約40,000米ドルである。日本からの留学などの州民以外の場合は、他州住民授業料が約30,000米ドルが加算されるため、1年の学費は約70,000米ドルとなる[6]。
入学
カリフォルニア大学の各キャンパスはそれぞれ個別に入学手続きを受け付けると同時に、学部または編入を希望する学生は、1つの願書でUCの全キャンパスに出願できる。一方、大学院および専門学校への入学は、出願する学部やプログラムごとに個別に入学手続きを行う。
2020年5月、カリフォルニア大学は、入学選考におけるSATやACTといった入学に要するスコア要件を2024年まで停止する計画を承認した[7]。 しかし、2021年5月、学生の訴訟を受け、カリフォルニア大学は入学および奨学金の決定において、SATとACTのスコアを今後一切考慮しないと発表した[8]。
カリフォルニア大学は、主にカリフォルニア州のコミュニティカレッジから多数の編入生を受け入れている。UCの学生の約3人に1人は、コミュニティカレッジから学び始めている[9]。 カリフォルニア州の多くのコミュニティカレッジは、カリフォルニア大学と提携[10][11][12][13]しており、特定の要件を満たすことで優先的に編入できるプログラム(TAG: Transfer Admission Guarantee)を提供している[14]。コミュニティカレッジの学費は、カリフォルニア大学と比べてはるかに安く、留学生の場合、カリフォルニア大学の学費が年間4万ドル以上かかるのに対し、コミュニティカレッジであれば年間1万ドル程度で済む。そのため、一般教養科目をコミュニティカレッジで履修し、その後カリフォルニア大学に編入して専門課程の科目を履修することで、大幅に費用を抑えることができる。この方法は、特に経済的制約がある学生や、いきなり4年制大学の環境に飛び込むことに不安を感じる学生にとって、非常に魅力的な選択肢となっている。
近年、カリフォルニア大学は、カリフォルニア州出身の学生よりも州外および留学生の入学率が高いことで、批判を浴びている。特に、カリフォルニア大学バークレー校とカリフォルニア大学ロサンゼルス校は、他のキャンパスに比べて合格率が非常に低いため、この傾向に対して厳しい目が向けられている[15]。 2015年の理事会で、当時のカリフォルニア州知事ジェリー・ブラウン氏は、この問題について以下のように述べたとされる。「留学生や非常に優秀な学生は入学できる。しかし、成績は良いものの、トップクラスではないごく普通の学生が締め出されてしまうのだ。」[16] 州議会は、州外からの入学を減らすための法案を提出している[17]。
大学システムの各大学
- カリフォルニア大学バークレー校(UCB)(創立:1868年)
- カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)(創立:1873年)
- カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)(創立:1919年)
- カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)(創立:1944年)
- カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)(創立:1954年)
- カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)(創立:1959年)
- カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)(創立:1964年)
- カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)(創立:1965年)
- カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)(創立:1965年)
- カリフォルニア大学マーセド校(UC Merced)(創立:2005年)
評価
カリフォルニア大学群は各種ランキングにおいて世界トップクラスの大学群として高く評価され、世界各地域の学界、政界および財界で大きな影響力を持っている。
- USニューズ&ワールド・レポートが毎年発表する全米大学ランキング(学部)「Best Colleges」の公立大学ランキング(Top Public School)では、2024年度は、バークレー校(Cal)とロサンゼルス校(UCLA)が同率第1位、デービス校(UCD)とサンディエゴ校(UCSD)が同率第6位、アーバイン校(UCI)が第10位、サンタバーバラ校(UCSB)が第12位とカリフォルニア大学郡が上位を独占している[18]。
- タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)の"World University Rankings 2024"(世界大学ランキング 2024)によれば、カリフォルニア大学システムの中、バークレー校(Cal)が第9位、ロサンゼルス校 (UCLA) が第18位、サンディエゴ校(UCSD)が第34位、デービス校(UCD)が第59位、サンタバーバラ校(UCSB)が第69位、アーバイン校(UCI)第92位と、トップ100位以内に6校がランクインしている[19]。
- タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)が毎年実施する学者へのアンケートをもとにした"World Reputation Rankings"において、2023年度はバークレー校(Cal)が第8位、ロサンゼルス校(UCLA)が第15位、サンディエゴ校(UCSD)が第30位、デービス校(UCD)が第51-60位、サンタバーバラ校(UCSB)が第71-80位など5校がトップ100位以内にランクインしている[20][21]。
出典・補注
- ^ As of August 29, 2025; includes assets managed by UC Regents on behalf of all UC campuses. “the university of california at a glance”. University of California. 2025年8月29日閲覧。
- ^ a b c “The University Of California At A Glance”. University of California. 2025年8月29日閲覧。
- ^ a b c “Fall Enrollment At A Glance”. University of California. 2025年8月29日閲覧。
- ^ “The UC Brand | Color”. Brand.universityofcalifornia.edu. 2015年10月14日閲覧。
- ^ 『旧約聖書』「創世記」の「天地創造」の章にある神の言葉。
- ^ UC Berkeley
- ^ https://www.chronicle.com/article/Golden-State-Blockbuster-U/248832?cid=wcontentgrid_hp_1b
- ^ https://apnews.com/article/university-of-california-california-education-8c7c069867e82757ab2cca7152d9197e
- ^ https://web.archive.org/web/20160716080418/http://admission.universityofcalifornia.edu/transfer/
- ^ https://www.smc.edu/student-support/academic-support/transfer-center/transfer-admission-guarantee/
- ^ https://pasadena.edu/academics/transfer-center/tag.php
- ^ https://www.dvc.edu/student-services/transfer-services/transfer-resources/uc-resources
- ^ https://www.deanza.edu/articulation/guaranteed-admission/tag-uc.html
- ^ https://admission.universityofcalifornia.edu/counselors/_files/documents/uc-tag-matrix.pdf
- ^ https://www.latimes.com/local/lanow/la-me-ln-uc-audit-admissions-20160328-story.html
- ^ https://www.insidehighered.com/news/2015/01/23/gov-brown-says-normal-californians-cant-get-berkeley-problem-some-californians-blame
- ^ https://edsource.org/2021/legislators-crafting-deal-to-reduce-numbers-of-out-of-state-students-at-university-of-california/655522
- ^ https://www.usnews.com/best-colleges/rankings/national-universities/top-public
- ^ “THE World University Rankings 2024” (英語). Top Universities. 2024年5月5日閲覧。
- ^ [1]
- ^ “THE World University Reputation Rankings” (英語). Times Higher Education (THE). 2024年5月5日閲覧。
外部リンク
「University of California」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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